アルカード城の殺人
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
アルカード城の殺人の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんしか、良かった、文句のつけようもないです、まぁーよかった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2008年に75歳で亡くなられるまでに100冊以上の作品を著しアメリカの犯罪小説界に君臨した巨匠ドナルド・E・ウェストレイクと夫人でパズル作家のアビーとの共著である犯人当てパズルゲーム・ミステリーの紹介です。本書はニューヨークのモホンク・マウンテンハウスで1977年から毎年開催されているホテルの滞在客が参加する犯人当てのミステリー劇のイベント「ミステリー・ウィークエンド」を再現した書籍化企画です。今回のミステリー劇の配役にはホラー作家の大御所スティーヴン・キングとピーター・ストラウブが出演していて、全部で12人のキャストの内の殺された被害者を除く11人の容疑者の中から犯人を推理する怪奇小説の雰囲気が漂う謎解きパズラーになっています。 滅多に下車する者のないトランシルヴァニア駅に図書館司書のゴーカーが降り立つ。森の中に聳え立つ古城の主アルカード伯爵に蔵書整理を依頼され雇われたのだ。やがて城に着いて伯爵を初めとする城に住む人々や道に迷った若夫婦ら11人と引き合わされたゴーカーは、何とその翌朝哀れにも死体となって発見されてしまうのだった。 本書の真相はごく常識的な物でして、途中でこれが答だったらつまらないなあと思っていた通りの内容でした。巻末によれば著者はあまりに複雑にし過ぎると正解者が出なくなる事を心配してわざと当たり障りのない物にされたらしく、止むを得ない事情だとはいえ手加減されて著者の実力を出し切った出来栄えでないのが残念です。また巻末のクイズも記憶力を試される形式の物が大半であまり面白くありませんでした。という事で謎解きパズラーの面では見るべき点はありませんが、本書の楽しみ方としては怪奇小説仕立てのストーリーの吸血鬼や人狼や伯爵家に代々遺伝して来た奇病と言った薄気味悪いムードを味わうのが良いでしょう。私は特に153頁の白黒写真のプリメヴァ役の女優さんが怪しい風情を漂わせていて中々に良いと思いました。まあ帯に「ウェストレイクが贈る究極の犯人当てゲーム」と書かれているとどうしても推理ファンとしては期待してしまいますが、でもカバー・イラストの丹下京子さんのあまり怖くないユニークな絵やスティーヴン・キングのユーモラスな序文や途中に挿入された役者さん達の迫力を感じさせるフォトもそれぞれに楽しめますので、あなたもそんなに厳しく考え過ぎずに気軽な気持ちで手に取って読んで見られたら如何かと思います。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|