わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

新宿歌舞伎町で酔いつぶれた「おっぺ」こと小川兵介は、見馴れぬ場所で目を覚ました。

祇園まつりを2日後に控えた日、大雲院の屏風絵「竹林猛虎図」が年ごとに消えつつあるという不思議なうわさが広まった。

飛岡音楽院の院長・飛岡栄一郎は臨終の際、「決して弾いてはならない」という謎の言葉とともに、「送別のソナタ」と題する楽譜を孫娘の有紀子に遺した。

故郷に戻った園井は、透明で少し粘り気のある液体の入ったちいさなびんを受けとった。

親友に“離婚した女と一緒になってくれ”と頼まれたら…?二見幸夫は、能勢陶吉の頼みを断われず、彼の元妻・波妙と奇妙な同居生活を始める。

応永15年(1408)、初夏。賢才の誉れ高い建仁寺の小坊主一休に、奇妙な依頼が舞い込んだ。

サザビーズにも比すべき日本初のオークションハウスのオープンを前に、謎の名画が一枚、また一枚…。

渋谷で直接行動も辞さぬ過激な自警団を率いる18歳のカリスマと、家庭内暴力の息子を抱える敏腕ライター。

監察医務院に運び込まれた遺体の肺に未知の黒色胞子が発見された。

十二年前の月の夜、源博雅に芍薬の枝を差しだし去って行った謎の姫…安倍晴明は人の心にすまう鬼をいかにおさめるのか。

原子炉の爆発がきっかけで、双子の姉妹・華織と紗織は別々の家に預けられた。

インターネットに“凌辱”され、ネット社会への“復讐”を誓った天才女性プログラマー、キャサリン。

突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。

諏訪徳雄は、コンピュータおたくの四十男。ある日突然、妻の沙夜子がコツコツ貯めた一千万円の貯金とともに蒸発してしまった。

京の都、高瀬川のほとりに居酒屋「尾張屋」を構える宗因。料理の腕もさることながら、浮き世のもめごとも見事にさばく。

旅行作家茶屋次郎は北海道行き大型フェリーの旅を満喫していた。目的地は根室・納沙布岬。

描かれた未来。空想の未来。

謎の男、ケイキとともに海に映る月の光をくぐりぬけ、高校生の陽子がたどりついたのは地図にない国―巧国。

容赦なく襲いかかる妖魔に水禺刀で応え、裏切りに疲れた旅の果て、陽子は唯一の親友となる半獣の楽俊と出会う。

これは究極のパロディか，抱腹絶倒のメタフィクションか！　大学に内緒で小説を発表している唯野先生は，グロテスクな日常を乗り切りながら，講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが…．「大学」と「文学」という2

昭和8年。東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。

昭和8年の暮れ、渡良瀬遊水池から他殺体があがった。そして、もう一体。

ぼく片桐稔は、ある日、姉の家で何者かに頭を殴られ、一ヶ月間意識不明に陥る。

若い女性の髪、脚、腕などが何者かによって切り取られる怪事件が街を襲う。いびつな夢だ。

中堅保険会社に勤める5人のOL。条件のよい結婚に策略を巡らす美人のリサ。

作家の中岡昌作が講師を務める「万葉散歩」講座の一行が訪れた潮来の公園で、参加者の山際房江が絞殺体で発見された。

明治中期、土佐・火振村の名家、道祖土家に十八で嫁いできた蕗。

10年ぶりに西小路家に呼び集められた7人の男女…。

建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。

ミス・コンテストの最終予選に残った5人の美女が、最終審査を前にして、脅迫、交通事故、怪死…次々と謎の事件に巻き込まれてゆく。

若者の街渋谷に、少年犯罪、売春、麻薬取り締まりを目的として新設された警視庁神南署は、解体された東京湾臨海署“ベイエリア分署”の安積警部補ほかの刑事たちが引き継ぐこととなった。

深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した!遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。

ひたむきにおのれを生きた世界最初の“鳥人”備前屋幸吉!空前の凶作、貧困で、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことにおのれのすべてを賭けた男がいた。

明治末期、文明開化の波も遠い越後の山里。

「殺してくんろ。そいつは化け物んがんだ」。

驚愕、喝采!赤穂義士の討入りまでの大石内蔵助を取巻く人間模様。関東有数の要害・沼田城の主、万鬼斎の凄絶の運命。

八年前、卑劣な罠で新聞記者を追われた畝原は、以来探偵として一人娘の冴香を養ってきた。

不可能犯罪はいかにして可能となったのか?古今東西の四十密室が大集合。

黒鷲。不良債務者を地の果てまでも追う黒木の呼称だ。

東大医学部標本室に残された百体もの刺青を施された人皮。

『甲賀忍法帖』『魔界転生』等の忍法帖で一大ブームを巻き起こした著者の集大成ともいうべき一冊。

千葉周作、斎藤弥九郎、桃井春蔵、男谷精一郎、伊庭軍兵衛、浅利又七郎、島田虎之助、高柳又四郎、大石進、樋口十郎左衛門、勝小吉、平手造酒、拳骨和尚、秋山要助……幕末を彩る剣客剣鬼。

金沢市郊外、銀鱗荘ホテルに眠っていた今は亡き女優・曾根繭子にまつわるコレクション。

舞台は、運転開始を間近に控えた日本最大の原子力発電所。科学技術の粋を集めたこの原発が武装集団に襲われた。

婀娜や鯔背は江戸の華。やせがまんも粋のうち。

花嫁の浅木しのぶは、女子大生・塚川亜由美が通う大学の職員。しかし、結婚式当日、花婿はついに姿を現わさなかった。

別荘で幼い弟と留守番していた中学生のしのぶは、夜中に侵入した人間を誤って殺してしまった。

復権を果たした金達玄。しかし、改革解放派の彼の地位はまだ危うい。

高谷美由紀は、結婚を間近に控えた27歳。

花見客の見守るなかで予告どおりに盗みを成功させた怪盗九印の正体をつきとめ、れーちの話の謎をあっさり解いた清志郎左右衛門が、幕府軍と新政府軍の戦から江戸を守るために、すごいことを考えた。

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。

臨死体験研究家の女性が、自室の壁に掛けられた巨大な歓喜仏の絵画に抱かれながら、首吊り死体で発見された。

昭和36年7月、神奈川県の小さな町で、飲み屋を営む坂井ハツ子の死体が見つかった。

ひさびさに家族全員揃った日曜日の夕方、ちょっと照れくさくなったお父さんが、日曜日には夕刊がないことを知りつつ「えーと、夕刊は…」なんてつぶやいてしまう、そんな気持ちにささやかなエールを贈らせてもらいます。

非凡な才に恵まれながら、不運に翻弄され続けた男が最後に見たものは…。

殺されたのは、わたし。生きているのも、わたし。

殺人罪の時効は十五年。もうまもなく時効が成立する男が、いまお前たちの目の前にいる。

深夜の電車に乗った男が遇った昔の恋人、同僚、かつて一期一会の出会いをした親子。

新選組局長、日本一の男伊達、御意簡牘の札を持つ隠密。熱血、波瀾の3大長編 昭和44年から45年刊行の長編3編を収録。

東北地方の山村。動物行動学者・城島の最愛の妻が惨殺された。

誰も触れるな、誰も近づくな、もう、誰も喪うな。その事件は、些細なマンションの苦情から始まった。

大学構内で発生した連続殺人。被害者はみな男性で、腹を切り裂かれて殺されていた。

光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。愛する妹と母のために―。

御手洗潔が日本を去って1年半。

石岡が遭遇した、岡山県の村での大量連続殺人事件の犠牲者はさらに増え、村は地獄絵の様相に…。

『週刊A』の編集長が就任十三日目に崖から車で落ちて事故死した。

これまで自分が縛りつけられていた世界というのは一体何だったのだろう。慎治は思った。

野々村仁清のもとで新しい茶陶の可能性にかける平蔵、真田幸村の遺児として豊臣家の再興を狙う大助、平蔵を永年慕い続ける幼馴染みのお登勢。

本格ミステリーの名手たちの作品を集めた好評シリーズ。今回は旅をテーマにセレクトした傑作八編。

子供のころ夢を見た記憶がない主婦・田所朋余は28年ぶりに死体で発見された友人の秘密を調べ始める。

絶妙のオチが冴える新作落語、小粋な人情噺に、怪談噺、奇術の指南もございます。

なんだろう。壊してしまうとなんとなく安心するの―要するにわたしはまだ、子供なのかしら。

館長が悪質な詐欺にひっかかり、ヤクザに引き渡しを要求されたO老人ホーム。

若き考古学者・葦原志津夫は、前代未聞の土偶を発見したとの報を受け、茨城県・石上遺跡へと向かった。

謎のヴェールに包まれた邪馬台国の真の姿とは?古代人はなぜ、蛇を神と崇め、円錐形の山を「神の火の山=カムナビ山」と呼んだのか。

盲目の老嬢と孤独な青年が温泉旅館でタンゴを踊る時、ブエノスアイレスの雪が舞う。

江戸初期、北関東でひとつの村が地上から消えた。「サンリン」と呼ばれる聖なる空間で発見された老人から赤子までの骸は三百余。

スイスに滞在していた登山家の滝沢は、自らのミスで遭難事故を起こし、苦しい立場に立たされる。

独立運動に揺れるチベットで、滝沢は摩耶に再会した。

ウイルス…日本…米軍基地恐怖の罠が仕掛けられた!衝撃のデビュー作『Cの福音』から4年、楡周平が放つクライム・ノベル朝倉恭介シリーズ最新作!危機管理ゼロの日本を襲う最悪のシナリオ。

おけいは今日も下駄清の下駄で町を歩く。

「惚けてしまったおばあちゃんは生ける屍や。

殿下閣下もかまいやしねえ。

駆落ちした美男・隼人は、出世の

駆落ちした美男・隼人は、出世のため、美人妻お圭を、醜男の忍者枯葉塔九郎に売ってしまう。

匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。

握手をするように人を殺す男。一歩踏み出したらもう戻れない。

最後の探偵作家と言われた横溝正史のデビュー作は、大正十(1921)年四月、『新青年』に発表した「恐ろしき四月馬鹿」だった。

八ヶ岳の岩場から絞殺された若い女性が投げ込まれた。

最北の国境をのぞむ利尻島で起きた変死事件。浅見に託された、「エンジン不調、不時着する。

堕天使!堕天使!この稀代の怪人は一挙に男女十数名を惨殺し、日本各地に花嫁衣裳の死体をバラ撤いた。

本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。

自らの掟に従い、15歳で父親を手にかけた少年。一人息子を国家に惨殺され、それまでの人生をなげうち鬼となった男。

覇気あふれる初期の3大長編会心作! 幕末騒乱の中で剣に己れを賭けた伊庭八郎、関ガ原にいたる戦乱を生きぬく忍者・丹波大介の凄絶の死闘、元禄の世に大衝撃をあたえた剣豪・堀部安兵衛の見事な進退

太閤秀吉の愛妻・淀の方が秘所に

雪に閉ざされた山荘。

太閤秀吉の愛妻・淀の方が秘所に潜ませた歓喜をよぶ「楊貴妃の鈴」を浮気相手に盗まれた。

記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。

連続美少女殺人事件。死体ののどに突き立てられたハサミ。