(短編集)

ひらけ!勝鬨橋



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初公開日(参考)1987年10月
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ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)

1999年09月30日 ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)

館長が悪質な詐欺にひっかかり、ヤクザに引き渡しを要求されたO老人ホーム。威圧的なヤクザと脳天気な老人たちの熾烈な攻防が始まった。ついに「立ち退き」をかけてゲートボールの試合で決着をつけることになった。翔子を中心に結束を固めた老人たちの青い稲妻チーム、汚い手口でプレーするヤクザチーム。そんな時、老人ホームで殺人事件が発生!!笑いと涙のユーモア長編ミステリーの大傑作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

ひらけ!勝鬨橋の総合評価:6.57/10点レビュー 7件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

意外な掘り出し物♪

島田荘司氏の御手洗シリーズでもなく吉敷シリーズでもないノン・シリーズ。今までこれらのノン・シリーズには作者の手遊(てすさ)びであり、正に作品自体もその域を脱していなかったのだが、これはなかなかに面白かった。

老人ホームに住む中でも人生の落伍者である「青い稲妻」チーム。彼らの趣味はゲートボールであったがこれが何度やっても上手くならず全戦全敗を記録していた。そんな矢先、この老人ホームのオーナーが失踪し、明らかにヤクザと思われる集団がこのホームに乗り込んでくる。彼らはオーナーからこのホームを買い上げたというのだ。しかもこのホームを潰し、レジャーランドを建設しようと企む。彼らは悪質な悪戯をしかけ、老人たちを追い払おうとするが、ひょんなことから滞在の延長をしたければゲートボールで勝負し、勝ったらその条件を飲むという展開になる。老人たちの運命をかけたこの試合に「青い稲妻」チームが借り出されることとなったのだが…、というのが大筋。

この小説は殺人事件が起こるものの、明らかに作者得意の本格推理ではない。殺人事件はあくまで物語の1つの因子であり、中心ではない。ここでは「青い稲妻」チームの個性的な面々の日常とホームの存続を賭けたゲートボールの白熱した試合、そしてクライマックスで繰り広げられるかつて一流の素人レーサーだった老人たちの華麗なるカーチェイスが主になっており、老人たちの再生と青春の復活がメインテーマなのだ。
しかし、島田氏は他の本格推理作家と一線を隔し、無類のストーリーテリング振りを発揮する。ゲートボールのルール自体知らない私に手に汗握るゲーム展開を叙述し、しかもそれらがするすると頭に入っていくのだ。
この筆力は只事ではない。またクライマックスのカーチェイスシーンは車好き、特にポルシェ心酔者である島田氏の独壇場である。

しかしこれらの場面を活き活きとしているのは「青い稲妻」チームの面々が個性ある人物としてきちんと描かれているのに他ならない。
正にこれは意外な掘り出し物である。普段、本を読まない人に薦めたい、そんな作品だ。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(6pt)

ひらけ!勝鬨橋の感想

推理小説ではなく、貧乏な老人たちの人生最後ともいえよう勝負を描いた小説であった。
正直なことを言って内容はたいして面白くなかったが、作者のポルシェ好きがありありとわかったりゲートボールについてわかったりと部分部分では割と面白い

鼻毛のびのび
YLPLRW2J
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(3pt)

★★★☆☆

★★★☆☆
ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)より
4041682045
No.4:
(5pt)

今こそこの作品を映像化して欲しい

当初、この話は、キティ・ミュージック・コーポレーションというカイシャの社長から、映画を作りたいので、なにか面白い作品を書いて欲しい、と言われて書き始めた作品なのだが、当時では、正直言って、このテーマで映画を一本作る、と言うのは当時としては無理があった気がする。ただ、より、社会の老化が進んだ今となると、この作品の持つ価値を是非、映像化して世に問うて欲しい、そう強く感じる。

ある意味、この作品は『夏、19歳の肖像』に似ていると思う。主人公が、19歳か老人かの違いだけではないかと思ってしまうラスト・シーン。これをこなせる俳優5人を正直、思い浮かべられないのだが、観たい。

基本的にぼくは、最後に一挙に実力を発揮する老人が好きなのだ。典型的なのが、伊坂幸太郎の『マリアビートル』だ。最後にムクムクと本性を現す、主人公の年老いた父母は伊坂の生み出したキャラクタの中で最も好きな二人だ。

これはまもなくハリウッド映画で映像化されるのだが、このムクムクと本性を現す老夫婦を誰が演じるのか、を最も愉しみにしている。

何しろこの作品は、映像向きだと思う。そして、島田荘司のポルシェ911愛が爆発してして筆が止まらなくなっているのも愉しいのである。
ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)より
4041682045
No.3:
(3pt)

ウルトラバイオレンス老人ユーモアサスペンス

島田氏の余程のファンでもあまり進んで手に取ろうとは思わない作品の最有力作品。
長編ユーモアサスペンス小説と表紙で謳われているように、ミステリーではない島田作品。しかし、一応殺人事件は起こるのだが、トリックらしいトリックは全くなく、添え物程度の扱いで、メインは老人と地上げ屋とのゲートボールの試合と後半のカーチェイスがいやに詳細に描写されており、こんな単純極まりないストーリーなのに文庫版で400ページ超えという大長編になっている。
主人公達老人のキャラが生き生きと描かれており、感情移入しやすい。
ただ、老人ホームが舞台のユーモア小説風に展開しておきながら、ラストは仲間の老人を地上げ屋に殺されたことが分かり、主人公達老人が怒りを爆発させ、ポルシュやバイクにまたがり、地上げ屋社長と部下と裏切りもののの老人が乗ったベンツを猟銃で襲撃!銃弾を撃ち込みまくり、タイトルにもなっている勝鬨橋を占領し、橋桁を持ちあげたところへ追い込み、そのまま川下へ車ごとダイブさせ、全員皆殺し!証拠がないので、警察も手が出せず、5人も見事に殺害しておきながらのほほんとゲートボールする描写で完。お前らはマッドマックスか!
島田氏らしい予定調和を許さない姿勢がユーモア老人小説としては物凄く違和感の残る結果となったが、ストーリー紹介などから誰もそんなに期待して読まないと思うので、ハードルが低い分、意外と楽しめる。
まあ、島田荘司の著作を初めて読む人が本書をとって、どこが推理界の鬼才なんだ!と憤慨する結果だけは避けたいものである。
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4041682045
No.2:
(2pt)

期待が大きすぎた

数々の推理作家が尊敬する島田荘司が書いたものだから、ちょっと異色だけどおもしろいかな、と思ったら、
いまいちでした。
つまらない、まではいかないけど、おもしろいとは言えません。

テレ朝かTBSで夜8時台に放送するには良い原作かもしれません。
日テレの土曜9時もいいかな。でも最近のこの枠は侮れないからなぁ。
「デカワンコ」は完全ノーマークだったけど面白かったので。
あのスタッフなら面白く作ってくれるかな。
ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)より
4041682045
No.1:
(3pt)

ミステリーじゃないですね

老人ホームで、下層クラスの、ほとんどホームレス状態のご老体の活躍を描いた話。

コレはミステリーっていういより、老人の人情ドラマとでもいいましょうか?

いちおう殺人もありますけど、そんなトリックだの何だの言うほどのモンじゃないですし

さいごの、死にかけとは思えんほどの運転捌きを見せるので

現実性はきわめて薄いです

名前忘れたけど、ぼけて人んちに転がり込んでたジジイがおもろかったえです。
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4041682045



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