西洋館を舞台に次々と起こる惨劇…巨大「牢獄」から生きて脱出できるのか?本州最南端の半島沖の小島に建つ、巨大な西洋館。

女絵師のお琳はある日、十二、三歳の娘が泣いている姿に足を止めた。

薬師様の門前で、町娘の尻をさわったとして番屋に連れ込まれた田舎侍。

サザビーズにも比すべき日本初のオークションハウスのオープンを前に、謎の名画が一枚、また一枚…。

「八歳の女子が赤子を生んだ」「他人の墓石を勝手に磨いて回る何者かが出現」江戸旅篭町の古本屋「だるま屋」には公儀の裏事情から町の噂まで、さまざまな風聞が集まる。

小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。

混乱のつづくイラクでまたしても発生した日本人人質事件。四名の人質のPTSDを考慮した政府は現地に臨床心理士を派遣。

イラクの武装勢力に囚われた岬美由紀。

「あの事件をやったのはね、もしかしたら、兄さんかもしれない…」祖父の二三回忌の席で、大叔母が呟いた一言がすべての発端だった。

香月健太は33歳。

「俺が仕事をするといつも降るんだ」 クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。

元ヤクザの木常は、神保町にある呑み屋のオヤジだ。ある日、現役の徳光からアタッシェ・ケースを預かる。

大正十年三月。芥川龍之介は、大阪毎日新聞の海外視察員として上海にいた。

森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。

この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ―そう自覚する少年、「僕」。

凄腕の御用聞・風車の浜吉が、懐かしい根津の地に戻った。

愛が「殺人罪」と評価されるとき。

涙なくしては読めない宮部ワールドの感動巨編！ 讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。

その男は“悪霊”と恐れられた!涸滝の幽閉屋敷に下女として住み込むことになった少女ほう―。

取り立て屋とデリヘルの運転手をしている倉見勝。

「加菜子を―死なせはしません」。被害者の姉は決然と言った。

「私は、嘘吐きなのです」。かつての銀幕の美女・美波絹子こと柚木陽子は謎めいた言葉を口にした。

「あなたは、何でも善くご存じですのね―」。その女は京極堂に向かって、赤い唇だけで笑った。

殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は、はたして何を意味するのか!?エラリイ・クイーンへのオマージュである、ダイイング・メッセージものの傑作「イコールYの悲劇」、第55回日本推理作家協会賞受賞作「都市伝説パズル」など、ロジカルな推理が堪能できる本格ミステ

多数の死者を出したビル火災以来、歌舞伎町は史上空前の冬の時代から抜け出せずにいた。

改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。

東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。

神隠しの少女、あやめ。神隠しに遭い、戻ってきた空目恭一。

米屋の主・十左衛門の葬列に石を投げた少年・修平が公事宿(現代の弁護士事務所)「鯉屋」に連行される。

凶作、飢餓、貧困に悪政が追い打ちをかけた天明、寛政年間、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のように現れた。

浄土を求めながらも穢土に生き、現実と妄想のあわいで足掻く人々。

君子然として倹約を強いる八代将軍・徳川吉宗。

警視庁内には、捜査課が表立って動けない事件を処理する特殊チームが存在した。

警視庁の宇津木刑事が住んでいるアパートの管理人・有馬が失踪し、妻のもとに、彼は既に殺されているという謎の電話が。

夫婦の愛情なんか最初からなかった、縁切り寺に駆け込んできた女が胸中に零す一筋の涙……。

書院番の同僚、上田半左衛門と武藤源太郎は長年憎みあっていた。

「君には難問だが、逃げずに立ち向かうんだ」弁護士の浅利祐介は所長の沢田からそう告げられた。

「君にも見えているんだろ。私と同じものが」-。

横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

その魔術師は、にぃと笑って言った。ゲームねぇ、なかなか面白そうじゃないか―。

俺、新井和也。家は商店街によくある町のクリーニング屋さ。

周囲の森が一夜にして海と化したという伝説を持つ島イル・サン・ジャック。

ファミリーレストラン「ロンド」を舞台に展開する謎の事件。

どんなやぶれかぶれな世の中だって人間は畳の上で死ぬもんだ。時は昭和。

真鍮で作られた檻の中に飾られた真珠の首飾り。世界に二つとない首飾りは、「人魚の涙」と呼ばれ、デパートで展示されていた。

高校最後の夏、悟史が久しぶりに帰省したのは、今も因習が残る拝島だった。

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。

誰か一緒に生きてください―。

尾木遼平、46歳、元刑事。職も家族も失った彼に残されたのは、3人の居候たちとの奇妙な同居生活だけだった。

「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。

「昭和」という時代が匂い立つ社会派ミステリーの傑作!平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。

宮崎県高千穂への新婚旅行中、新妻が高千穂線の車中で失踪した。

魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。

ある朝目覚めるとゴキブリになっていた元人間のペリプラ葉古。

優しく触れようとしても壊してしまう、大人になりきれない子どもたちは、暗い恋の闇路へと迷い込んでしまった…。

もう、一人の夜には帰りたくない―。残虐非道な事件に潜む、孤独な殺人鬼と彼を操る共犯者の存在。

あの日、あの新潟の大地震の夜、私たちは拉致され、ある小さな島に監禁された。

密室殺人、完了 完璧に騙せたはずだった ただひとりの女性をのぞいては 緊迫した攻防をシャープに描く “同窓会”ミステリー 照明は、点けたままでいいのだろうか？ 暗くなっていく時間帯に、入浴時に部屋の照明を消すだろうか。

親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の幽霊が現れる。

十津川警部は田中啓子から夫・伸彦の葬儀参列への招請を受け、仙台へ向かった。

「極道は身代金とるには最高の獲物やで」。大胆不敵な発想でヤクザの幹部を誘拐した三人組。

人びとの哀しい跫、止まらない涙。珠玉の検察小説。

母親を殺害された高浜真裕子は、そのとき高校二年生。心に癒しがたい傷を負った。

話題作『風紋』続編!心に癒しがたい傷を負った人々の物語。

病的なまでに潔癖で、傍迷惑なほど厳格だった父。四十九日の法要が近づいたこ、私は父の生前の秘密を知ってしまう。

愛と恐怖の旅立ち。この不思議な世界、少年は何処へ向かう―打海文三が描く愛しき恐怖譚。

優等生の委員長と不良少女の淡い恋。できすぎたシチュエーションかもしれないけれど、すべてはそこから始まった。

家督放棄を決意して諏訪に帰った興津重兵衛に、重臣たちや一族の態度は冷ややかだった。

謎の重武装軍団が日本海沿岸の原発を狙う。機動隊は殲滅され、住民は一斉に避難。

本書と続刊『ハードボイルド』は著者初のエッセイ集『ミステリオーソ』(95年)に、その後著された新たなエッセイ・対談・短篇を加えて再編集した“原〓@4AD4@(りょう)エッセイ集”増補版。

惚れた女を救うため、負った八十八の刀傷。江戸・呉服町で仕立て屋を営む男は、その傷から「斬られ権佐」と呼ばれていた。

手塚治虫愛好会の会長が自宅の離れで殺され、貴重な手塚マンガの古書が盗まれた。

「二十箇月もの間子供を身篭っていることができると思うかい?」。

「私を―たすけてください」。

果たして彼が向かったのは右の道か、左の道か、それとも正面の道か?―八月二日午前六時、待ち合わせの場所に高城秀政は現れず、そのまま失踪してしまった。

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。

受けとめきれない現実。止まってしまった時間―。

貸金庫に母が遺した謎のリストは何を意味するのか。

盗聴器を自宅に仕掛けられた元恋人・由梨子の身を案じ、塔馬双太郎はパリへ飛んだ。

リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。

新大橋―逢瀬を重ねた男に裏切られた女を包む涙雨。赤羽橋―捨て子と知った少女。

夕刻になると茶屋を訪れ、団子三皿を平らげて帰る奇妙な老人がいた。

許せぬ身内の裏切りに、天真一刀流の豪剣が唸る。悪党者を追いかけて旅から旅の繰り返し。

安政五年、井伊直弼に謀られ、南津和野藩士五十一人と、美しく才気溢れる姫・美雪が脱出不可能な絖神岳山頂に幽閉された。

「ヨシツネに殺される」謎の言葉を残し森川義行が失踪した。彼は佐倉財閥令嬢の婚約者。

拡大を続けるオゾンホールを食い止めるため、化学物質ウェアジゾンが開発された。しかし、それは思わぬ副作用をもたらすことに。

北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。

さらなるテロの危険に日本政府は福岡を封鎖する。逮捕、拷問、粛清、白昼の銃撃戦、被占領者の苦悩と危険な恋。

ドブネズミ。卑しく、小狡く、みすぼらしい嫌われもの。

デビューのその瞬間、すでにして日本SFを代表する名作であることを証明した、前作『神狩り』。あれから30年。

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。

200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。

13代将軍の家定は“癇性公方”といわれ、すこぶる虚弱体質のうえに凡愚、最低クラスの将軍だったらしい。

「間違いなく、今年は過去最高のレベルの作品が集まりました」(編者まえがきより)。

聖創学院をむしばむ多すぎる数の怪談―だが、その怪談はある時期から徐々に数を減らし始めていく。

これからどうやって生きていこう?マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。

いまだかつて、これほど哀しいホラーはなかった。これほど恐ろしいファンタジーはなかった。

ある夜、コンビニで森奈津子は突然の爆風にひっくり返った。

航空自衛隊の演習中に発生した未曽有の過失事故。事故を起こしたのは戦闘機の精鋭パイロット・伊吹直哉だった。