パンドラの火花
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子供に頼まれ購入。一気に読んだそうでおもしろかったようです。 | ||||
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誰もが思い描く、タイムトラベルの話だが、始まり方が良かった。それは、東京拘置所の中からそして、主人公は死刑囚なのである。松木という男からこう告げられる。「つまり、時空移動によって、今から三十五年前の十六歳のあなた自身に会い、説得し、自分の犯罪の罪の実行を食い止めるか、もしくはその権利を放棄し・・・死刑の執行を受け入れるか、これら二者のうちどちらかを選択せよ、ということです」 時空監視官十七番の付き添いで、タイムトラベル後早速若い頃の自分と話した。彼は何より、人としての交流を予感させないほどに、眼が死んでいる。心の腐りようは想像以上だ。しかし彼の気持ちはわかっていた、自分自身なのだから。私は、粘り強く説得した。人を殺して後悔していること、もっと広い世界があることを。しかし彼は、上の空だった。左手が耳たぶから離れようとしない。私は、急速に冷めた。・・・無理だ。こいつは裏切る。私は、彼をナイフで刺した。だが、ナイフは、まだ刃の半分を外気に曝していた。刃先が丸いことを抜きにしても、自分ではそれなりの力を込めたつもりだったのだが、知らぬ間に手加減をしたのか。私は、この三十年以上の年月は無駄ではなかったことを漠然と思った。あの時と違い、抑制が働いたのは、少しはまともな人間になったことの証明だ。 この小説の構成も内容も素晴らしい。死刑囚による短編物語の3話で構成され、最後には大きな線で時空を繋げてきた。アイデア自体は、単純であるがこの構成には驚かされた。最後は、タイムトラベルの矛盾点を感じたが、十九番の生きる目的みたいなものがかっこよくみえた。 | ||||
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この本から黒武作品に入る方は、星は三つぐらいだと思うかもしれない。 さて、過去に戻ってどこかを変えられたら、というのはいろいろなバージョンで嫌というほど考えたテーマだが、「自分」を説得するというのは、私の場合完璧に考えの外だったので新鮮だった。そういう意味では、認めるのはすごく嫌だが、すべてを周りのせいにするガキと大して差はないのかもしれない。 それにしても、この著者の「世間にはびこるどうしようもないガキ」に対する筆の容赦のなさは相変わらずで、その痛快さは「粛清の扉」のときと何ら変わらない。 デビュー作があまりにも鮮烈だったので、1冊の本として物足りないのは事実だが、本作と「メロス・レヴェル」、すべてどこかでつながるようになっている気配があるので、「そして粛清の扉を」がお気に召した方は一応読んでおいた方がいいと思う。 | ||||
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着眼点や発想、映画的な展開は面白かったが、 全くなじむことができなかった。 これでもか、これでもかと展開は続くのだが、 劇画のようでしっくりこなかった。 『13階段』のイメージを引きずり過ぎた私がいけないのだろうが、 SFとして読めば良かったと思う。 | ||||
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過去の自分を説得して犯罪をやめさせるという奇抜な発想がおもしろかった。物語の語り手が未来の犯罪者、過去の犯罪者、そして未来の犯罪者に同伴する時空捜査官と変化して、それぞれの立場での心情もうまく表現されていて読みやすかった。ただ、どの物語も中途半端に終わって、最後はよく分からない終わり方だったのが残念だった。 | ||||
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