薔薇密室



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初公開日(参考)2004年09月
分類

長編小説

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薔薇密室

2004年09月25日 薔薇密室

ドイツ・ポーランド国境に、人知れず建つ古びた僧院。そこは、咲き乱れる薔薇に閉ざされた狂気の世界だった。やがて外界は第二次大戦の波に呑まれ、僧院は接収されるが―。現と夢幻のあわいを貫く物語が、歴史をも従えて迸る。 (「BOOK」データベースより)




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薔薇密室の総合評価:7.09/10点レビュー 11件。Cランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11:
(3pt)

モチーフは暗黒だが物語は意外と明るい

廃墟の僧院、人体実験、薔薇の若者、黴毒で崩れた美貌、美しい劣等体、腐食銅版画法などの魅惑的なモチーフの連続に、途中で満腹感を覚えそうになるが、手練れた魔道の先達の筆に導かれて最後まで一息に読めた。
他の方のレビューにもあるように、大胆にも回収されない伏線には聊か驚かされ、肩透かしをくらった感もあるが、これも「物語を必要とするのは不幸な人間」というテーマに則った、読者のために開かれた小説ということなのだろうか。伏線の先は、不幸な読者が紡ぎ出すほかない。
思うに著者は「善い人」なのだろう。個人的には、もう少し捻くれた少数者のための小説も読んでみたいと思う。
薔薇密室Amazon書評・レビュー:薔薇密室より
4062125641
No.10:
(3pt)

(ネタバレ)ああ~…もったいない

今まで読んだ皆川博子さんの作品を知ったあとに期待を持って読むと少しがっかりする内容です。

素材はとても良いです。
ドイツ支配下のポーランド、一人残された少女ミルカ、
脱走兵、美しい瀕死の士官、薔薇の僧院、醜い薔薇男ヨリンゲル、
年をとらない青年ユーリク…などなど。

美しい薔薇と醜いヨリンゲルの描写の対比が素晴らしくホラーさながらに恐ろしさを引き立て、
ミルカとユーリクの叶わぬ恋も物語後半への期待を膨らませました。

が、後半になるとヨリンゲル視点が多く感情移入は出来ますが
しつこいくらいローラントの手記のくだりが増えますし、
ミルカが閉じ込められている部分も
進行が遅くかなり中弛みします。読んでいるとやきもきしてきます。
あの手記がナタニエル・ホフマンの創作だとわかったときは肩透かしを食らいますし、
カンのいい人ならグラツィア尼がエルゼだと予想出来ます。

ミルカは結果的に薔薇の僧院に辿り着きますが、
それは何年も経ってからで時はすでに遅く、ユーリクは旅立った後でした。
二人の恋の行方を応援して読み進めていた私としては再開してほしかったです。
彼女の失った数年間は大きすぎます。

唯一救われたのは、不幸な生い立ちとホフマンに受けた仕打ちを比べると安定した暮らしを手に入れたヨリンゲルだと思いますが、
彼だってホフマン親子に対する憎しみを抱えながら生きて行かねばいけません。

不要な箇所を除きページ数を縮めてリズムよくまとめれば最後の結末も意表をつくものになったかもしれませんし、
せめてページ数はそのままでも最後に希望を持たせてくれるお話だったら評価も変わっていたと思います。

最後まで読めたのは、皆川博子さんの骨まで溶かすような表現力のおかげでした。
薔薇密室Amazon書評・レビュー:薔薇密室より
4062125641
No.9:
(2pt)

伏線はちゃんと回収してほしい

舞台は豪華だが物語は貧弱。
大戦中のドイツ、薔薇と融合した青年、奇形の三つ子(?)、年を取らない美青年他にもおどろどろしい設定満載。
雰囲気は楽しめるが突っ込みどころが満載。
ツゴイネルの虐殺は何のため?
生き残った少年はどこへ?
薔薇と融合した美青年は何の役割も果たさない。
コンラートはいなかったことに。(思うに収拾つかなくなったからじゃないか?)
読者をはぐらかしまくり。
どうやって物語をまとめるかと思えば小説の中の創作(?)夢落ちに近いものがある。
皆川作品にありがちなのでファンは納得するかもしれないけど慣れてない人は「なんじゃこれ」でおわる。
ああ、それと密室犯罪は起こりませんあしからず。(ご丁寧に僧院の見取り図もあるのにw)
薔薇密室Amazon書評・レビュー:薔薇密室より
4062125641
No.8:
(5pt)

不幸な人間とははたして自分の事なのではないのか。

最近になって皆川先生の作品のファンになり、次々に読んでいます。
『開かせて頂き光栄です』のようなラストの大どんでん返しのような展開はないのですが、
緻密なプロットと巧みな構成をじっくり楽しめる一冊です。思ったより長さを感じさせませんでした。
時代背景に二つの世界大戦をはさみますが、そのさなかでも作中には静謐な雰囲気があり個人的には気に入っています。
物語を必要とする人間は不幸な人間である、というテーマが何回も現れますが、その不幸な人間とははたして読み手の自分の事なのではないのかと考えさせられます。エンディングは落ち着いた雰囲気で不幸ではありませんが、それもヨリンゲルが紡いだ物語かもしれないなどと、感傷に浸っています。
薔薇密室Amazon書評・レビュー:薔薇密室より
4062125641
No.7:
(5pt)

小説だから

難しいことは、わかりませんが。薔薇人間スゴイ…。ありえないと分かっているけれど、なんだかとっても衝撃的。やっぱり星5つと思いますけど。
薔薇密室Amazon書評・レビュー:薔薇密室より
4062125641



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