声優志望の亜紀は、超人気アイドル・エリンの「声の代役」として、スイスへ旅立つ。

町に須黒魔術団がやってきた。

東京のテレビ局で、旅行ライターが殺された。容疑者は、阿蘇の山麓で第二の人生を過ごす自動車会社の元部長。

東京深大寺。テレビ番組のディレクター井上美奈子が、お遍路姿の絞殺体で発見された。

気弱な大学生・稲村サトシは、吉沢カレンとの結婚を報告しようと、自宅で母を待っていた。

「お前たち、魂葬屋なのか?」通り魔が頻発する地区で、深波は使い魔を連れた男女に出会った。

七十郎と早苗の祝言のさなか、人殺しの知らせが入った。婚礼衣装のまま、勘兵衛や修馬たちとともに必死に駈ける七十郎。

これほどまでに心を揺さぶる“純愛”があっただろうか── 誰にも言えなかった たった一度の恋。

リョウ、二十歳の夏。

桜宮市・東城大学医学部を卒業、東京・帝華大学に入局した32歳の美貌の産婦人科医、曾根崎理恵―人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。

絢部あかりが勤めている老舗の和菓子店“福桜堂”。

三人の少年たちが、行方不明の少女を捜しに、冥い森へと歩を進めてゆく―。深い闇が、それぞれの心の奥底の嘘を暴く。

かつて狙撃兵として国のために戦った男がふたたび立ち上がる。愛しい人を守るため囚われた過去へ銃を撃つ。

不死身のイケメン探偵が疾走する。人気絶頂新鋭が放つ、新ヒーローを見よ。

南アルプスの山中に現金20億円を積んだヘリコプターが墜落。その金は台湾マフィアが裏金を国外へ運び出す為のものだった。

保育士を辞めてしまった29歳の由真の遊び友達は、フリーカメラマンのハツモ。はっきりいってイケてない。

謎の連続殺人事件の現場には、いずれも不可解な記号が残されていた。

仙台駅駅裏へと続くX橋。その路地にいつも立つ街娼がいた。

お前んち、いっつもええ匂いするのう。おばあちゃん、夫(おじいちゃん)失踪中。

驚異と幻想の地誌学と謎めいた世界観、生理的な恐怖と精神的な恐れや畏れ…それらを精妙につなぎ合わせる超絶の筆さばき。

少年真人から晴香に届いた手紙。長野・戸隠へと向かう八雲たちを待ち受ける事件とは!?「脳内映像」ミステリー。

言葉にできない不安感。おさまりのつかない気持ち悪さ。

二十八のいま、輝いて見えるものなんか、なにひとつない。

地方都市の映画館でアルバイトを始めた恵介。

“BSグループ”は一カ月のうちに二人の代表が死去するという非常事態に陥っていた。

編集者の田中聡とライターのさとうゆうは幼なじみで、いまは東京に住んでいる。

沖縄の憎悪は熱波の底に沈殿し、くすぶった炎を煽り続けていた。現代史の暗部を抉り出した馳ワールドの新境地。

アメリカ人よ、殺されたくなければ基地を廃棄し、沖縄から出て行け。返還前夜の市民感情に斬り込んだエンターテインメント巨編。

佐倉聖は21歳の大学生。腹違いの弟を養うため、元大物国会議員・大堂剛の事務所で事務員として働いている。

パソコン・オタクの高校生キュウが、偶然見つけたオンラインゲーム。

小説家を夢見る小早川嗣利は、運命の赤い糸を感じ、広子と結婚。

東京駅近くの会社に勤務するサラリーマンの本間。八王子から中央線で通勤する彼は、電車内で若い会社員の中村と知り合う。

博多のライブハウスで宿命的に三人は出会った。地元のスター修吉に挑みがかった一矢のギター。

舞台は、ドイツの深き森のなかにたたずむ古城。なんと、その城は奇怪にも「あべこべ」に建っていた。

アルプスの名峰グロスグロックナーで出逢った二人、国際刑事警察機構の若き警察官高木史朗とミステリアスな女性陽子は運命の恋に落ちた。

「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免」と言い放つ、二十歳の新米消防士・大山雄大。

港に霧が出た夜には「赤眼の魔犬」が現れ、次の日には必ず人が死ぬ―。高くて広い空に囲まれた町で暮らす、少年・ギーガン。

私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…直木賞作家が贈る8つの連作小説集。

瀬戸物屋の主・文造が何者かに襲われ殺された。

パルスに感染したことで一変した福原駿介の人生。

海沿いの王国・ガーダルシア。 トトと呼ばれるその少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋・サルバドールに生まれた。

深夜の駅。人気のないコインロッカー。

「僕はバーチを愛しています。

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

オホーツク海を見下ろす宗谷岬に傾斜して建つ奇妙な館―通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にその館でパーティが開かれる。

モディリアーニやスーチンら、悲劇的な生涯を送ったエコール・ド・パリの画家たちに魅了された、有名画廊の社長が密室で殺されるが、貴重な絵画は手つかずのまま残されていた。

燃え盛る炎の中で提琴を奏でる少年、近くに佇む人魚―北原涼子の幼少期の記憶は夢か現か?あの日の少年に似た少女と運命的に出会った涼子は、真相へ近づこうとするが、それを妨げるかのごとく彼女の身に不気味な出来事が降りかかる。

マレーシアで静養していた傭兵・藤堂浩志を襲った謎の集団。

「まるで不作の生大根をかじっているようだ」さんざんにもてあそばれた挙句、罵られ捨てられたお松は、偶然出会ったその男、煙管職人の勘蔵を絞殺してしまった。

桐村彬は、南極で物資輸送に携わるパイロットだ。チリ有数の富豪である日系実業家シラセが南極基地で負傷。

八人を惨殺した残酷非道な殺人鬼が、判決を聞き、恐怖のあまり言葉を失った。

鳥取砂丘に出現した神秘の湖で、アマチュアカメラマン・三谷は、女性の絞殺死体を発見した。

坂の町、麻布。大黒坂を上って、一本松のところで出合う坂に暗闇坂がある。

歴史小説の巨人・飯嶋和一の文庫最新刊！ 江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。

大戦末期、日本全土を空襲し続けるB29を撃墜すべく極秘に開発された日本陸軍の最新秘密兵器・怪力光線砲。

嘘をつかずにはいられない、その上その嘘が天才的にうまい。

有罪、それとも無罪?被告人の運命は、あなたたち六人に委ねられた。

終身刑の宣告を受けた鷲尾進は、韮釜刑務所に収監されていた。

頭部に銃創を受けて記憶を失った鷲尾進は脱獄に成功した!短機関銃で武装した保安部員たちを急襲し、仲間数人と逃れ出たのだ。

映画館、試写室、ロケ先&セットの撮影現場etc.で発生する、奇怪な事件の数々。

親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。

待望久しい直木賞受賞第一長編がついに刊行される。物語は1986年アフガニスタン東部のパンジシール渓谷にはじまる。

待望久しい直木賞受賞第一長編がついに刊行される。物語は1986年アフガニスタン東部のパンジシール渓谷にはじまる。

“レベル7まで行ったら戻れない”。

「丹那殺人事件」犯人あて懸賞版を初復刻。単行本未収録「呪の仮面」他、随筆を集成。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。

大学在学中、雑誌『宝石』の懸賞に「X橋付近」を投じ一位入選、江戸川乱歩の絶賛を受けデビューする。

今日から僕らが「人間機雷」!? カッコ悪いのはいやだ。意味のない死なんて、馬鹿げてる。

退役生活に別れを告げ、“不正規隊”を連れエル・ファシルの独立革命政府と合流したヤンは、二度目のイゼルローン攻略を目論む。

テレビ局に勤める早川俊平はある日公園で耳の不自由な女性と出会う。取材で人の声を集める俊平と、音のない世界で暮らす彼女。

ファウルズ。とある町の名前でこの町の名前。

人はなぜ人を殺すのか――河内音頭のスタンダードナンバーで実際に起きた大量殺人事件＜河内十人斬り＞をモチーフに、永遠のテーマに迫る渾身の長編小説。

「十六歳だった。あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている―」。

海峡を目の前に見る街に代々続く旧家・桜井家の一人娘梅代は、出戻ってきた娘の美佐子と、幼稚園児の孫娘の三人で暮らしている。

ルーマニアの山奥で、土に埋もれた中世の城が発見された。

犯人当て、安楽椅子探偵、日常の謎、バカミス…ミステリでお馴染みの七つの「お題」を解くのはマッドサイエンティストに記憶障害の探偵、超天才殺人者!一筋縄ではいかない狂った事件、犯人、探偵を巧緻な論理で寄せ木細工のように組み上げた、叙述トリックの名手としても知ら

東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。

密室で殺された画家が遺した奇怪な遺言状。その内容通りに起こった若い女性の連続殺人…。

冷たい雨の夜だった、池内峻介は傷ついた女を拾った。彼女は江田美也子。

日常生活で最も恐ろしい失敗は何か?それはプライバシーが満載のケータイを失くし、危険人物に拾われること…。

厳寒の北海道・百人浜。

三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。

人類が誕生する遙か以前、遠い宇宙の彼方にあった惑星オルヘゴ。どこか地球に似たこの星には、相容れない三つの国家が存在した。

西八王子署管内で保護された、日本語は分かるようだが喋らない少年。

「試者の灰」をもって王を葬り、闇のものたちを率いて世界をも壊そうとする剣士アドニス。

犯罪が始まってから、おれは忙しい。ここはVRNWS、電子的な死後の世界。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。

インディアンに育てられた少女、ジェニファ。クールな賞金稼ぎ、トム・B・ストーン。

歴史に不滅の名を刻みつつも、いまだヴェールに厚く覆われたままの、東洲斎写楽。

海と森、東北の美しい自然に抱かれる、五能線。

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

両親を事故で亡くした中学1年生の如月タクマは、母方の実家に引き取られるが、そこでは魔術崇拝者の祖父が密室の蔵で怪死していた。