風葬



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【この小説が収録されている参考書籍】
風葬
風葬 (文春文庫)
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初公開日(参考)2008年09月
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長編小説

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風葬 (文春文庫)

2016年12月01日 風葬 (文春文庫)

思い出して、思い出して、忘れて行くこともある── 釧路で書道教室を営む夏紀は、軽い認知症を患った母がつぶやいた、聞き慣れない地名を 新聞の短歌の中に見つける。 父親を知らぬ自分の出生と関わりがあるのではと、短歌を投稿した元教師の徳一に会いに根室へ。ひとつの短歌に引き寄せられた二人の出会いが、オホーツクで封印された過去を蘇らせる……。 桜木ノワールの原点ともいうべき作品、ついに文庫化。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

風葬の総合評価:7.93/10点レビュー 14件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

風葬の感想

著者作初読み。
200ページ少々の小品ではあるが、軽くはなく読みごたえがある。
「涙香岬」・「書道」というのが鍵となり、文学的な雰囲気を醸し出し、味わいがある。期待を持って読み進めることができた。

では期待の結果はどうであったかというと、思っていたよりエンタメ感も高く、ミステリー要素も多い。「裏表紙には桜木ノアールの原点ともいうべき作品」と記載されているが、ノアール感はほとんど感じない。小ぶりにまとまったサスペンス小説という所であった。

夏紀の出生の秘密などの結末は、殆ど予想された通りで、特段大きな驚きは無いが、気になったのは川田親子の最後の有り様。
特に息子川田隆一の描き方。悪に徹しきれない中途半端さが、上手く描ききれていない。年に2回50万ほどの金を30年もの間、無名で弁護士に預託する。そんな良心を持った男が、平気で人を始末しようとする。なにか、釈然としない。
どうなんだろう。もう少し、ちぐはぐにならないよう捌けなったのだろうか・・・
前半から終盤に至るまでの雰囲気がよかったこともあり、ラストの三流サスペンスドラマのようなドタバタ感は、やや安っぽく感じてしまった。

母夏江と娘夏紀。そして、ひょんなことから彼らに絡んでしまった元校長の父徳一と息子優作。北海道釧路地方の自然と風土を背景に、この2つの親子の人間模様をもう少し掘り下げ描いていれば、より品の良い作品に仕上がったのではないだろうか。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

桜木ワールドの萌芽が見られる初期作品

2008年に刊行された単独作品。認知症の母が漏らした地名から自らの出生の秘密を探ろうとした女性書家の行動が国境の港町の暗部につながっていく、ヒューマン・ノワール・ミステリーである。
釧路で書道教室を営む夏紀は、新聞の短歌欄に出てきた「涙香岬」の名前に驚き、作者である根室在住の元教師・沢井徳一を訪ねることにした。というのも、初期認知症を患う母・春江が「ルイカミサキに行かなくちゃ」とつぶやくのを耳にしていたからだった。母一人子一人で父親を知らない夏紀は、自分の出生にかかわる何事かが涙香岬にあるのではないかと疑問を持ったからだった。現地では何もわからないまま帰った夏紀だったが、案内した沢井徳一は夏紀を一目見て激しい衝撃を受けていた。夏紀は、徳一が若い時に救えなかった教え子の少女に瓜二つだったのだ。この運命的な出会いは、ソ連との国境で密猟を巡る暗闘が繰り広げらていた時代の根室の街に隠されていた秘密を暴き出すことになった…。
夏紀の出生の秘密、徳一の教え子に対する後悔、さらに徳一の息子・優作の現在直面している悩みという、三つのエピソードが少しずつ重なり合い、悲しい物語が紡がれていく。欲を言えば事件の動機、犯人像にもう少し深みが欲しいが、まさに桜木ワールドの原型が見れれるヒューマンドラマであり、文庫200ページ余りの中編だがずしりと重い読みごたえがある。
桜木紫乃ファンなら必読。ヒューマンドラマ要素が強いノワールのファンにもオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.12:
(3pt)

まあまぁです

普通です。
風葬 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:風葬 (文春文庫)より
4167907461
No.11:
(4pt)

面白い

毎回ひきこまれる
風葬 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:風葬 (文春文庫)より
4167907461
No.10:
(5pt)

きれいな状態。

きれいな状態で届きました。
風葬Amazon書評・レビュー:風葬より
4163275703
No.9:
(3pt)

どうしても期待してしまう

桜木紫乃さんは大好きな作家であり、どうしても期待していまいます。いままでの作品「ラブレス」や「蛇行する月」「星々たち」と比較するとどうしても自分としては見劣りしてしまいます。火曜サスペンスドラマの上級版といった物語で普通の小説としては素晴らしいと思うのですが、桜木作品の中では普通の出来だと思ってしまいました。
風葬 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:風葬 (文春文庫)より
4167907461
No.8:
(5pt)

まさに桜木ワールド

ぐいぐいと惹かれ最後まで一気ドプリとつかり楽しんで読みました
風葬 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:風葬 (文春文庫)より
4167907461



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