蛇行する月
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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道東・釧路の新設高校の図書部で同期だった5人の少女たちが卒業後に歩んだそれぞれの道は、それぞれに悩み多きものだった。誰もが生きづらさを抱えており、平穏な人生ではなかったが、中でも、高校時代に教師に告白して拒絶され、就職先の和菓子店の主人と子供を作って駆け落ちした順子は、本人が「私は幸せ」と言えば言うほど、関わりがある周辺人物の心を波立たせ、不安にさせるのだった。順子が感じていた幸せを、周りが信じきれなかったのは何故か? | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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女性のずるさ、繊細さを飲み込みながら匠に表現しています。特に最後の作品は感動が押し寄せてきて、長い余韻があります。人生のすべてを肯定していくような包容力を感じる読後感です。読みやすいのでおすすめ。 | ||||
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薄い文庫で連作短編集なので早く読めた。最終章で少年ジャンプのギャグ漫画に出てきそうな名前の人がいた。この話で名前と性格が一致していることって必要か?駆け落ち女の余命のくだりで、あざとくて開いた口がふさがらないと思っていたら、角膜云々の続きがあって。無駄にするところが無いですね。「駆け落ちして2~3年で醒めて、挙げ句子供を棄ててまた別の男について行った」ならなるほど、と思うのだけど。彼女は後先や周りに与える迷惑を考えずに自分の欲求を優先して行動する、ということが2つのエピソードに渡って描かれている。それが何の説得力もなく、いつの間にか自己犠牲のひとになっている。「申し訳ない」という気持ちと、「とっても幸せ」という気持ちは両立しないだろう | ||||
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オムニバス風の小説。 文章が読みやすく、情景がスッと入って来て、私は好きです。 | ||||
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大好きな桜木紫乃さんの作品。釧路の高校を卒業してからの各々。見えなかった事が見えてくる。友情と嫉妬。事実とは⁉️幸せとは⁉️青春を生きた友人達は元気だろうか?久し振りに、あの時代に戻りました。 | ||||
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どの話にも、どの女性にも、親近感を覚える部分がある。または、理解できない部分もある。あとがきもなかなか素晴らしかった。個人的に(「似てる似てない」ではなく)今の自分が好きな話は「弥生」と「静江」だった。 「しあわせ」と言い切る順子には、誰もが何故か嫉妬や憧憬に似た感情を覚えるのかもしれない。「ラブレス」も近しいテーマかも知れない。それは「足るを知る」ということなのかも知れない、とも思う。 作者はどんでん返し的に読み手を最後に気持ち良く裏切ってくれるところが、愛があって好きです。 | ||||
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