(短編集)

書物迷宮

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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ

2011年10月14日 書物迷宮 (講談社文庫)

世に出れば歴史の真相を覆しかねない本を、合法非合法を問わずあらゆる手段で入手するプロフェッショナル、“書物狩人(ル・シャスール)”。スペイン内戦末期に出版された、ロルカの幻の詩集獲得のためグラナダ地方を訪れたル・シャスールは、依頼人である老婦人を前に、この本に隠された驚くべき秘密を語り出す。シリーズ第二弾!(「BOOK」データベースより)

評判

書物迷宮の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

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書物迷宮の総合評価:

8.67/10点 レビュー 6件。

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.6
(5pt)

虚実はともかく歴史サスペンスとしても十分楽しめますし、赤城氏の薀蓄にもうならされます。続編も読まずにはいられません。

絶賛です。第1作「書物狩人」が面白かったので引き続き購入して読んだのですが、塩味のツボにきっちり嵌って文句なしです。「書物狩人」の書評で「ビブ リア・・」と並べ評してしまったのですが、全く赤城さんに失礼でした。この作家さんの博識振りには驚嘆すべきものがありますが、加藤陽子さんの解説を読ん で、赤城毅さんは実は軍事史評論家にしてドイツ現代史研究者の大木毅さんと同一人物と知り納得しました。この人の紡ぐ近代史こぼれ話、偽史実は大変デー テールにこだわっていて、ついつい真実であると思い込んでしまいます。

 塩味を含めブクレコ諸兄も流石に書痴程のマニアではないでしょうが、標準以上に本は好きでしょうから、このフィクションで取り上げられる「世界に一冊し か存在しないかもしれない本」とそれにまつわる話は食い付きやすいに違いありません。たぶん実在しないこれら稀少な書籍は金銭的に貴重な本であるばかりは なく、その内容が国家の存亡にも関わるとして、各種諜報機関や闇の組織たちも狙っています。彼らを敵に回して知識と理論武装だけで戦う銀髪の主人公・半井 優一の書籍サスペンスドラマです。今回も中篇4作品からなっております。

○「書庫に入りきらぬ本」
スペイン戦争時の反体制詩人の名作詩集にまつわる話。反体制側で戦い、戦争に敗れた彼の名作詩集は当然勝者である国家から弾圧され出版の日の目を浴びるこ とはありません。ところが1冊だけ現存すると言う設定。その詩集を手に入れるために主人公を含め3人のコレクターが集い、争奪戦を繰り広げます。最後に半 井が手にするのですが、それは偽物であって・・・・。この物語の最後のどんでん返しこそ、題名の「書庫に入りきらぬ本」です。どんな本でしょうか。中短編 でこんなに完成度が高い物語は類を見ません。名作です。

○「長い長い眠り」
今回のターゲットは古い満州鉄道の時刻表です。中国人が自分たちが優れた民族であると主張する礎のひとつが北京原人の発見です。ところがこの化石は第2次 世界大戦のどさくさにまぎれて行方不明になっています。そのありかと、紛失の秘密を解く鍵が件の時刻表に記されているという設定。この物語も最後にどんで ん返しがあって粋な終わり方になっています。

○「愛された娘」
半井とひょんなことから一緒に生活するようになった少女は実は王室の血筋であるかもしれない尊い方。その血脈を証明する書籍をめぐっての争奪戦ですが、この本も実は偽書でした。ロマンティックなストーリーを絡めて、得意のどんでん返しが光ります。

○「冷やしすぎた秘密」
DIA(アメリカの国防情報局)、AW(アヴ=ポーランド情報局)、ABW(アベヴ=ポーランドの国内保安局)が暗躍し、湖底から引き上げられた機密文書 の争奪戦を行います。もちろん半井が最後に手にするのですが、その書類はナチスドイツの細菌兵器の製法マニュアルでした。いまだ知られていないこの技術を 持ってすれば今行われているアフガン戦争の戦局を一変することが出来ます。依頼人に無事(?)書類を渡した半井ですが、この悪魔の技術が功を奏した様子が ありません。どんなトリックがあるのでしょうか。

いずれの作品も、書籍をゲットするまでのスリリングなサスペンスと、書籍を依頼人に渡した後の意外な結末がセットになっていて、最後まで息が抜けません。
書物迷宮 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 書物迷宮 (講談社ノベルス)より
4061826166
No.5
(5pt)

虚実はともかく歴史サスペンスとしても十分楽しめますし、赤城氏の薀蓄にもうならされます。続編も読まずにはいられません。

絶賛です。第1作「書物狩人」が面白かったので引き続き購入して読んだのですが、塩味のツボにきっちり嵌って文句なしです。「書物狩人」の書評で「ビブ リア・・」と並べ評してしまったのですが、全く赤城さんに失礼でした。この作家さんの博識振りには驚嘆すべきものがありますが、加藤陽子さんの解説を読ん で、赤城毅さんは実は軍事史評論家にしてドイツ現代史研究者の大木毅さんと同一人物と知り納得しました。この人の紡ぐ近代史こぼれ話、偽史実は大変デー テールにこだわっていて、ついつい真実であると思い込んでしまいます。

 塩味を含めブクレコ諸兄も流石に書痴程のマニアではないでしょうが、標準以上に本は好きでしょうから、このフィクションで取り上げられる「世界に一冊し か存在しないかもしれない本」とそれにまつわる話は食い付きやすいに違いありません。たぶん実在しないこれら稀少な書籍は金銭的に貴重な本であるばかりは なく、その内容が国家の存亡にも関わるとして、各種諜報機関や闇の組織たちも狙っています。彼らを敵に回して知識と理論武装だけで戦う銀髪の主人公・半井 優一の書籍サスペンスドラマです。今回も中篇4作品からなっております。

○「書庫に入りきらぬ本」
スペイン戦争時の反体制詩人の名作詩集にまつわる話。反体制側で戦い、戦争に敗れた彼の名作詩集は当然勝者である国家から弾圧され出版の日の目を浴びるこ とはありません。ところが1冊だけ現存すると言う設定。その詩集を手に入れるために主人公を含め3人のコレクターが集い、争奪戦を繰り広げます。最後に半 井が手にするのですが、それは偽物であって・・・・。この物語の最後のどんでん返しこそ、題名の「書庫に入りきらぬ本」です。どんな本でしょうか。中短編 でこんなに完成度が高い物語は類を見ません。名作です。

○「長い長い眠り」
今回のターゲットは古い満州鉄道の時刻表です。中国人が自分たちが優れた民族であると主張する礎のひとつが北京原人の発見です。ところがこの化石は第2次 世界大戦のどさくさにまぎれて行方不明になっています。そのありかと、紛失の秘密を解く鍵が件の時刻表に記されているという設定。この物語も最後にどんで ん返しがあって粋な終わり方になっています。

○「愛された娘」
半井とひょんなことから一緒に生活するようになった少女は実は王室の血筋であるかもしれない尊い方。その血脈を証明する書籍をめぐっての争奪戦ですが、この本も実は偽書でした。ロマンティックなストーリーを絡めて、得意のどんでん返しが光ります。

○「冷やしすぎた秘密」
DIA(アメリカの国防情報局)、AW(アヴ=ポーランド情報局)、ABW(アベヴ=ポーランドの国内保安局)が暗躍し、湖底から引き上げられた機密文書 の争奪戦を行います。もちろん半井が最後に手にするのですが、その書類はナチスドイツの細菌兵器の製法マニュアルでした。いまだ知られていないこの技術を 持ってすれば今行われているアフガン戦争の戦局を一変することが出来ます。依頼人に無事(?)書類を渡した半井ですが、この悪魔の技術が功を奏した様子が ありません。どんなトリックがあるのでしょうか。

いずれの作品も、書籍をゲットするまでのスリリングなサスペンスと、書籍を依頼人に渡した後の意外な結末がセットになっていて、最後まで息が抜けません。
書物迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 書物迷宮 (講談社文庫)より
4062770512
No.4
(4pt)

史実に虚構を大胆に接いで物語を紡ぎだす手腕はまさに絶品

『書籍狩人』シリーズ2作目であります。
ロルカの詩集の発見、北京原人の化石の行方等々、史実に虚構を大胆に接いで物語を紡ぎだす手腕はまさに絶品。いったいどこまで実話を踏まえているのか、「フワン・エリサルデ」「読売新聞社/新井うめ」「コチェーツィヤ」その他のキーワードで検索をかけてみた読者は私だけではないはずです。
皮肉屋で用意周到で、決して善人ではないけれども独自の美学にもとづいて振舞うル・シャスール。そんな彼でも予想できなかった結末の美しさが味わい深い「書庫に入りきらぬ本」が収録作中のベスト。
書物迷宮 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 書物迷宮 (講談社ノベルス)より
4061826166
No.3
(4pt)

史実に虚構を大胆に接いで物語を紡ぎだす手腕はまさに絶品

『書籍狩人』シリーズ2作目であります。
ロルカの詩集の発見、北京原人の化石の行方等々、史実に虚構を大胆に接いで物語を紡ぎだす手腕はまさに絶品。いったいどこまで実話を踏まえているのか、「フワン・エリサルデ」「読売新聞社/新井うめ」「コチェーツィヤ」その他のキーワードで検索をかけてみた読者は私だけではないはずです。
皮肉屋で用意周到で、決して善人ではないけれども独自の美学にもとづいて振舞うル・シャスール。そんな彼でも予想できなかった結末の美しさが味わい深い「書庫に入りきらぬ本」が収録作中のベスト。
書物迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 書物迷宮 (講談社文庫)より
4062770512
No.2
(4pt)

史実に虚構を大胆に接いで物語を紡ぎだす手腕はまさに絶品

『書籍狩人』シリーズ2作目であります。 ロルカの詩集の発見、北京原人の化石の行方等々、史実に虚構を大胆に接いで物語を紡ぎだす手腕はまさに絶品。 いったいどこまで実話を踏まえているのか、「フワン・エリサルデ」「読売新聞社/新井うめ」「コチェーツィヤ」その他のキーワードで検索をかけてみた読者は私だけではないはずです。 皮肉屋で用意周到で、決して善人ではないけれども独自の美学にもとづいて振舞うル・シャスール。 そんな彼でも予想できなかった結末の美しさが味わい深い「書庫に入りきらぬ本」が収録作中のベスト。
書物迷宮 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 書物迷宮 (講談社文庫)より
4062770512

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