絶対城先輩の妖怪学講座 七
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この作品のシリーズは、全巻持っています。絶対城阿頼耶先輩がいつも黒い羽織を羽織っているのはなぜか、誰も聞きませんよね。 | ||||
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どっちかが相手の好意に気付いてる状態で当て馬登場させれば、 広げた風呂敷もどうにかなっただろうに、 作者恋愛もの苦手なんじゃないですかね 無理に恋愛要素入れる必要ないと思うんだけど その方がウケがいいから入れろって担当に言われるのか そもそもこの先輩1巻じゃすげえ目つきの悪い陰気な男なのに、 巻を追うごとに表紙や口絵で都合よくイケメンに変貌してるし、 ヒロインは実は飾れば美少女って今時TLでもやんない設定だもんなぁ 実は・・って出てきた復活キャラにうえっとなった後、 こりゃ放置プレイかなと思ったらその通り 新刊告知してた8巻出さずに、陰陽課の2巻出してどうするんだー 内容はよかったのに残念 | ||||
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第二部だが、相変わらず妖怪は珍動物であることが多い。今回は植物だったけど。ヒロインと主人公の距離も微妙に近づいたようなので進展がないわけではないが、いつもの感じで読んで正解。 | ||||
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資料室の面々がとても魅力的。 立て続けに1~7巻まで読んでしまいました。 本物の妖怪はほとんど出てこないのに、妖怪の話はたっぷり、というのも面白い。 ただ、残念なのは、どの巻にも、時々誤字脱字の類や、語彙や言い回しのおかしいところがある。 チェックすれば、すぐに気づくところなのに、もったいないなーと。 | ||||
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ネクタイと黒羽織がトレードマークの妖怪学の徒・絶対城先輩と女子力がだいぶ足りない ユーレイこと湯ノ山礼音が毎度の如く妖怪の正体を探っては生物界の不思議に辿りつく 人気シリーズの第2シリーズ。今回はどんなビックリ生物が登場するのかと期待しつつ拝読 物語は「鬼」の正体を巡る顰衆との暗闘が終わり、絶対城にとっては妖怪学の同門であり 死んだものと思われていた櫻城晃がその「真怪」のっぺらぼうとしての正体を現した事件の 直後、絶対城が根城である四十四番資料室に晃の姉である櫻城紫を迎えている場面から始まる 危険な事件が続いた事で骨休めに旅行でも、という話題の中で紫が神籬村という廃村に残された 廃屋に座敷童が現れるという噂を聞いたと口にする。普通の旅行には興味を示さない絶対城 だったが、座敷童という名を聞いた途端に紫が古い友人の樹木医から聞いたという件の廃村への 調査旅行が決定。礼音と杵松といういつものメンバーを揃えて山中にある神籬村に着いた一行が 目にしたのは茅葺の家の二倍はあろうかという巨大なクスノキであった。とりあえず泊まる場所を 探そうと村の廃屋を調べた絶対城たちだったが、何故か戦後すぐに開拓が始まり十年ほどで 放棄された村にも関わらず廃屋には数年前まで誰かが住んでいた様な補修の跡が残されていた 屋敷の中をうろつき回る絶対城と礼音だったが、礼音が奥の座敷の襖を開けた途端、座敷の中から 「この不審者!」という声とともに折り畳み式の電磁警棒が振り下ろされる。得意の合気道で あっさりと警棒を持った相手の腕を取りねじ伏せた礼音だったが、相手はトレンチコートを着た 髪を金髪に染めた若い女だった。ホラー系を始め、合法ドラッグからアングラサイトまで扱う フリーのライターだというその女・杉比良湖奈は行った者が帰って来ない「人食い村」の噂を 聞いて取材に来たのだと言う。その夜、屋敷に泊まったものの寝苦しさを覚えて広間に向かった 礼音が目にしたのは身長六十センチほどの黒い人影だった。食べ物を入れたスーパーの袋を 物色していた人影は凄まじい早さで土間に向かって動き、出口の無い土間から姿を消してしまう 第1シリーズでは毎度の如く、終盤で明かされる妖怪の正体である怪生物にビックリさせられて きたけれども、第2シリーズ開幕編となる今回もそのパターンは健在。それどころか更に パワーアップしていた。「生物」というのが幅広い概念であるのは確かだけれども、人間どころか 「動物」を遥かに上回る長い寿命を持つ「植物」をテーマにしてくるとは!!普段そこらに 生えている草木に始まり、菌類に至るまで今回は植物の不思議が目白押し。動物と違い動く事が 出来ない代わりに進化の中で植物が獲得してきた驚異としか表し様が無い不思議な能力が これでもかと詰め込まれている 物語の方は櫻城晃の姉・紫の古い友人で優秀な樹木医でありながら、森林保護活動の中で 山林に不法投棄されていた有害な産業廃棄物に体を蝕まれた事で近代文明そのものを敵視する 様になった植物学者・空木淳郎と「座敷童」の存在が噂される一方で戦後すぐに戦災孤児を 酷使して開拓されながら放棄された廃村・神籬村、更には絶対城たちが所属する東勢大学の学生に 蔓延し始めた合法ドラッグ「スカイJ」を巡って展開される。これだけ様々なネタを盛り込むと どれか一つぐらいは持て余しそうな物だが、全ての要素を綿密に織り込んだ伏線を用いて結び付け 終盤での怒涛の展開と、意外過ぎる真相に引っ張り込む第1シリーズでもお馴染みだった構成の 巧みさは相変わらず読者を唸らせるものがある 特に今回、明かされる真相は人間レベルからは想像もつかない能力を身に付けた植物の 種としての生命力の凄まじさとそんな植物に魅せられながら人間に絶望した植物学者の鬱屈が 結び付いて産み出された怪現象に息を呑み、見ようによっては絶対城の敗北とも言える結末に 驚かされた。第1シリーズから読んできた読者として多少の展開には動じ無いつもりだったけど 第2シリーズ開幕から度胆を抜かれ、まさに読者としても完敗としか言いようが無かった 相変わらずのビックリ生物学が描かれる一方で、第1シリーズを通じて描かれてきた絶対城と 礼音の関係も中々面白い事になり始めている。特に絶対城が見せる超不器用な優しさとでも 言うべき態度が作中のあちこちに描かれている上に、二人の関係を見守る存在である杵松や 紫、更には晃も含めて相変わらず女子力が足りない礼音と絶対城の不器用カップルを弄ろうと するので見てて飽きない。晃は絶対城にちょっかいを掛けてきそうな上に、第三章では杵松 視点で描かれる話がちょっぴりBLっぽさも感じさせたり、女性ファンも多い本シリーズならではの 作者のサービス精神がフルに発揮されている。特に終盤では勝手に行動した礼音が陥った危機に 白馬の騎士の如く絶対城先輩が現れたりもするので本作にラブコメ要素を期待している方にも 充分ご満足いただける内容となっている 第1シリーズで堪能した要素を更にパワーアップさせている事を感じさせる第2シリーズ開幕編 前シリーズからの読者はもちろん、これから本作に手を着けようかと迷っておられる方にも 第2シリーズも面白いから第1シリーズを大人買いしても絶対に損は無いと迷わずお勧めできる 相変わらずの完成度の高さを見せつけた一冊であった | ||||
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