女形
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まず、最初にお伝えします。 表題と内容は一致していません。 無理やりこじつけたか、 アイキャッチのために編集者か出版社が付けた感があります。 女形という歌舞伎に不可欠な俳優についての記述を期待する方にはお薦めしません。 それでも☆4つなのは、内容が素晴らしいからです。 近代社会から取り残されたかのような歌舞伎界の描写から 京都の街中を主人公と歩いている錯覚を起こす細かいくだりから 中途から横溝正史っぽくなって、犯人の見当がつくところから(笑) グイグイ読ませます。 登場人物もとても魅力的です。 ただ、血脈が入り組んでいるので家系図は欲しかったですね。 この題名でなければ、目に留まらなかったと思います。 それを考えれば、面白いミステリーに出会えたきっかけになったのだから 良い名前だったと言えるのでしょう。 | ||||
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タイトルに惹かれて、読み始めたら推理小説でした?!(笑) 登場人物はみんな虚構の歌舞伎役者たちですが、海老蔵を思わせる信十郎…等みんな魅力的です。 次第に明かされる歌舞伎役者たちの深い人間性や、背負っている業の深さに圧倒されて一気に読んでしまいました。 読み終えた今は、久しぶりに面白い小説に巡り合えた喜びでいっぱいです。 歌舞伎に付いても良く勉強されて書かれたようで、歌舞伎ファンなら一層楽しめます。 歌舞伎ファンでなくても、知らない世界を垣間見る楽しみを十分に味わえるように書かれています。 この書をきっかけに本物の歌舞伎を観たくなる人も多いでしょうね。 | ||||
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京都と東京、父子の歌舞伎役者が同じ日に死を遂げた。一人は蜂に刺されて、一人は服毒死。事故と自殺、二人の死はそう結論付けられたのだが…。大部屋役者のすみれは、この事件に疑問を抱き…。 不知火氏のデビュー作である『マッチメイク』と比較すると、なんか共通点が多いな…というのが、まず最初に感じたことだろうか? 冒頭、観衆の前で人が死ぬ。主人公は、特殊な世界に身を置く若手、内容もその世界の生活であるとか、そういうものを描写する…などなど。でも、全体的な完成度は遥かにこちらの方が高いと感じた。 やっぱり、作品で注目すべきところは、主人公たちの日常であり、京都の街の風景であり、といったところじゃないだろうか。あまり…というか、全くといって良いほど歌舞伎について知らない私でも様子が浮かんでくる辺りは見事だと思う。また、ちょっとしたところに、歌舞伎用語を使った比喩表現を入れてみたり、なんていう辺りの小ネタも面白い。 ミステリとして考えるのであれば、露骨に伏線が張られている、ということもあって、真相がわかってもそれほどサプライズはなかった。…というか、恐らく、途中でほぼ理由などはわかると思う。そういう意味では弱い、とも言えるけど、前作のような破綻も無く、無難にまとめられている印象。 作品としての完成度、という意味では着実に上がっていると感じた。 | ||||
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