「早く乗せて!」非番の刑事天城憂の車に、女性が乗り込んで来た。真幌市在住の有名なミステリー作家闇雲A子だった。

東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。

「娘を誘拐した。返してほしければ…」とんでもない条件に奔走する関係者たち。

スピード狂の由兵衛（よしべえ）、歩く常識の喜美、恋愛現役のマツ、世話好きのサトのシルバー４人組は、サトの、孫・純子の取材ツアーに同行した。

右足にダンスシューズ、左足はブーツという奇妙な死体が発見された。15年前にも同様の事件があり、犯人は捕まっていない。

中学教師・祭戸は、学院長からサイバー・エンジェルの仕事を命じられた。子供たちを守るため、ネット犯罪を監視せよというのだ。

鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。

市民楽団のヴァイオリニスト・宇田川匠は、同じ楽団の涌井朱音と懇意になり、ある夜、19世紀のメキシコで起きた「死者の日」の出来事を語り出した。

皆が支えあって生きていけることほど、幸せなことはありません―――。品川宿の近江屋のお登世が、里帰りしてきた。

才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。

銃身と銃床を切り落とした猟銃―。使われた凶器から、暴力団組長殺害の容疑者が浮かび上がった。

江戸と現代で二重生活を営むOLの関口優佳・通称おゆうは、 大津屋の主人から、息子の清太郎が実の子かどうか調べてほしいと相談を受ける。

フリーライター・笹村克哉のもとに、義理の姉と名乗る女がやってきた。

レプリカとオリジナル。ナオと素直。

こんなことをしたら、もっと大勢の人を嘆き悲しませることができるぞ―。

資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。

心の奥底に咲く花―罪を背負いし生きる者は、その姿を追い求めるのか。私立探偵・畝原シリーズ、待望の最新刊。

「義務教育延長法」―その一環で行われた命を賭けた「ババヌキ」―それによって、多くの高校生が『矯正施設』に送り込まれていた。

傑作ショートショートミステリー集「4ページミステリー」シリーズ第三弾。

剣道界で神童と呼ばれながら、師である祖父の死をきっかけに竹刀を握れなくなった天智。

探偵社で働くヤクザの下っ端、真二と悠人のもとに、弟が殺人を犯したかもしれないと女子大生が調査依頼にやってくる。

美女が、ホテルが燃えてしまう…。才色兼備の超エリート警察官僚・薬師寺涼子―通称お涼さま。

めぐみは平凡な主婦として隠やかな日々を送っていた。ある夜、夫が古い石の器を持って帰宅。

将来何者かになる幻想だけを抱きながら何者にもなれず、大学を留年しながらブログやアフィリエイトで小銭を稼ぐ生活を送っていた葉山理久央。

秘境祖谷渓で起きた謎の転落事件。

伊勢から神戸にかけての約三百キロにわたる「歴史街道」は“日本版ロマンチック街道”ともいわれている。

ところは中国、栄華を極めた大貴族の邸内に築かれた人工庭園「大観園」。

レトロな探偵小説に熱中する小学生・森江春策は、ある日黄昏の車窓から見つけた《電氣世界館》の看板に惹かれ、謎の館と老紳士を巡る大冒険を体験した。

「憎きあいつを殺したのは……私!?」二十年前に起きた通り魔事件の犯人が刺殺された。

赤い博物館こと犯罪資料館に勤める緋色冴子が、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件に挑むシリーズ第二弾。

内藤新宿のはずれ、成子町で比丘尼女郎の千紗が首の骨をへし折られ殺害された。犯行を目撃しただろう妹は姿を隠してしまう。

一九四九年ミュンヘン。戦後、誰もが新たな一歩を模索していた。

明治2年、長崎・浦上村の隠れ切支丹たちが土佐の漁村・天浜へ流罪となった。

密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷。

明治中期、土佐・火振村の名家、道祖土家に十八で嫁いできた蕗。

日常世界の中でふと垣間見てしまった性の秘密に戸惑いながら、大人への階段を昇ってゆく少女の姿を描いた「世界の真ん中」。

長い連隊勤務から帰ってきたホールデンは、以前親しくしていた娘シーリアの姉が死亡したという話を聞いた。

刑事のカースンとマイクルは、人造人間がニューオリンズの至る所に浸透していることに気づき、デュカリオンはヴィクターの研究所を突き止めようとしていた。

土佐の山に囲まれた盆地に、ひっそり佇む嬉才野村。村の家々では、かつて盛大な「神祭」が行われていた。

婚約者の広樹と共に帰郷した玲は、かつて姉の綾が結婚を目前にして首を吊った蔵で、珍しい蛇の浮き彫りのある鏡を見つける。

一家で廃品回収業を営むイタリア系三世の少年ヌンツィオは、ある日、廃車“ボンティアック”のトランクに、片目を撃ち抜かれた老人の死体を見つける。

“列車運行表の魔術師”が考え出した行き先・ルート不明のミステリートレインが発車した。

名だたる探偵作家が書きながら、今はほとんど顧みられない少年少女向け推理小説。

旧作を発掘し、本格ミステリー界の話題をさらってきた「本格推理マガジン」最新作登場。

ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。

反骨の検事・名城政人が殺人容疑で逮捕された。検察内部の不正を告発しようとしていた彼の罪状には、冤罪の疑いが色濃い。

やはり、このお邸は普通じゃない――。 大日本帝国憲法発布前夜の伊藤博文邸。

大学生の津村哲郎が死亡した。アルバイトで月二百時間を超える残業の果ての「過労死」だった。

季節外れの大雪に見舞われた盛岡で、夜間、7歳の少女がひき逃げに遭った。

「なぜ―僕なんだ?」 「それはね、あなたがひとりぼっちだから」 不幸な交通事故により家族を失った青年・匂坂郁紀。

最愛の妻を殺されたノンフィクション作家・瀧野和一は、その悲しみと怒りから自ら調査に乗り出す。

連続猟奇殺人・ヴァンパイア事件のキーワードは「ゾディアック」!?伊集院大介の助手・アトムくんは謎のバンド「ゾディアック」のライブに潜入を試みるが…。

イマドキの女子高生・小梅16歳。冴えないサラリーマンのパパ47歳。

2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。

ある国民的画家の数奇な生涯を描いたエンターテインメント。

息子を授かった町方同心・不破龍之進は、仲間の反対を覚悟しつつある決断をする。

第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。

常陸国土浦藩の御刀蔵が破られ名刀相州五郎正宗が奪われた。

愛娘の心臓移植手術の費用が欲しかった。自力で一千万円を工面したが、それでも必要な額にはほど遠い。

ダメダメなパパと離れ島に引っ越したちさと。島には寝たきりの老人と牛と虫ばかり。

傭兵艦隊提督マイルズが回想する冒険の数々。機知と勇気だけを頼りに戦いを挑むマイルズの本領が発揮される。

近道庸三と土方利夫、ふたりが顔を合わせるところ悪事あり。土方が設立した悪意銀行もそのひとつ。

あたし、夏美。19歳、んでギタリ̋

「僕はバーチを愛しています。

東京荒川区のマンションで、背広を着て女の能面をかぶった男性の白骨化死体が見つかった。猟奇殺人の容疑者は姿を消した妻。

「まんじゃしろ」に祭られている美森さま。過疎が進む山村、美森町の守り神だ。

遺伝子操作、AI、人間強化、VR、ベーシックインカム。 未来の技術・制度が実現したとき、人々の胸に宿るのは希望か絶望か。

昔、中国は「疑」の国の竹林に、世俗と権力を厭う七人の賢人が集った。

第一次世界大戦後のパリ。芸術家が享楽的な日々を送るこの街で、アメリカ人ジェイク・バーンズは特派員として働いていた。

縁談相手の百合との破談騒ぎを免れた北町奉行所定町廻り同心・井原伊十郎は、盗人『ほたる火』の探索に心血を注いでいた。

僕とセンセイと奥さんの衝撃的な愛のかたち。編み目の表裏のような、嘘と真実。

傷病休暇中のライカーが心を寄せる女性の周囲で、恐ろしい事件が次々と起こる。

連続殺人、かもしれない。 羊の群れに狼が潜んでいるなら、 気づいた誰かがどうにかしなければ、狩りは終わらない――。

江戸川乱歩に見いだされた「車引殺人事件」にはじまる、老歌舞伎俳優・中村雅楽の推理譚。

自堕落な生活を送る井上一也は、ある日想いを寄せていた、成田夏生に再会する。

青春の追憶と内なる魂の旅を描く表題作ほか6篇。著者初の短篇集。

スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞、ガラスの鍵賞W受賞作。

ペンの暴力か? それとも正義の報道か? 美 容業界のカリスマ・環千之介の悪徳商法を暴露 したフリーライター・天知昌二郎。

人気球団オリオールズの投手・沢村。

日本海でクルージング中の大学生・黒枝真也たちが奇妙な死に方をした。

盆市で大工が拾った迷子の男の子。

階段の下で息絶えた男。男の愛人だった鶴野圭子は、この殺人によって全てを捨てて逃げることを決めた。

風変わりな青年教授と助手の僕による推理小説を象った魔術師の物語。

園長探偵・花咲慎一郎　今回も危機一髪！ 無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。

世界35カ国で刊行のベストセラー、Netflix映画化決定！ 眠り続ける彼女は殺人犯なのか？　真犯人は……‶眠り″?! アンナ・オグルヴィは将来を嘱望された25歳の雑誌編集長。

刑務所で起こった元受刑者の首吊り死。

「あなたに、悪夢を」 ――火村英生シリーズ、最新長編登場! 「俺が撃つのは、人間だけだ」 彼は、犯罪を「狩る」男。

『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部：Mephisto　Readers　Club（MRC）で配信（公開）された大人気ショートショート集第六弾

来日中のアメリカ副大統領が日本人夫婦を射殺し、その住居に立てこもった。

わたし、悪くない。ひとりで破滅なんて絶対しない。

ライターの田中永遠と月刊「レムリア」の編集者・礎怜のコンビは、ある小学校に伝わる七不思議調査のため深夜の校舎に潜り込む。

伊豆大島の浜辺に遭難したはずのヨットが漂着した。船内に謎の首吊り死体、胸には黒地に白く染め抜いた『怨』の一文字。

人里離れたリゾート地で、元女優が白昼堂々と命を奪われた! 犯人は滞在客の中にいる。

兵庫県警の二階堂警視は、妻の日美子と休暇で古巣の横浜へ。

時は大正。巷に流行る新薬あり。

この春大学を卒業し研修医となった志葉一樹。

盗犯捜査を担当する警視庁捜査三課の萩尾警部補は若き相棒の武田秋穂とともに、今日もプロの泥棒と対峙する。