深夜の博覧会
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| 戦前の昭和12年に舞台を設定した猟奇殺人事件ミステリーで、日中戦争勃発直前の日本(特に名古屋)の世相が実に詳細に描かれていて、また、戦争を招く大きな原因となった日本の満洲進出政策への批判も織り込まれているので、近現代史の勉強になった。 当時、実際に開催された「名古屋汎太平洋平和博覧会」が、本書のタイトルを含めて大きなモチーフになっていて、たとえば次のようなやり取りがでてくる。 **** 「このご時世に、よく“平和”と謳うことができましたね」 … 「陸軍が文句をつけたそうヨ … 平和の名を看板から下ろせって。でも名古屋市長の大岩勇夫が食えない政治家でネ。軍の横車を予想して、博覧会の総裁に東久邇宮稔彦親王を戴いたワケ」「そうか。親王殿下は陸軍大将でもあらせられる」「それで、陸軍の反対は却下されたワ」「海軍はどうなんですか」「こちらは最初から協力的だったの。 … 博覧会の目玉として魚雷発射の実演で参加するって」 **** ただし、本書の猟奇事件の発生やその解決は平和博覧会に隣接した架空の建物内で起こるので、平和博覧会自体はあまり事件には関係しない。 また、平和博覧会をめぐっては、中国から参加した平津両市工商界物品陳列館の開館式でテープカットする予定だった北平(=北京)市長の張自忠が、目の前に満洲館が建っていることに抗議して開館式をボイコットすると言い出し、結局、満洲館の看板や国旗を一時的に外す対応をしたという、時代を象徴するような出来事があったのだが、本書は博覧会の会期末に近い時期の物語なので、その事件には触れていない。 ミステリーとしては、いろいろの伏線が回収されていくのが面白く、人情の描き方も上手でほろりとさせる場面もあるが、猟奇事件の複雑なからくりは、少々ご都合主義的な感じがしないでもない。 | ||||
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| この作品を楽しめそうな人は、①レジェンド辻真先さんの才気を買っている人 ②江戸川乱歩や小栗虫太郎などが好きな人 ③昭和10年前半の社会情勢に少しでも興味関心持っている人 かな?という読後感を持ちました。 昭和12年頃は、モボやモガが銀座を闊歩し、エゴグロナンセンスという言葉が流行った一方、日本は満州に傀儡国を作るなど帝国主義化を進め、日中戦争を起こし、国際連盟を脱退し国際的に孤立していきます。 にわか勉強によれば、軍国主義の鎧を身にまといながら昭和20年の敗戦に向けて、日本は坂道を転がるように落ちていくことになりますが、その出発点になるような時代です。 そういう世相の中で起こる奇怪な殺人事件に、似顔絵描きの那珂一平という10代の男の子が挑むというのが基本構図ですが、裏表のある社会情勢や切ない愛憎劇を織り込みつつ、トリックの名手としての面目を保ちながらも、昭和12年という時代を活写しているのがこの小説の読みどころでしょう。 この後、ミステリ三冠の「たかが殺人じゃないか」(昭和24年)、「バカみたいな話」(昭和36年)と続きますが、世相を描いた部分では「たかが殺人じゃないか」に劣らない一作と思います。 | ||||
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| 歴史書を読むより、歴史小説を読む方が人間の営みの集結としての時代の流れを汲み取れる様に、このミステリーは日本人の一番薄ぼんやりした戦前、開戦直前の近代を匂わせ、感じさせて貰えて、非常に興味深く、闇の多かった時代感を象徴的に表していて、エログロなのに面白いし、奥深いのに、軽妙で、多分、これは作家本来の持ち味なのだと思うが、高齢故に書ける作品をこれからも益々世に出して欲しいと切に希望する。 | ||||
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| 昭和戦前期の先端技術を駆使した犯罪と推理が面白い。けれども、人物の年齢設定等に若干の違和感を覚えるのは私だけでしょうか。 | ||||
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| 漫画家志望の少年と20代前半(?)のモガ記者が主人公の活劇冒険譚かと思いきや。映像化すればR15+間違いなしのエログロ描写が・・・確かに乱歩にもありますね。横溝にはこれほどのものはないような。正直、好みではありませんでした。人物も表面的で、RPGゲーム的というか(作者がご高齢なのはむろん知っています)、なんだかレゴブロックが動いているような・・・誰にも感情移入できないので、悲しくもない、怒りも無い。ただ、気持ち悪いだけでした。装置の説明や、当時の名古屋の描写、列車のうんちくで読ませる”読み物”ですね。 | ||||
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