雛見沢村を襲ったあの凄惨な事件から、遡ること一年―。

交通事故で母を亡くし、父と二人暮らしの珠恵。

生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。

四月中旬の夜、赤坂署管内で画廊の社長折戸里佳が、凶器の革紐で絞殺された。事務室の金庫は開いたままだった。

嘉三郎の仕組んだ罠にはまり、御牧父子と昵懇の藤蔵が入牢した。そして、お春は行方知れずに…。

犯人当て小説から近未来小説、敬愛する作家へのオマージュから本格パズラー、そして官能的な物語まで。

新米の法廷弁護士ロジャー・サーズビイ。事務所に入ったその日から法廷に連れて行かれて、判事に対してトンチンカンな受け答え。

英国の田舎に住む紳士ポッターマック氏。彼の生活は執拗なゆすりに耐える日々だった。

「強奪した金を持ち逃げした相棒を捜してくれ」―別々の日に現れ、まったく同じ依頼を口にしたふたりの男。

「安西が落ちた」好敵手であり親友でもあった男の滑落の報せに、草庭は動揺する。

元「秘密諜報員」で、いまは不良中年私立探偵の親父のもとに内閣調査室副室長が持ち込んできた依頼は17歳の王女様の護衛だった。

「シャーロック・ホームズ生誕百周年記念」に銘打たれた仮装パーティー。

ゴールデンウィークの行楽地で、手品が趣味のチンピラ・大二郎が、大観覧車をジャックした。

ある企業の主任研究員である木島は、突然、社長と間違われて誘拐される。

「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」―そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。

ぼくが転入してきたクラスで行われていた、ゲーム。それは異形の連続殺人者・牛男の次の犯行を予測しあうことだった―。

窪居佳那・二十四歳、大学院のドクタコースに在籍して研究に没頭中。趣味は起き抜けのシャンプーと「どきどき」の探求。

マンハッタンの高級マンションのエレベーターの中で、中年男性の射殺体が見つかった。

四世代ワケあり大家族が営む古書店に、古本と共に舞い込む謎の数々。その答えから見えてくる、秘められた思いや絆とは。

吉蔵は町火消し「は組」の頭。火の手が上がれば、組を率いて駆け付け、命懸けで火事を鎮める。

悪女なのか犠牲者なのか。詐欺師なのか伝道者なのか。

フランスからイギリスへ飛ぶ旅客機で、奇妙な事件が起きた。眠っていると思われた乗客の女性が、じつは死んでいたのだ。

別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。

神奈川県警を辞め、横浜で私立探偵の看板を掲げた真崎のもとに、高校時代の仲間、長坂が訪ねて来る。

「あの芝浜」を、故郷で病気の母に聞かせてやりたい…。なんとかしてやりたいと弟弟子のために悩む八ちゃんこと寿笑亭福の助。

悩める市民の相談ごとが次々に持ち込まれる「市民サーヴィス課臨時出張所」の職員にして名探偵!?黒い腕貫を嵌めたその男の巧みな誘い言葉に、ついつい気がかりな悩みごとを話してしまうと…、ありゃりゃ、いつしか難題解決へ!軽妙な筆致でユーモラスに描く連作ミステリ六編

建物の内部にある中庭が渡り廊下で結ばれた、通称“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。

昭和の昔、一九七〇年代後半に、のちに「犯罪革命」とまで称されるようになる伝説的な凶悪殺人事件があった。

奇術サーカス一座を率いる曾我天水は、彩紋家縁者の相次ぐ怪死が連続殺人事件ではない証明を、探偵たちに依頼した。

籐之助と玲奈、舞台は世界だ! 林家木久扇師匠も太鼓判! 「私はもうこの2人の行く末に目が離せません」 高島玲奈の誘いで海軍伝習所を無断で空けた藤之助は、きりしたん摘発に燃える大久保純友から厳しい拷問を受ける。

「人を斬るのが生き甲斐」という怒怪四郎は、自分より強い男を求めて彷徨っていた。

「人を斬るのが生き甲斐」という怒怪四郎は、自分より強い男を求めて彷徨っていた。

菱倉良子は3年前に幼い娘・七重を殺され、事件は今でも未解決のままである。

警視庁捜査一課の刑事・渡辺みさとは、友人の若江世衣子の死体を発見する。あたかも鬼に見立てられた死体を…。

江戸川区小岩で起きた残虐な母娘殺害事件。その容疑者の弁護を買って出たのは、良心的で正義感に厚いと評判の原島弁護士だった。

母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。

関東一帯で次々と発生する事件を、時に叡知で、時には豪剣の冴えで解決し、悪党どもには「強面」の印象が強い我らが桑山十兵衛も、小石川同心町の自宅に戻れば一介の御家人。

神保小路に初夏の陽射しが降りそそぐ頃、佐々木磐音、おこん夫婦は尚武館道場で穏やかな日々を送っていた。

血を流して横たわる被害者。何者かに頭を撃ちぬかれたのだ。

エール大学を卒業したエリート看護師・平沢里香は、よくあたると評判の占い師に「29歳で結婚する」と予言され、そのキーワードは「38」だと言われます。

警視庁捜査一課の大谷努警部は、三十代半ばでスマートな二枚目なのだが、なぜか独身。

ドレミ…の音が聞こえない?巨乳で童顔、憧れの先輩であるエリちゃんの前でクラリネットが壊れた直後から、僕の耳はおかしくなった。

濃茶の席で、裏千家教授、大澤信郎の次男・祐二が毒殺された。

警視庁の本多捜査一課長宛てに、三田村刑事が道後温泉の老舗ホテルの娘を殺したと告発する手紙が届いた。

鳥取砂丘で殺人事件が発生。被害者は文芸編集者・笹谷美緒の女子大時代の友人だった。

御座船安宅丸の水軍演武中に、大挙襲来した刺客から命を狙われた四代将軍家綱は、間一髪のところを緋之介に救われた。

遠藤慶太は29歳。大航ツーリストの企画課から成田空港支所に「飛ばされて」きた。

温泉宿から行方不明になった男性客が、林中で芸者とともに死体で発見された。

作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。

地元の高校球児のスター・諸岡克彦が、謎の死を遂げた。

村おこしの為、汐塚村から公演依頼を受ける自遊高校、演劇部。

渋谷と川崎で相次いで起こった殺人。被害者は会社社長・松原英人と渋谷署刑事坂東広志。

少女の白い肌に舞い落ちたひとひらの雪が融ける。下着一枚の姿だが寒くはない。

大学を辞め、喫茶店に住み込みで働くようになった主人公・まりえ。いつしかその日課となった、向かいのアパートの窓を覗く行為。

あたしは堀アンナ、十八歳。胸はそんなに大きくないけど、ぱっちりした目はちょっと自信アリ。

見渡す限りの砂塵。傍らの突撃銃と残骸になった軍用ヘリ。

鬱蒼とした森に囲まれた、歴史ある全寮制の北斗学園。

札幌の実業家系赤渡雄造のバラバラ死体が2つのトランクに詰められて、自宅に届けられた。

ハイソな奥様の輪に加わり、愛娘の「お受験」にはまるのぶ子。

伝奇と歴史が交錯する想像力への予感を秘める都市小説『魔都』『十字街』をたどりつつ、東京・パリの“1930年代”を旅する。

今だけがあって、それだけを考えていられたら良いのに。

あらゆる悪の手口を詳述したベストセラー『悪魔のガイドブック』にそそのかされた少女輪姦事件が発生。

「私刑人」の捜査は混迷を極めていた。そんなある日、次期政権を射程に入れた大物政治家・隴岡の私設秘書殺害事件が発生する。

医学生が学費を得るためリングに上がる「クロックスリーの王者」、クリケットの国際試合に投入された秘密兵器「スペディグの魔球」といったスポーツに材を採る作品をはじめ、七つの海を荒らし回るシャーキー船長の非道ぶりを描く三編、堕落しかけていた若き地主が狐狩りを境に

東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。

旅行会社に勤め、ありふれた日常への疑問を抱えて日々を送る坂脇恭一27歳。

いとこ達が命を落とした冬も過ぎ、春の足音が聞こえ始める頃。

パリの街路樹の根もとに落ちていた犬の糞から出た人骨。元内務省調査員の変わり者・ケルヴェレールは、独自の調査を開始する。

想い出に値する出来事があるたびに木片を拾う。人生が終わりを迎えるとき、それを薪にして火を熾す―“薪の結婚”。

宿敵ヤン・ウェンリーと雌雄を決するべく、帝国軍の総力をイゼルローン回廊に結集させた皇帝ラインハルト。

巨匠ウッドハウス円熟期の超絶技巧が冴えわたる、カラフルな短篇総天然12色。

あらゆる悪の手口を詳述したベス

私刑人の新たな犯行か、それとも

誰のなかにも潜んでいるモンスター、それに乗っ取られた時に始まるミステリ―深く、濃く、そしてゆっくりと謎は深まる…『ミステリーズ』『マニアックス』に続くシリーズ第3弾。

人形に襲われるという異常事態に見舞われたトミー。しかも、彼のコンピュータの画面には「デッドラインは夜明け」の文字が。

行方不明だったレイさんが結婚!パリに旅行中だというまどかから届いたメールが、電子探偵団員たちに衝撃をもたらした。

巨大地震がバイカル湖を直撃した。ダーク・ピットは石油調査船を高波から救うべく現場に急行、間一髪で乗員らを救助する。

拉致されたのは地震学者だった。追うピットとアルはモンゴルの大草原の一角を占める敵組織に潜入。

現代カナダ文学を代表する作家アトウッドの最高傑作(ギラー賞受賞)。

深川にある縁切り宿の用心棒塙十四郎は、駆け込み寺・慶光寺の主万寿院から、昔大奥にいた時に右筆として仕えてくれていたおさんという女の消息を調べてきて欲しいとの頼みを受け、京に向かった。

学内で幽霊騒動に巻き込まれた友人について相談するため、晴香は、不思議な力を持つ男がいるという「映画同好会」を訪ねた。

1944年、シカゴ。一人の警官がマフィアによって処刑され、遺体はそこへ棄てられた…。

長崎県の北西部・生月島のさらの北西に浮かぶさいはての島・波手島。

大阪の下町にある中華料理店・戸村飯店。この店の息子たちは、性格も外見も正反対で仲が悪い。

私が守る。皆の命を。

知乃と鮎美、和衣は高校時代からの親友。

そんじょそこらにホームズのように名推理ができる人はいません。

時は昭和九年。関東大震災から復興を遂げ華やかなモダン東京を謳歌したのも束の間、戦争の影が徐々に忍び寄っていた。

とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生!邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は…。

1989年、日本。1243年、フランス。

ダイビング中に、紀元前のインドにタイムスリップしてしまった女子高生、麓麗。

新聞記者の伊庭緑郎に騙されるような形で「名探偵とゆく京都ミステリーツアー」にかり出された伊集院大介。

信州・白樺湖畔で刺殺体が発見された。36歳の被害者、増田年男は小学校同級会の旅行に合流する途中だった。

25歳の誕生日にマンションから転落死した男性の額には、θという文字が書かれていた。

もうひとつの世界で永遠に終わらない恋が始まった。

ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世界好き店長のいる酒場。

凄絶なミステリー 類（たぐ）い希（まれ）な恋愛小説 第9回　大藪春彦賞受賞作 26年前の捜査資料と、中央通信の道平（みちひら）記者は対面した。

呑むほどに酔うほどに冴える酩酊推理！ 女子高の正門前に車を停め、夜の職員室に戻った辺見祐輔（へんみゆうすけ）は憧（あこが）れの美人教師の不審な挙動を垣間（かいま）見た。

最強最悪の刑事、登場！ 「お前、それでもデカか？　ヤクザ以下の人間のクズじゃねえか！」 「おれは金には興味ねえ」とうそぶきながら犯罪者ややくざを食い物にし、悪徳の限りを尽くす悪漢刑事（わるデカ）・佐脇（さわき）。