日光例幣使道の殺人: はやぶさ新八御用旅3
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街道ものではあまり取り上げられない「日光例幣使道」だったので期待して読み始めたのですが、どうも中途半端な作品です。期待倒れだったか。この作品に限られないのですが、著者には幾つかの特色があります。まず話の発端ともいうべき「起」がどうもあいまいなのです。本書でも主人公が日光に向かう理由がどうも不明確なのです。同じことが「結」についても言えます。この著者の作品にはカタルシスがないのです。第二に、この曖昧な発端にdecoyともいうべき仕掛けがなされているのです。主のトリックが明確に提示されているならdecoyも興味深いのですが、「主」がはっきりしないので、decoyもdecoyとしての輝きが薄れて、結果として生じるのは混乱です。ただ混乱も最終的には解決されなければならないので、結果として後半は駆け足ということに相成ります。第三は過去の登場人物がかなりご都合主義で頻繁に登場する点です。本書でも、前作でも登場した雪路が登場してこのパターンが踏襲されます。ただそれ以外にも多数の人物が似たような形で登場するのですが、どうも焦点が定まっていないため、必然性と盛り上がりに欠けてしまいます。結局のところそれなりの舞台を準備しながらも、盛り上がりに欠けたまま最後を迎えてしまいます。 ただ弱点は裏返せば長所です。こんな感じのストーリーテリングもありなんでしょうね。僕自身も結局はもう4作も読んでるわけですから。最後に、ただこの作品のおかげで、ある程度の知識を「例幣使」そして微妙な幕府と朝廷の関係にについて得ることができたました。 | ||||
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