作家を志す六人の男女が集う「星の海チャットルーム」。

能登・モーゼの墓、青森・キリストの墓、四国の剣山、そして北アルプス…。これらはみな竹内文献に基づく日本の聖地である。

聖地で連続して発見された、若い女性四人の惨殺死体。身元を解き明かす鍵は、ある“愛の館”にあった。

保険金詐欺と親友の死、接点は！？ 同僚の死に疑問を抱く女性保険調査官。行手には凶悪な魔の手が！ 女性損害調査官。

メスもない江戸で検屍に必要なものは何か。男の屍と一夜を明かした女。

医療業界誌発行人・倉沢の娘が誘拐された。

駿河湾に浮かぶ小島のホテルで、個性的な選考委員たちと候補者を招いて『ミステリー大賞』の最終選考会が開催された。

辣腕女性弁護士マータは耳を疑った。「あの殺人は正当防衛などではない」と依頼人が告白したのだ。

仕事もイヤになり、恋人もいないOLが下着ドロに手錠をかけた。頭に来てベランダにつなぎ、顔も見ないで外出してしまう。

思うままにならない三匹の豺虎を前に自らの至らなさを嘆く景王・陽子の傍にはいつしか祥瓊、鈴、二人の姿があった。

天命により慶の国、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。

四国八十八ケ所の取材中に知った十二年前の事件に、浅見光彦の胸は騒いだ。車の転落事故を装われ男女が谷底に消えたのだ。

チャキチャキの江戸っ娘、坂巻亜矢です。事件は、同級生のユウの家の火事から始まったの。

三月ウサギに誘われ、宇佐見博士は目くるめく謎また謎の時空へ。

「今月21日、アンドーヴァーに注意されたし」という内容の挑戦状が送られてきた。

学園祭のコンサート会場に轟く雷鳴、暗闇の中でパニックに陥る学生たち。

17歳のモデルがレイプされた。容疑者としてマイアミの名士が浮かぶ。

ケア付きマンションを餌に、老人から金を騙し取っていた男が、三島市内で刺殺された。

もうひとつのイギリス、パラレル英国で活躍するパンクス出身の捜査官キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナ。

伏見桃山の御香宮絵馬堂で、証券マンが毒死した。

旅先で間違えたバッグの中には一通の手紙が。

堕胎手術で死んだ少女が残した謎の言葉“アルキメデス”。

堕胎手術で死んだ少女が残した謎の言葉“アルキメデス”。

旅先で間違えたバッグの中には一通の手紙が。

十二世紀の中東。聖者たちの伝記録編纂を志す作家・ファリードは、取材のため、アリーと名乗る男を訪ねる。

葉月下旬、やたら元気な女子高生の身の上に、奇怪な事件が降りかかる。

航空ショーでアクロバット演技中のパイロットが撃たれ、死んだ。航空機は二人乗り。

夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。

慌てて乗ったバスの車内で殺人事件に遭遇した女学生・鶴子。

東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた六人の高校生と担任教師。

連続爆弾魔のアジトで見つかった心を持たない男。謎だらけの存在が犯人を追いつめ、街ではパニックが加速する。

子飼い社員の裏切りで経営苦に陥り自殺した父を持つ、家木路江。自らの目前で拉致された婚約者を暴漢に殺害された男、矢沢寛。

話は6年前。両親が旅行中の三姉妹にやっぱり事件が。

彼女を守る。それが、おれの任務だ。

カメラマンを目指しメキシコを旅する香月哲夫は、ある夜暴漢に襲われたが、タランチュラと名乗る老いた行商人に助けられる。

MWA賞最優秀長篇賞に輝いた傑作ハードボイルド!美貌のダンサーが絞殺された。捜査の途中で第二の美女殺人が。

その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。

噛ませ犬。現役時代、武藤順次はそう呼ばれた。

「メドゥサを見た」と書き残し、自らを石像に封じこめた作家の死。

パソコン通信で知り合った互いの本名も素性も知らぬ七人の男女。

「この街を、海にする。汚れきった街に本当の美しさを教えてやる。

夏といえば、海やプールや花火大会もいいけど、やっぱり部屋を暗くしてホラービデオ!ところが、軽井沢の別荘で待っていたのは、本当の怪談?半年まえの、ある演出家の死の謎を追うことになった麻衣子たち。

クラスの女生徒が家出した夏、やくざになったかつての教え子・本間伸尚が殺された。

能登半島・恋路海岸で一発の銃弾が女を襲った。

比叡山の山奥に隠棲する白樫家は、一点に収斂する家系図を持つ“閉じられた一族”。

ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・桐原剛造が殺された。

赤かぶ検事は富士山麓・朝霧高原で首と胴体が切り離された死体を発見。

書下ろし新・探偵物語 カタギの仕事なんざ園長に頼まないよ。

殺人鬼ミッドナイト・アイの魔手が真夏の街を氷の惨劇に陥れる！ 〈神はかく言いたまいけり〉。

殺すなかれ!少年たちよ―。僕は少年たちに言いたい。

「ここに三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」―湿原の真中に建つ全寮制の学園に、二月の終わりの日に転入してきた水野理瀬。

警視庁警護課員として佐崎が警護する政府要人が襲撃された。凶弾に倒れたのは同僚のSP、義兄でもある大橋だった。

廃墟と化した雁国の復興に励む延王・尚隆と延麒。

サスペンス映画の傑作『サイコ』を見事に彷彿させる表題作「101号室の女」、夕暮れの公園で空のベビーカーを押す男の謎に迫る「眠れ、わが子よ」、凶暴な脱獄囚が別れた女に刻々と近づく恐怖を描く「網走まで」等、全九編を収録。

旅先のインドで、橋場亜希人が不可解な「密室」死を遂げた。

東京で連続幼女殺人事件が発生、長野県上山田温泉で将棋の名人戦に挑戦中の宗方が捜査線上に。

大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る三十人のインディアンを目撃する。

苛烈な戦場での日々に、死を凝視しつつ、なお友情、青春が息づく、その刻々を淡々と描いた、直木賞受賞作「蛍の河」。

苛烈な戦場での日々に、死を凝視しつつ、なお友情、青春が息づく、その刻々を淡々と描いた、直木賞受賞作「蛍の河」。

ひとりでにふえてゆく駄菓子屋のおかし。深夜、アーケード街をさまよう透明人間の足跡。

19世紀前半の北イタリアは、オーストリアの支配下にあったが、ナポレオンに同調する自由主義者たちが暗躍していた。

イギリス貴族のジュリアン・ケストレルは、イタリア滞在中に親しくしてもらった侯爵の死をパリで知り、ミラノに赴く。

夏の終わりに目的地のない旅に出ようとした大学生能戸耕平は、無人駅で1人の少女と出会う。

魔術城完成そして明かされる曾我佳城の秘密。伝説の女流奇術師・曾我佳城の凄艶に冴える奇跡的推理。

渋柿信介、独身。ライセンスを持たない私立探偵。

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。

殺人事件の真相を握っているらしい銀行員が忽然と姿を消した。

なんの変哲もない、ジョージアの田舎町。

腎移植後、順調に回復していた元新聞記者の容体が急変し死亡した。後輩記者・木村は、不審に思い調査を始める。

『花腐し』芥川賞受賞作。多国籍な街、新宿・大久保の片隅、夜雨に穿たれた男の内部の穴に顕現する茸と花のイメージ。

大陸では微妙な力関係で五国のバランスが保たれていた。楽天は一番の小国である。

日系アメリカ人のレイ・シムラは東京で働く英語教師。正月休みの旅先で、同宿のサラリーマンの妻が殺された。

資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。

新進ピアニスト・三郷夕鶴の相談を受けた浅見光彦。

新進ピアニスト・三郷夕鶴の相談を受けた浅見光彦。

「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」。

ミロはエッチな女。村善は裏切り者。

ドライブの途中、四人が迷い込んだ山荘には、一台のベッドと冷蔵庫しかなかった。

自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。

不死身の竜は、誰に、なぜ、いかにして刺殺された!?『ブギーポップ』の上遠野浩平が挑む、ミステリーとファンタジーの二重奏。

京都で探偵事務所を開設したばかりの私に依頼人が二名。

警察官射殺事件。

「お兄さまあ、助けてくださいますわね?」と迫るのは、自称“日下くんの婚約者”で、茶道の家元・醍醐玲子さん。

純愛か裏切りか。結婚式当日の凌辱から、わたしとユウ君の物語は始まった。

四十七点の版画と七つの物語。

毒に汚された山の悲鳴が聞こえる。死んだ恋人の面影を追って訪ねた美しい山で、巨大なごみ処理センターの建設が進められていた。

闇を裂く一本の朱柄の矢。燃えあがる天守閣で我ハ少シマドロミテ、其後切腹スベシと瞑目して動かぬ豊臣秀頼。

「ある人物を、殺してもらいたい」。菊池隆友と鳩子の若夫婦は、突然の話に言葉を失った。

革命前夜のパリ、対立する警察と群衆の間に起こった発砲事件から物語は始まる。

大阪で会社員の男性が、水上温泉で美貌の人妻が同じ日に刺殺された。

雨の夜の正面衝突事故。運転していた島津群四郎は即死。

遺産相続!欲望と疑念に翻弄され…そして事件が起きた。

幸せな人妻、美穂子にふと芽生えた不倫への願望。

史上最も縁遠い名探偵!

ニュートンの密室と題された巨大なる黄金のモニュメント。

Fresh from his recent marriage, the Nameless Detective returns to what appears to be a routine investigation, an adoption case.&

名探偵ポワロに、ABCと名のる人物から奇妙な、殺人を予告する手紙が届く。

本巻には、初刊刊行順に長編時代小説『夜明けの星』、『雲ながれゆく』、『まんぞくまんぞく』、『秘伝の声』、『秘密』を収録した。

店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。