真っ暗な夜明け



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初公開日(参考)2000年05月
分類

長編小説

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真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)

2000年05月01日 真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)

推理小説家志望の氷川透は久々にバンド仲間と再会した。が、散会後に外で別れたはずのリーダーが地下鉄の駅構内で撲殺された。現場/人の出入りなしの閉鎖空間。容疑者/メンバー全員。新展開/仲間の自殺!?非情の論理が唸りをあげ華麗な捻り技が立て続けに炸裂する。島田荘司氏も瞠目する第15回メフィスト賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

真っ暗な夜明けの総合評価:7.29/10点レビュー 7件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

真っ暗な夜明けの感想

殺人事件系純本格ミステリです。

被害者が、主人公のバンドメンバーのため、暗い感じを受けた。

アンコウ
BKBVHN0W
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(3pt)

わくわくしないロジック

バンド仲間との飲み会のあとで,メンバーの1人が殺された. さらにもう1人の死者が出て,メンバーに疑惑がかかる. 犯人と密室の真相は? 半クローズドサークルでの殺人と密室殺人. 2つの謎解きが主体のミステリーで,謎解きの手法やロジックは ヴァン・ダインあたりを思わせる本格推理である. ワトソン役の女性との掛け合いから,二転三転して真相に迫る謎解きシーンは なかなか秀逸である. とはいえ,現代のミステリーとしては意外性に乏しい. ちょっと変わった凶器の謎と密室トリックを思いついて書いた, という以上の深みがなく,味わいに欠ける
真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)より
4061821296
No.5:
(5pt)

メフィスト賞作品唯一のガチ本格推理もの

メフィスト賞と言えば一般的にはミステリーものの賞とされているが、近年明らかにライトノベル化の著しい、ミステリーの体裁を取っているだけのキャラと世界観押し出し系ばかりとなってしまっているし、過去にも本格推理ものとして受賞していても、叙述トリックだったり、本格系とされている霧舎巧や北山猛邦の作品も特異な構造の館が舞台だったり、理論上は可能な大がかりな物理トリックでも実際はこんなこと犯人はやらないだろうという現実性をかなり無視したファンタジーとしての本格推理が幅をきかすなか、本作は、登場人物数人、舞台は普通の駅とマンションの一室、犯行方法も至って普通、トリックも誰にでも可能なシンプルなもので、ここまで非現実性を排したリアル志向の本格推理は歴代受賞作で他にないのではないかと思う。
現実に起こりそうなシンプルな事件をとにかく全編仮定と検証を軸にした論理で押し切っています。
雰囲気としては80年代の新本格よりも前の70年代の森村誠一とかの初期作に近い感じだ。
はっきり言って近年の流行りではないスタイルなのだろうが、敢えてこういうスタイルに挑戦した意欲が素晴らしい。島田荘司氏も絶賛。
個人的にはミステリーはこういうスタイルのものを読みたかったのでかなり評価が高い一冊です。
真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)より
4061821296
No.4:
(3pt)

メフィスト賞には珍しい(?)本格もの

第15回(2000年)メフィスト賞受賞作。

推理小説家志望の氷川透ら、学生時代の元バンド仲間が集う飲み会の帰り道。地下鉄駅構内で、外で別れたはずのリーダー 和泉の撲殺死体が発見された。状況から犯人は、終電を待っていた飲み会の参加者7人の中にいる。仲間から探偵役を仰せつかった氷川が、犯人を推理していく中、バンドメンバー松原の死が報道されるのだった ・・・

なんでもありありのメフィスト賞には珍しい(?)本格もの。第1の事件は7人しかいない終電の駅という、クローズドサークルの様相を呈している。そこにいるはずのない被害者と、被害者の状態から犯行が不可能な被疑者の7人。閉鎖された空間の中で、被疑者それぞれが、それぞれの動向が視認していた。くわえて凶器としては不自然な物体が混迷を深めてしまう。

第2の事件はマンションからの投身自殺。松原が第1の事件の自白をネットに書き込んでいるのだが、死の直前に、彼を訪ねた人物がいることが判明する。部屋が施錠されていたことから、その人物は忽然と姿を消してしまったことになる。

クローズドサークルに密室殺人。謎ときファンには嬉しい舞台装置になっている。

いく度も仮説、検証を繰り返して真相を究明していく、氷川の論理思考の冴が印象的だ。極端な仮説を織り交ぜながら読者を翻弄していく手法はお見事。こいつが犯人かと思ったら、いやいや、こいつが怪しいという具合。ラストのあたりで、まさかの展開までもつれ込む勢いが良い。

難をひとつ。私は本格ものは必ずしも人が描けていなくても気にしないのだが、本書のような真犯人の犯行動機ではこれが必須条件になるはずだ。長年友情を培ってきた仲間に殺意を抱くのであれば、それ相応の深みがなければならない。ここが薄っぺらいので説得力を著しく欠いているように思える。あからさまにしてしまうと読者が真相を気づいてしまうだろうから、難しいのは確かなのだけれど、ここがアカンと面白みが半減してしまうんだよなぁ。
真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)より
4061821296
No.3:
(5pt)

歴代メフィスト賞受賞作家のなかで、随一のロジック派

大学時代のバンド仲間と、久しぶりに飲んだ推理小説家志望の氷川透。

散会後、みんなといっしょに地下鉄構内に降り、終電を待っていたのだが、
なぜか外で別れたはずのバンドのリーダーが、駅のトイレの中で撲殺死体
として発見される。凶器は駅の休憩室に飾られていたブロンズ像の台座。

他に乗客もいなかったことから、彼らのなかに犯人がいると考えられた。
そしてその数日後、メンバーの一人がマンションから転落死し……。

三人称多視点の叙述形式が特徴の本作。

当然、犯人の内面描写もなされており、作者が、フェアなフーダニット
を書くうえで、自分自身に、高いハードルを課していることが窺えます。

さて、本作では、地下鉄構内の殺人と、マンションからの転落死という、
二つの事件が扱われてますが、後者は密室からの犯人消失がテーマ。

鳴らされたドアチャイム、更新されたホームページなどによって、不可能状況が
演出されています(解答は、《転落死もの?》では、比較的オーソドックスです)。

そして、地下鉄構内の殺人では、犯人がブロンズ像ではなく、その
台座を凶器に使ったのはなぜか? という謎に焦点が絞られます。

その謎に対し、一つの仮定を設定し、そこから極めて
厳密に構築されていく犯人特定のロジックは、圧巻。

唯一これしかないという可能性を徹底的に追求しようとする、作者
の心意気(妄執?)が感じられ、ロジック好きには嬉しい限りです。

探偵役である氷川の、あまりに自意識過剰な言動や偏執的なまでの分析癖が、少々
鬱陶しくもありますが、それも含め、本作は、青春ミステリの佳作といえると思います。
真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)より
4061821296
No.2:
(2pt)

連続密室殺人の謎を解く!

主人公・氷川透は大学時代のバンド仲間と久しぶりに会って飲む。その帰り、終電間際の深夜の駅で殺人が!なんと、トイレで仲間の一人がしたいで見つかったのだ!事件当時、地下鉄の駅は彼らだけの貸し切り状態であった。いったい誰が犯人なのか?
 主人公・氷川透クンは、めっぽう女に弱いのに、いらんこといいなので嫌われてしまうという人物で、どこか哀れみを誘われる。いち早く犯人が飲み会メンバーの中にいることに気付いた氷川は、警察に偽証までして自ら推理するのだが、非情にも第二の殺人が起きてしまう。何故彼が、警察に下駄を預けずに自分たちで謎解きすることに強いこだわりを見せるのかが、私には理解できなかった。
 理屈が整然と美しいのは好きなのだが、感情的に疑問が残ってしま!った。
 名探偵としてのスタンスに悩み続ける氷川透は、どこへ行こうとしているのだろうか。これからの彼の活躍を見届けたいと思う。
真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:真っ暗な夜明け (講談社ノベルス)より
4061821296



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