(短編集)
熊の場所
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私には熊の場所がたくさんありますね。 熊の場所には行かないとダメですか? 自分が行けない場所がたくさんあっても、自分の居場所があればいいんじゃない? 熊の場所は行かない方がいい場所かもしれない。 でも、熊の場所に行ける人の方がいいのかな? 熊の場所に行ったらもう立ち直れない人もいるんじゃない? | ||||
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この本を手に取ったきっかけは、小川哲氏著の「君のクイズ」です。 同作の肝心の場面で表題作「熊の場所」が語られています。 期待したとおり、表題作を含めた3作全て、一度読むと忘れられない作品です。 個人的には「バット男」の中で語られる、不幸になるように出来上がっている「システム」の存在に賛同しました。 不幸になるようにというのは、正しい表現ではないかもしれませんが、ネガティブ・スパイラルが起こる「過程」と言えるでしょうか。 作者は覆面作家、舞城王太郎さんですが、著者の出身地である福井県が各作品でとても美しく描かれています。 | ||||
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久しぶりに舞城王太郎作品が読みたくなり購入。 相変わらず文章がうまく、サラサラと読めます。舞城度は低めなのではじめての人も読みやすいのかもしれません。暴力的な世界の不条理が熱をもってでも淡々と流れていきます。 | ||||
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表題作「熊の場所」を含む短編小説集。 最後まで読んでみたが、結局何も得られなかったという感覚。 特別つまらないわけではないが、結末まで読んでも良く分からない。 著者はこういうことを言いたいのだなということは何となく分かるが、決定打に欠ける。 小説ならもう少し面白みを出すべきであるし、主張したいことがあるならば、あまりにも抽象的であろう。 どっちつかずというと失礼かもしれないが、そんなところだろう。 もちろんこういった小説が好みであるという人も大勢いるだろう。 小説をそこそこ読んできた私からすると、あまり小説とは呼べない一冊なのではないだろうか…。 ただ、決して著者の作風を否定しているわけではない。あくまでこの小説の場合であるが。 | ||||
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舞城王太郎さん『熊の場所』は、嫌なことにあえて立ち向かっちゃう男の子の話である。 小学校の同級生まーくんが、切り取った猫の尻尾を持っているのを知ってしまった”僕”=沢チン。「あっち行け阿呆、殺すぞ」とまーくんに言われ、逃げ出してしまった。沢チンは、父親の大学生時代のエピソードを思い出す。父親は、熊に襲われて逃げ出し、恐怖を克服するために、舞い戻って熊と対峙したのだ。沢チンは、まーくんの家に遊びにいくことを決意する ・・・ まーくんのびびりながら、チキンを脱却していこうとする過程が面白い。逃げまわるのではなく、あえて熊のいる場所まで戻っていく。私のような臭いものにはフタをするタイプの人にとって、まったく読んでいて”耳”が痛くなる。 舞城王太郎さんは、頭の中が色んなことを考えて、ぐるぐるーっとなっている状態を描くのが上手い。深刻さを増せば増すほど、笑えてきてしまう。こんなふうに自分自身の深刻さを、客観的に笑い飛ばせれば随分楽なんだろう。 同時収録の『バット男』は、愛がありすぎて壊れていく男女の関係を、『ピコーン』はスーパービッチでキュートな女の子の生き様を描いている。いずれも舞城王太郎さんにしか書けない頭の中ぐるぐる系の作品だと思うのだけど、どうだろう。私は一番笑えた『ピコーン』がお気に入りだ。 | ||||
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