(短編集)
みんな元気。
- 山火事 (6)
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いろんな楽しいこと、辛いこと、気味の悪こと、痛快なこと、エッチなことをぐるぐるぐるぐるしていったら、こんなお話ができましたよ というような作品。コトバがコトバをうんで、枝葉をつけて、どんどん広がっていく。枝葉ばかりを見ていると、迷子になってしまうから、コトバの森をゆったり見渡してあげる必要がある。 物語は、主人公の枇杷の姉ゆりが、眠りながら浮かんでいるところから始まる。家族の中で、浮くことができるのは、ゆりと妹の朝ちゃんだけだ。父や母、枇杷、弟の秀之は、真似することができない。 枇杷が小学六年の頃、竜巻とともに杉山家がやってきた。息子の昭を置いていく代わりに、朝ちゃんを杉山家の娘にするという。そして、朝ちゃんは、強引に空の上のどこかにある杉山家へ連れ去られてしまうのだった。枇杷も、ゆりも、父も、朝ちゃんを追って竜巻に飛び込んでいく。 ・・・ そこから物語は、成長していく枇杷と、枇杷の家族との関係だったり、恋愛だったりに広がりをみせる。死体で傘を作る殺人鬼や、空飛ぶ警察官が登場して、現実と非現実がごちゃまぜだ。枇杷が朝ちゃんとめぐり合うシーンは、どーんと悪夢の世界に真っ逆さま。一見するとわけがわからない。 あえて、深読みしてみると、 本作品は、子を亡く崩壊した家族、そして愛することに臆病になってしまった女性の物語なのではないか。そう考えると、朝ちゃんが杉山家にいくと決断したときに発した、「みんな元気」は、とても悲しく響いてくる。ラストは、朝ちゃんの赦しを感じ、新しい恋に踏みだす枇杷を描いたのかもしれないな。では、昭は何もの?など、色々と語りあってみたくなる作品である。(考えすぎだろうか) | ||||
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いろんな楽しいこと、辛いこと、気味の悪こと、痛快なこと、エッチなことをぐるぐるぐるぐるしていったら、こんなお話ができましたよ というような作品。コトバがコトバをうんで、枝葉をつけて、どんどん広がっていく。枝葉ばかりを見ていると、迷子になってしまうから、コトバの森をゆったり見渡してあげる必要がある。 物語は、主人公の枇杷の姉ゆりが、眠りながら浮かんでいるところから始まる。家族の中で、浮くことができるのは、ゆりと妹の朝ちゃんだけだ。父や母、枇杷、弟の秀之は、真似することができない。 枇杷が小学六年の頃、竜巻とともに杉山家がやってきた。息子の昭を置いていく代わりに、朝ちゃんを杉山家の娘にするという。そして、朝ちゃんは、強引に空の上のどこかにある杉山家へ連れ去られてしまうのだった。枇杷も、ゆりも、父も、朝ちゃんを追って竜巻に飛び込んでいく。 ・・・ そこから物語は、成長していく枇杷と、枇杷の家族との関係だったり、恋愛だったりに広がりをみせる。死体で傘を作る殺人鬼や、空飛ぶ警察官が登場して、現実と非現実がごちゃまぜだ。枇杷が朝ちゃんとめぐり合うシーンは、どーんと悪夢の世界に真っ逆さま。一見するとわけがわからない。 あえて、深読みしてみると、 本作品は、子を亡く崩壊した家族、そして愛することに臆病になってしまった女性の物語なのではないか。そう考えると、朝ちゃんが杉山家にいくと決断したときに発した、「みんな元気」は、とても悲しく響いてくる。ラストは、朝ちゃんの赦しを感じ、新しい恋に踏みだす枇杷を描いたのかもしれないな。では、昭は何もの?など、色々と語りあってみたくなる作品である。(考えすぎだろうか) | ||||
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表題作が一番良かった ここでの評価は低いみたいだけど…… 確かにいろんな話が結末を向かえず、とっ散らかってはいるけど、それは物語を壊そうという意志に基づいて意図的にやってると思う 序盤に主人公と南田の恋愛に関する会話がこの小説の構造をメタ的に(けっこう遠回しに)語ってるから、そこに注目してほしいのだが……(一回読むだけだと見逃しがちかもしれない) ようは主人公だけが共有され登場人物が違う、全く別々の物語が個々に生まれて、ちょっと関わったりしながら結局のところ結末を迎えたり、迎えなかったりする とにかくこれは、大風呂敷広げたけどまとめきれなかったということではないので、そこは誤解しないでほしいというか(余計なおせっかいで本当に申し訳なく思うけども) とりあえず最初らへんの南田と主人公の会話に注目してほしい。登場人物が違うと主人公が同じでも別の物語が進み、そこには連続性がない、ということを言ってるから そして結末を見ると……ネタバレになるから詳しくは言わないけど、結局主人公は物語的な希望を手に入れて生きるということなのかな。そこは読む人次第って感じなんだろうけど 表題作以外にも佳作が揃っていて、いい短編集だと思います しかし「矢を止める〜」がマジで意味不明すぎるんだが…… これも物語破壊という意味では表題作と同じなのかもしれない | ||||
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他人の見た夢の話ほど退屈でしょうもなくて鬱陶しいものはないが、これはまさに『それ』。絹糸一本ほどのまとまりもなく、とてもつまらない。デビュー作とか最高だったのになあ…。『ディスコ探偵』は、これよりぶっ飛んでいるが面白かった。どこに違いがあるのかな? | ||||
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舞城のウリは 強引とも言える手段で 読者を自分の世界に引きずり込み、そしてジェットコースターのように一気に正解まで連れて行く そんな文体とストーリーにあると思うのですが、どうもこの作品にはそれらの魅力が見当たらない・・ 確かにジェットコースターは動くのだけれど 延々と上り坂 駆け下りていくカタルシスが感じられませんでした 全体的にもっとシンプルにまとめて欲しかったです | ||||
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