山ん中の獅見朋成雄
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山ん中の獅見朋成雄の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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異色文章が続き、そしてうむやみのうちに終わる。微妙な作品だ。微妙に解るようで解らない終わり方だ。もしかして想像力が足りないのかもしれないが、そうだとしてもオチのない作品だ。 | ||||
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主人公の青年がなぜか山で相撲や書道をするという世界観に前半は冗長な感じでしたが、別世界に入ってからはあれよあれよと物語が展開し、引き込まれていきました。キーワードを挙げると、たてがみ、パラレルワールド、女体盛り、食人と、訳がわからないように見えますが、物語はしっかり収まっており、40代後半のおじさんでも十分楽しむことができました。 | ||||
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背中に馬のような鬣が生えている高校生の獅見朋成雄(しみともなるお)。 書道の師匠を殺害せんとした犯人を追い、山中の異空間(?)の村落へ彷徨い込んでしまうという、筒井康隆風の不条理系の物語。 陸上のオリンピック候補という成雄のキャラクター設定が、ストーリーにそれほど活かされていなかったりと、暴走し発散する思考を無理矢理、作品世界に押し込めた印象がある。舞城作品に慣れていなければ、途中で投げ出してしまうだろう。慣れていても終始つかみどころが見つからず、苦戦を強いられてしま津った。 | ||||
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アインデンティティの確立の話なのかな、と思っていたら、途中からカニバリズムネタが放り込まれ、一体これまでの話と何の関係が?とわからなくなっちゃったんですが、 「いいもんを追求するのに加減してどうするんや。加減なんて結局自己満足の発露やで」 「違う。節度を守ることこそが美や」 この会話でちょっとわかったような気がしました。 美を追求する上での「本能、直感」と「理性、節度」との相克。これは作者自身の創作における悩みを表してるんじゃないでしょうか。自然(山、獣)→本能。人→理性。本作において作者は「人でも獣でもなく」「成長の過程にある」成雄くんに自分を重ね、作家としての方針(アイデンティティ)を模索していたのかもしれません。 独特って言われてますが、実際は相当に先行作家の影響下にある作家ですからね。 全体の話をしますと、文章は舞城氏の割には落ち着いています。明らかにエンタメを捨てて純文学に走ってます。いつものドライブ感を求めて読む人には物足りないでしょう。真面目に書きたかったのはわかるんですが私としても読んでてあまり楽しくはなかったので、星三つということで。 | ||||
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文章のドライブ感という点では、舞城氏の他作の方が一気に読ませるスピード感がある。この世に暴力や悪が存在してしまうことのどうしようもなさを描いた素晴らしい作品を沢山モノにしてきた舞城氏だが、本作は「食」と「エロス」を通して人間という生き物を描こうとした作品だ。(「食」だって、人間が避けることのできない一つの暴力=快楽だ。) キャラクターの設定(例えば主人公が変わった名前で、背に鬣(たてがみ)が生えていること)など細部にあんまり必然を読み取れなかったことが個人的には残念。また、ネタバレになるので詳しく書けないが、主人公の「一線」の超え方はとても軽くって、そこに敢えてドラマや葛藤を込めないことで新しさを狙った点は分かるが、それ故にラストで描かれた「解放への疾走」も軽くなっちゃってる。 以上の点で星は一つ削ったが、それでも作家の実験の意図は十分に伝わってくる作品だ。 | ||||
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鬣、名字、殺人、ぼん、名前、トンネル掘り、山の中の馬、習字、うさぎ。 同じフレーム内に入りそうにないバラバラの絵柄のピースが 最後まで読むと何故かちゃんと同じフレームにはまってしまっているという不思議。 読後感がすごい。 読んでる途中は圧倒的なスピード感で物語が収束し、余韻はじんわり。 すぐにもう1回読みたくなる。 | ||||
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