(短編集)
イキルキス
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舞城作品は好きなので満足です。 | ||||
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舞城作品をミステリ作品と非ミステリ作品と大別するなら後者で文学作品よりの短編集。書かれた時期と刊行日はそこそこ離れており、二つ目三つ目は比較的初期の作品ということは何となくわかるような荒々しい勢いが感じられる。あのセンスある脳内垂れ流しのような一人称の文体で舞台設定や時間の経過も表現するから、短篇とはいえそれぞれの物語としての情報量はかなり多い。人生におけるある程度の期間を描くが、文体は軽快でも扱っている内容自体はかなり重い。題が下品と謎に満ちているが読めば納得。 一つ目の作品は序盤で連続で人死にが起きるというミステリで扱われそう始まりだが、その現象の謎に向き合う話で、舞城の他の作品にもしばしばみられる「真理」に対する推理を試みる。そこから様々な要素をブレンドしながら話は広がり、青春小説も取り込んで得意の独特な世界観を堪能できる。 最後の話はたぶん珍しく女性視点で、過激な飛び道具は控えめのリアリズム重視という点でも珍しいのだが、友人との付き合い方を一考させる身近で誠実な話。これから読んだら「鼻ク○ご飯」とか言い出す作者とは思えないかもしれない。 | ||||
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単行本で持ってはいるけれど表題の通り書き下ろし二編を 読みたくて文庫版を購入。感想としては「アンフーアンフー」 が日常がサラっと神話チックになるのがおもしろく感じられた のに対して、「無駄口を数える」は愚痴というか反省というか を延々聞かされ続ける感じでおもしろくはなかった(まあそこ はタイトル通りなのだけど)。 | ||||
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『イキルキス』他2編。 表題作は正直、あんまり。 死んでいくクラスメイトたちとその再生はおもしろいけど、ヒロインとの絡みもおもしろいけど、 童貞云々に関する言及は昨今様々な作品で蔓延しすぎていて食傷気味。 むしろ『パッキャラ魔道』がよかった。生や家族や生き方や仕事に対する向き合い方の中に、 カオスながら確かな本音がたくさん紛れているような気がした。 『鼻くそごはん』は連続して後に読んだ『パッキャラ魔道』の面白さのせいでどっかいった。 | ||||
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長編「ディスコ探偵水曜日」を読む前に、 まだ読んでいなかった中編集であるこの本を読むことにした。3作品で構成。 表題作が2008年発表だが、ほか2作は2002年、2004年発表だった。 ---------------------------------------- で、3作を比べてみると この10年間、この人の小説家としての展開はなかったのではないかというのが 正直な感想。 “進歩”という言葉は安易に使えない難しい言葉だが やはり進歩がないのでは と思えてしまう。 構成を考えて書くという仕上がりではないので 感性に任せて書き、興が乗れば、いいものにもなるが 外すとダラダラとショーもないことを書き連ねる文になる といわれても仕方のない部分はこの3編にあったと 私は思う。 やはり、この人には物語を書いてもらいたい。 中編くらいなら、物語など意識せずとも軽く書けてしまう筆力ではあるが、 正直この本、読むのはなかなかつらくなる部分があった。 表現が過激ということではなく、文章として。 異論のある人もいるかもしれないが退屈で。 過剰な表現や暴力描写は連続してあると逆にまたか、と思われるところもあると思う。 またか、と思わせる描写はいくつもあった。 あとは文体、文のビートの問題ですが 読んでいるときのコンディションもあったのかもしれないのでそこは微妙です。 10年前のものと近作を比べて“成長”が感じられないというのは どうなんでしょう。 すでに完成されていたというわけでもないので、 永遠に未完成ということを選んでるんですかね。 好きな作家で 期待して読んだだけに残念。 ------------------------------------- 現在「ディスコ探偵」を呼んでいる途中。 これとは大違い。すごいですね。 この中編集で、この作家を語るのは間違いですね。 | ||||
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