密室は眠れないパズル
- クローズド・サークル (178)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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たまには冴えた頭で作者と知恵比べでも楽しもうか、という趣旨の本である。後半のところに読者への挑戦と宣戦布告するページがあり、これはもう本格推理小説以外の何者でもない。東大文学部卒の作者の頭脳に勝てるか否か。登場人物たちのミステリー談義や密室談義など楽しい趣向を織り交ぜながら、ひとつのビルそのものが外部から遮断され密室と化したなかで起きる殺人事件。さて、犯人は? これはもう論理の積み重ねで特定していくしかない。ハウダニットではない純粋にフーダニットを追求する内容である。手がかりはすべて提示した。あとは貴方の探偵としての能力しだいというフェアな書き方で読者に挑戦している。1997年 鮎川哲也賞の最終候補に残り、島田荘司の高い評価を得た「眠れない夜のために」を改稿改題した作品だが「真っ暗な夜明け」でデビューする以前の作品としては良く出来ていると思う。土曜の夜に夜更かしを楽しみながら読む本としてたまにはこんな本も賞味しては如何でしょう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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途中まではテンポといいテンションといい圧倒的と言ってよかったのに・・・ ちょっと詰めが甘かった。 おまけにエピローグで、メタなギャグを入れようとして思いきり外している。この箇所、読んでいていたたまれなくなるほど悲惨だ。 | ||||
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「ビルが密室になる」という設定は面白いけど、 普通、非常ベルがあるよね…。 | ||||
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真っ暗な夜明けでメフィスト賞受賞後に、それ以前に投稿されていて、埋もれていたシリーズ一作目を別の出版社が受賞したのだからと急遽発売した作品。講談社ノベルズから出ていないが、正式な氷川透シリーズの第一作目である。 出版社のビルを閉ざされた殺人現場として用いて、氷川氏の専売である緻密な理論で展開されているガチ本格推理風味は既に開花している。素人時代の作品とは思えないどしっかり作り込まれた作品であり、島田荘司氏絶賛も納得である。 普通のビル全体が巨大殺人密室という設定が魅力的だが、犯人は登場人物が少ないこともあって読んでいると中盤でほぼ見当が付いてしまう。エレベーターのメイントリックも新味はないが、犯人が判明するまでの推理合戦が本書の最大の魅力であり、それらの弱点も出来を下げているような感はない。本格推理が読みたい人にはたまらない作品である。 | ||||
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深夜の出版社のビルが、クローズド・サークルと 化すという新奇な舞台設定がなされている本作。 作者らしい、細部から確実にボトムアップしていく精緻なロジックによって 余詰が徹底的に潰されていく展開は圧巻。また、ある登場人物が披露 する、“密室講義”やフーダニットとハウダニット/ホワイダニットの相違に ついてのミステリマニアたちの談議などは、なかなか興味深かったです。 ただ、早い段階で、玄人の読者ならトリックの前例から、そうでない読者でも 直感的に犯人の目星がついてしまうというのが残念。とはいえ、単に犯人の 名前を指摘するだけでなく、その犯行を再構成し、犯人特定のロジックを導き 出してこそフーダニット、と考えれば、フェアでよくできていると思います。 | ||||
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深夜の出版社のビルが、クローズド・サークルと 化すという新奇な舞台設定がなされている本作。 作者らしい、細部から確実にボトムアップしていく精緻なロジックによって 余詰が徹底的に潰されていく展開は圧巻。また、ある登場人物が披露 する、“密室講義”やフーダニットとハウダニット/ホワイダニットの相違に ついてのミステリマニアたちの談議などは、なかなか興味深かったです。 ただ、早い段階で、玄人の読者ならトリックの前例から、そうでない読者でも 直感的に犯人の目星がついてしまうというのが残念。とはいえ、単に犯人の 名前を指摘するだけでなく、その犯行を再構成し、犯人特定のロジックを導き 出してこそフーダニット、と考えれば、フェアでよくできていると思います。 | ||||
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