仮面の島



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初公開日(参考)2000年04月
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長編小説

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仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫)

2006年12月15日 仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫)

イタリア人実業家の亡夫から相続した、小島の館に隠棲する日本人女性=レニエール夫人。彼女から鑑定の依頼を受けヴェネツィアを訪れた神代教授と京介だったが、跡を追った深春、蒼と合流そうそう島の売却を巡るトラブルに巻き込まれる。そして不可解な殺人事件が!文庫版特典「蒼のヴェネツィア案内」も収録。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

仮面の島の総合評価:6.25/10点レビュー 4件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ミステリとして透け透け

建築探偵桜井京介シリーズ第8作目。8作目にして舞台は初の海外。イタリアのヴェネツィアである。
本書の前に編まれた初の短編集には桜井の海外放浪時代の事件が書かれていたが、それはこの作品への手馴らしといったものか。元来海外、特にヨーロッパ建築に造詣の深い作者だから、京介が大学を卒業して輪をかけて融通のつく立場になったことも含めてこの舞台は満を持しての物だと云えよう。

やはり海外が舞台になると観光小説の色が濃くなるのか、作者が取材で得たイタリアの風習や各所名所についての薀蓄が施され、実際殺人事件が起きるのは344ページあたり。最後のページが489ページだから、約3/5を過ぎたあたりなので、これは非常に遅いといえよう。アーロン・エルキンズのスケルトン探偵シリーズを読んでいるような感じを受けた。

さらに異色なのは建築探偵シリーズでありながら今回は対象となる建築物がないことだ。羚子が住まう島に京介、神代教授、蒼の一行は向かい、ブランドメーカーの前社長の遺した屋敷に滞在するがその建物に関する衒学的知識を披瀝する場面は一切ない。
今まで事件の真相よりも建物に込められた人の想いを解き明かすのがシリーズの主眼だったのだが、今回は全くそれが見られず、逆に殺人事件に主眼を置いた本格ミステリになっている。

しかしそれでも篠田氏の騙りは浅いなぁと思う。特に賊が襲ってきて無差別に人を撃ち殺すところなんかはその時点で真意が透けて見えるほどバレバレだ。やはり驚愕の真相やどんでん返しをこの作家に求めるのは酷なんだろう。

そしてやはりこの作家、自分の美学に酔っているとしか思えない。最後で明かされる本書の真犯人の動機はなんとも観念的で独りよがりだし、最後に自決するのも昭和の頃の少女マンガを読まされているような感じがした。毎度毎度酷評を連ねて恐縮だが、このような自己陶酔ミステリはどうにも苦手で斜に構えて読んでしまいがちになる。

さらに二十歳になった蒼は成人しても京介とじゃれ合うことを止めない。この辺のBLテイストをどうにかしてほしいものだ。この2人の関係性、特に蒼の同性愛的親愛の情にはついていけなかった。

とどのつまり、シリーズを親しむのは読者がそのキャラクターにどれだけ感情移入し、友好関係を築けるかが鍵なのだ。申し訳ないが女性がハッとするほどの美貌を持つ探偵桜井京介にしろ、成人しても幼稚さと同性愛的愛情表現が抜けない蒼は嫌悪感を招きこそすれ、また逢いたいと思わせるキャラではなかった。ある意味私にはBL小説は向かないことが解っただけでも収穫かもしれない。

これでこのシリーズは打ち止めにしたいと思う。というよりも篠田氏の諸作からは本書を最後の一切手を出さないことにしよう。
他の本格ミステリ読者同様、探偵を擁立しながら本格テイストが薄かったこのシリーズと上に書いた付加的要素が私の求めるものとは違ったようだ。シリーズ当初から仄めかされている京介が抱える闇の正体など気になるエピソードは残るものの、それが今後私をしてシリーズを読ませるだけの魅力を放っているわけではない。

さらば桜井京介。シリーズ半ばだが、我、君の許を去らん。


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No.3:
(3pt)

ちょっと通俗

久しぶりの建築探偵シリーズの文庫化。

毎回、舞台装置が楽しみなこのシリーズ。

今回の舞台はヴェネツィア。そしてそのラグーンに位置する孤島。

ヴェネツィア − 迷宮 − 仮面とちょっと通俗的な連想。

そして孤島で起こる殺人事件。

意図してだろうが、ちょっとね・・・。

最後の「どんでん返し」も、底が知れている。

本格推理ではなく、おなじみのキャラクターが旅をするキャラクターご当地物、という読み方であれば、OKかな?
仮面の島―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:仮面の島―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)より
4061821253
No.2:
(3pt)

ちょっと通俗

久しぶりの建築探偵シリーズの文庫化。
毎回、舞台装置が楽しみなこのシリーズ。
今回の舞台はヴェネツィア。そしてそのラグーンに位置する孤島。
ヴェネツィア − 迷宮 − 仮面とちょっと通俗的な連想。
そして孤島で起こる殺人事件。
意図してだろうが、ちょっとね・・・。
最後の「どんでん返し」も、底が知れている。
本格推理ではなく、おなじみのキャラクターが旅をするキャラクターご当地物、という読み方であれば、OKかな?
仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫)より
406275505X
No.1:
(5pt)

イタリアに行きたくなります。

今回はイタリアでのお話です。京介と教授がイタリアのカフェでお茶してると、ばったり蒼と深春(実は蒼、京介を追いかけてったんだけど)に出会うところが面白くっていい感じです。離島に住んでる未亡人をとりまく人たちも、ミステリアスで何か起こりそうな雰囲気ばっちり。意外な結末です。推理小説としてだけじゃなく、イタリアの雰囲気味わいたいときにもぴったりだと思います。面白いですよ~。
仮面の島―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:仮面の島―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)より
4061821253



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