翡翠の城



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初公開日(参考)1995年11月
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長編小説

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翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

2001年07月13日 翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

長く一族支配が続いた名門ホテルで、内紛が持ち上がった。創業者の娘で95歳になる老女が今も住む別邸・碧水閣の取り壊しをめぐり意見が対立、骨肉の争いに発展したのだ。湖に沈んだ焼死体、血染めの遺書。沼のほとりに佇む異形の館に封印された、百年にわたる秘密とは。桜井京介が鮮やかな推理で解き明かす。 (「BOOK」データベースより)




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翡翠の城の総合評価:7.50/10点レビュー 6件。Dランク


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(3pt)

建築物の作り方を知らずに建築を語っていることが噴飯もの

建築探偵桜井京介シリーズ第3作。
本作にてようやく京介が所属している研究室の主である、神代宗教授が登場する。名探偵の師匠とはいえ、快刀乱麻を断つが如くの、八面六臂の活躍を見せるわけではなく、かといえば、迷える京介に道を示す標の役割をするわけでもない。京介を取り巻く蒼、栗山深春のコンビに新たな脇役が加わっただけの役割でしかない。そのため、絵に描いた英国紳士を髣髴させる三つ揃えが似合うダンディの風貌に、べらんめえ調の下町言葉を使うという戯画化された人物像となっている。
この作者のこの辺りの安易なキャラクター造形にどうしても馴染めないのだが。

そしてなぜか毎回のめり込めない作品世界に加え、今回は非常に複雑な姻戚関係の一族の内紛が物語の中心であったため、いつもよりもさらに作品世界に入れなかった。登場人物の中には姻戚でありながら、冒頭に附せられた家系図に乗っていない人物もあり、途中で理解するのを投げ出してしまった。

しかしやはりそれよりもこの作家の登場人物の描き分け方に問題があると思う。上に書いた神代教授に繋がることだが、どこかで見たようなマンガの登場人物のような感じがして、なんとも印象に残らないのだ。つまり貌が想像できない登場人物が多すぎる。
したがって本書のように複雑な家系を持つ同じ苗字を持つ者たちの区別がつかず、それぞれの人物に関わる因果関係が頭に描けなかった。またもや記憶の残らない本を読んでしまったという感じだ。

またミステリの根幹を成す事件とその謎も読書の牽引力としては非常に弱い。登場人物がどれも同じに見えるから、誰が犯人でも全く驚きをもたらさないし、とりわけ酷いのはこの物語は何を解決しようとしているのか、しばしば失念してしまうほど、無駄に長いと思わされてしまった。

特に今回は専門分野の小さな勘違いがそんな悪印象に拍車を掛けた。

建築探偵という通常の名探偵物とは一線を画し、事件そのものよりも建物に纏わる謎を解くことを目的としているこのシリーズ。当然のことながら建物に関する専門的な知識が求められるわけだが、やはり図書館やネットで調べられる範囲のことしか書かれていないというのが正直な感想。
細かい仕上げの部分などは素人目を通じての解釈が見られ、記述の間違いが散見させられた。この辺のリサーチは近くの工務店とかに訊けばすぐにわかるのだが、なまじっか門外漢よりも知っているだけに、自分だけの論理が形成されてしまい、その正誤性の裏付けを取ることなく、公的な作品として記述してしまったようだ。
「砕石をまぜて粗く仕上げた大柱~」という件が特にそれを裏付けている。「砕石をまぜて」という表現がすでにコンクリートが何で出来ているのか知らないことを公言しているし、建築物の作り方の本質を机上でしか理解していないことを露見させている。

なんともミステリとして読むべきなのか、キャラクター小説として読むべきなのか、非常に判断の困るシリーズである。どっちの方向にも中途半端な印象を受けるため、読む側も軸足をどちらに置くべきか非常に迷う。
はっきり云ってミステリとしては凡作である。
したがってコミケで桜井京介らの同人誌が一時期隆盛を誇ったという背景からやはりこのシリーズはキャラクター小説として読むべきなんだろう。好きな人は好きなんだろうな、この少女マンガ的探偵譚が。

3作読んで今のところ、しっくり来る作品は皆無である。とにかく早く手元にあるシリーズ作品を読み終えてしまいたいというのが現在の本音だ。今後の作品でこれがプラスの方向に変わることを祈る。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.5:
(2pt)

ミステリとしては厳しい

序盤、妙な屋敷の話をしいざ出陣とそこまではいいのだが、
500ページという長丁場の割にはリアルタイムでの殺人は少なく、
トリックといえるレベルのものも無く、そしてなにより15歳の少年と40近いおばさんの
ラブコメはさすがにニッチすぎるだろう・・・・
探偵役の桜井は前作よりは存在感があるものの、実際に何をやったかというと
いまいち思い出せないほどで、せめてもう少しかっこよく活躍するシーンが欲しかった

さやかや星弥など登場する女性陣にはそれなりに出番もキャラ付けもなされているが男性陣は空気で、
とてもじゃないが誰が誰がかを把握するのは非常に困難
そんな中、教授と刑事のキャラだけは悪くなく、おそらくこの作品の見所といえばこの二人ぐらいだろう
本格ミステリを読みたい人にはあまりお勧めできない一冊
翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)より
4061818732
No.4:
(5pt)

助かりました

昔買ったはずの本が見つからず困っていたので助かりました(^^)
翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)より
4061818732
No.3:
(4pt)

王道ミステリー

一族経営の名門ホテルで、95歳になる老女、真理亜の住む別邸、碧水閣の取り壊しをめぐる意見の対立をきっかけに内紛が持ち上がる。
京介が修論で取り上げる予定の不遇の建築家、下田菊太郎が碧水閣にかかわった可能性がある、という情報からホテルを訪れた、京介、青、深春、そしてイタリアから帰った京介の師、神代教授は、その内紛に巻き込まれていって…
トリックなどは前回のほうが凝っていたかな、と思いますが、今回は登場人物がとてもよく動いていたと思います。
ぎょっとするほど濃い化粧の老女、美少女、言動のおかしい中年男性など、ミステリーの王道という感じでした。
巨椋一族のひずみや、過去の出来事などもどろどろしていて、いかにもな怪しげな雰囲気が楽しかった。
「建築家探偵」の肩書もこの巻ではいかんなく発揮されており、碧水閣の異様さが全体の空気に流れている気がします。
またそんな怪しい雰囲気の中、蒼の星弥によせるまっすぐな好意が爽やかでせつなくて、きらきらしていました。
とこどろころ垣間見える蒼の過去や、不登校だった彼が学校に行こう、と決意するくだりなどは、この後もシリーズが続いていることを知らなければ最終巻かと勘違いしてしまいそうです。
夏、という季節もよくマッチしていました。
トリックを見て感心するよりも、べたべたのミステリーの雰囲気を楽しみたい方におすすめです。
翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)より
4061818732
No.2:
(5pt)

重厚な本格でありながら会話が軽妙

 初めて読んだ篠田真由美作品です。宝石の名前の付いたタイトルに惹かれて手に取りました。カバーもとても綺麗だったし。 あまりにも何度も読み過ぎて、印象はよくわからないのです。今の私のある程度の部分を形作った本なので、自分と同化してしまって。 ともかく、そのぐらい何度も読みたくなる、魅力のある本です。 建築マニアも本格マニアも、それに面白い本はないかなと探している人も、誰にでも勧められる本だと思います。
翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)より
4061818732
No.1:
(5pt)

The bird will fry.......

 ホンモノの「翡翠の城」は見たことはないけれど、読んでいる間はまさに目の前にそれが広がっている。 豪華で、幻想的で、どこか物悲しげな・・・。 城をめぐる謎も同じように。 もちろんミステリではあるけれども、全部を読み終わった後に、後ろか背中をポンとたたかれた気分になり、「私も前に進もう!」という気持ちになってくる。
翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:翡翠の城―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)より
4062731983



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