13歳の黙示録
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著者は映画「ぼくらの七日間戦争」の原作者で知られた、子供や老人、等の社会的弱者からの目線から社会の矛盾を描くことで知られた方で、本作でも、初めてクラス担任を受け持った年若い女教師の非行少年とレッテルが貼られた少年の心を解きほぐそうとする行動と、教師、同級生を問わず頑なに他者を寄せ付けず、「悪」を装い続けるながらも愛に飢える孤独な少年の密やかな決意が交わる時、悲劇が起こる。そして悲劇の遠因にはとんでも無い事実が・・・事件を追う新聞記者コンビが掴んだ事実には、ズシンと重く来るものがあった。 読み終わって、現在の刑法と少年法の矛盾や、そもそも「罪とは?」「更生とは?」「復讐の是非について!」等、アレコレ考えさせられました。 | ||||
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学級崩壊という言葉が盛んに使われた今からちょっと前までは「学校では殺人以外は何でもあり・・」と言われた。 それがここ数年のうちで少年犯罪が急激に増えて、とうとう子どもが殺人を犯すまでに至ってしまった。 この小説を書きながら、宗田理さんはそんな今を予言していたのでしょうか? 大人でも子どもでもない中学生の時期、その多感な時期に、おとな達は子どもとどう向き合い接していけば良いのか、わからなくなる事がある。 世間では少年法の見直しの話もあるようだけれど、最低限これだけはしてはいけないという事を、作者はこの小説を通して子ども達に語りかけているのだと思う。 宗田理さんというと「ぼくらシリーズ」で子ども達に人気のある作家だけれど、そんな作者だからこそ説得力がある。 親子で読んで共感出来る、数少ない作品のひとつだと思います。 | ||||
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テレビの中でよく言われている殺人 その殺人を犯した人の心 残された家族の心 幼い頃に母を殺されて物心のついた頃 その犯人を知ってしまった少年が 13歳という年になったとき・・・ 13歳には重過ぎる現実に思わず涙が出た・・・ | ||||
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先に『天路』を読み、升本幸雄の心の軌跡を辿りたくてこの本を手にしました。衝撃。正直、目のやり場がない。・・・そんな気持ちでいっぱいです。 幸雄の生い立ちも凄まじいし、人として心底「愛される」という経験をしたことがない彼が痛ましくて仕方ないです。それでも、生きていかなけりゃならない人間というものが、やりきれないです。幸雄の母の死の真実を、彼が知って、たった13歳で自分の人生をねじ伏せてでも、やらなければならないと決めた殺人とは、一体何だったのでしょう。犯罪が、被害者の家庭も、その後の人生も、めちゃくちゃになぎ倒していくさまは、読んでいて辛いとか苦しいとかの感情を超越した、嫌な嫌な気分を私にもたらしました。被害者であり、加害者にもなってしまった幸雄。大好きだった秋元先生を刺してしまった幸雄。彼はまだ知らない。『天路』で、宗田氏が、幸雄にさせるとてつもない罪の贖いを。しかし、幸雄は宗田氏の「願い」を体現するための人物として、この世に送り出されてきてしまいました。及ばずながら、私は精一杯のキャパシティーでそれを受けとめたつもりです。 | ||||
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学級崩壊という言葉が盛んに使われた今からちょっと前までは「学校では殺人以外は何でもあり・・」と言われた。 それがここ数年のうちで少年犯罪が急激に増えて、とうとう子どもが殺人を犯すまでに至ってしまった。 この小説を書きながら、宗田理さんはそんな今を予言していたのでしょうか?大人でも子どもでもない中学生の時期、その多感な時期に、おとな達は子どもとどう向き合い接していけば良いのか、わからなくなる事がある。 世間では少年法の見直しの話もあるようだけれど、最低限これだけはしてはいけないという事を、作者はこの小説を通して子ども達に語りかけているのだと思う。宗田理さんというと「ぼくらシリーズ」で子ども達に人気のある作家だけれど、そんな作者だからこそ説得力がある。 親子で読んで共感出来る、数少ない作品のひとつだと思います。 | ||||
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