マンションの一室でおびただしい血を垂れ流す男女のばらばら死体。奥の部屋から漏れてくる少年のすすり泣く声…。

恋人を交通事故で失って以来、北園舞子には、見るもの触れるものすべてが無意味に感じられた。

塀の向こうでの5年間、藤堂は燃えるような信念を抱いてシャバに戻った。やるべきことがある。

大好評、探偵パトリック＆アンジー・シリーズ最新作！ 誘拐された四歳の少女。麻薬取引の売上を持ち逃げしていたアル中の母親。

黄昏時。根津の路地裏に佇む古びた旅館。

新進の童話作家で幼稚園経営者の深沢将人は、開かずの金庫から奇妙な文書を発見する。

孤島、“奇跡島”。昭和初期、名家の娘の手により享楽の館が築かれたが、彼女の不可解な死以来封印されてきた魔島。

通称タックこと匡千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆―。

失脚した父王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。

同期会が催された山荘で三日三晩に三人のメンバーが絞殺された。

架空の殺人事件をしたて、警察とマスコミがいかにして冤罪を作り出すか告発しようという無謀な計画。

推理小説と絵画とが融合した本格ミステリーの新境地！

スタンダードなアリバイ・トリックからギャグ・ミステリまで、バラエティに富んだ短編とショートショート十二作品を収録し、有栖川有栖の魅力の全貌を伝える傑作ミステリ集。

明治三年。脱疽のため右足に続き左足を切断した名女形、沢村田之助の復帰舞台に江戸は沸いた。

高橋芙美子は競売物件でマイホームを手に入れた。偶然、先住者も「高橋」であったため、表札はそのまま使うことに。

殺人鬼、アリバイ、名探偵登場、不可能状況、怪盗登場、失踪など本格ミステリーの世界を象徴する魅惑のキーワード11を、これまた当代きっての名手11人が巧みに料理。

恋人のために、新しい部屋を探し始めた中内希和は、一軒目に紹介された物件を一目見て気に入ってしまう。風変わりな洋館だった。

今ぼくは第二の人生を送っています。つまりぼくには前世があるのです。

歌舞伎座での公演中、毎日決まった部分で桜の花びらが散る。

LAPD(ロスアンジェルス市警)重要犯罪課に持ち込まれたヴィデオ・テープ。

山上潔は焦っていた。35歳、独身である。

中国系日本人実業家の周龍平は、北京の故宮を観光中に天空からのメッセージを受け取る。

桐島尚紀は、恋人玲美との結婚を翌月に控えたある日、交通事故に遭い、右腕右脚骨折の重傷を負って渋谷ホスピタルに入院した。

内閣情報調査室の調査官である磯貝竜一は、国際都市形成構想の視察に沖縄を訪れた。

二人の男は、ロンドン発NY行の機上で出会った。

日常の些細な事件が大騒動に発展していくパニックコメディ！ 何の繋がりもない見知らぬ者同士が集まる東京駅。

金倉亜紀、十七歳、今日はじめてのキスをした!それも一日に二人の人と…!!いったいなんだって、男っていきなりキスするわけ?ところが恋をしているのは亜紀だけではないらしい。

十七歳の亜紀に、大学生の彼氏ができた!亜紀だけではない、おじいちゃんには若い女性が、お母さんには外で会う男の人がいる。

日中戦争の影がさす昭和十二年、浅草の人気劇団で看板役者が殺された。

ステンドグラス作家・羽田野祥子は、妹を持て遊び、自殺に追い込んだ男・森嶋吾郎を殺そうと刃物を手に待ち伏せをしていた。

横溝正史『八つ墓村』から半世紀。現代に甦った伝説の大量殺人事件。

「僕」こと鮎川英雄には唯一の才能があった。それは「女を蕩けさせ夢中にさせる」こと。

飛行場もなく、新幹線も通らない閉塞した田舎町・那木良。

第8回日本ホラー小説大賞大賞受賞作品！ ゴルフ場跡地の管理の職をえて南の島にやってきた親子3人。

松本茂樹が死んだ。スピード違反でパトカーに追跡され首都高速から墜落したのだ。

13世紀、イタリア。

“山の彼方”に辿り着いたマッダレーナと夏桂は司教ベルナルドを訪れ、イコンを差し出した。

江戸松坂屋の隠居松六は、手代政次を従えた年始回りの帰途、剣客に襲われる。

桐生紫は女友達の家にあった鋏に触れようとした瞬間、手に電流のようなものを感じた。「この鋏は血を流したことがある」。

私立探偵・四里川陣と助手の四ツ谷礼子のもとを訪れた依頼人は「息子の殺人容疑を晴らしてほしい」と泣きついた。

異星生命体「影」と「ガ」が太陽系突入。

大好きな史也と結婚する前に、一度だけ「お見合い」というものをしてみたい。

紀元前九世紀のイスラエル。世の中は混乱していた。

人形様の祟りなのか? 岡山県人形村で次々と起こる殺人事件。

新宿御苑の桜の下から発見された白骨死体。検死をした田代ゆり子は、その死体から赤い色素が浮き出ていることに気づいた。

私にはケイタイがない。友達が、いないから。

群馬県の温泉地で、ほぼ同時期に、三人の若い女性が行方不明となった。

有能な副司令官であり恋人であったトニーが去り、苦悩するネットフォース司令官マイケルズ。

大財閥の娘が、片山刑事に恋をした!?何やらアヤしい心中事件を捜査し始めた片山刑事と晴美。

殺害された製薬会社の営業マンが、密かに淡路島の寺に預けていた骨壺。事件後、それを持ち去った謎の女性。

隅田川神社で、心臓を刃物で一撃された大学教授の死体が発見された。

「オール読物」推理小説新人賞受賞作の表題作や記念すべきデビュー作を収録した、文庫オリジナル傑作集。

売れないサラリーマン評論家・河合清重は、コルト45口径という一挺の拳銃を偶然拾得した。

少年期のある体験から、アブノーマルな性的嗜好を持つようになった警視庁防犯部の新開征記は、高級娼婦である恋人・棚川貴代子と、夜毎快楽の極みをむさぼる。

一九一一年、上海。服役中の刑務所で暗殺者に命を狙われた日本人詐欺師、伊沢修は、同房の中国人、関に助けられる。

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。

秘密を抱え、彼は彼に会いに行く。あの雑木林の向こう、古書店「無窮堂」まで。

首を切り落とされた女の死体が発見された。捜査一課の蒲生巡査部長は、所轄の和泉と組み、捜査を始める。

第21回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作！ ゲーム会社で起こった無理心中事件と四国の田舎町で起こった中学生の射殺事件。

荘子の思想に従って人々が暮らす竹林の村、という特殊な環境で起こる奇怪な事件の“謎”と“解決”が伝統的な探偵小説の文法に則って語られる。

昭和十六年十二月八日、日本軍が真珠湾攻撃で歴史的成果を勝ち取った直後、空母「蒼龍」に着艦した九九艦爆搭乗員、榊原大尉が不可解な服毒死を遂げた。

連合艦隊はミッドウェーで壊滅的な敗北を受け、ソロモン方面の戦局もおもわしくなかった。

旧知の新聞記者・今西の依頼により、“神隠し”と騒がれる女子大生蒸発事件を追って、警察庁の宮之原警部は、横浜を訪れた。

新宿歌舞伎町で探偵事務所を営む桐沢香代は、佐藤志摩子という中年女性から、水晶の印鑑をくれた初恋の男性と、菱田という男を捜してほしいと依頼された。

奈良東大寺の二月堂の裏で、若い女性の溺死体が発見された。

化粧品会社に勤める永峯希美は、自社が顧客向けに制作しているPR誌の連載小説を読んで驚いた。

第二次大戦末期、ミシシッピ川を航行するタンカーを、ナチのUボートが河口で待ち伏せしていたという。

2A探偵局に現れた依頼者・万里はこう泣きついた。「メル友の“ポリー”が自殺する!なんとか救ってほしい」と。

幻法びるしゃな如来に呪われた12ӫ

乾いてせつない香納諒一の短篇世界。

明治の末、渡米した大工のハル吉は、あるアメリカ人の屋敷に招かれる。

江戸鎌倉河岸にある酒問屋の看板娘・しほ。ある日、武州浪人であり唯一の肉親である父が斬殺されるという事件が起きる。

「これは事故なんです―」男はそういい残し、亜由美の目の前で飛び降り自殺した。

東照宮ゆかりの天海僧正は明智光秀だった?しかも日光に近い大牧場主の智秋家は明智家と関係が?「旅と歴史」の取材で日光を訪れた浅見光彦は、華厳の滝で飛び込み自殺に遭遇する。

キングズマーカムの小さな町で、ある日突然、黒人の少女が消えた。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

ハネムーンで殺されてしまった新妻との思い出の地、十和田湖で、西本刑事は亡き妻と瓜二つの女性、みな子と出逢う。

宇宙パトロール隊が、偶然発見し

長野県中野市の小内八幡神社、その名に惹かれて立ち寄ったフリーカメラマンの小内美由紀は、全国の八幡神社を巡礼している飯島という老人に出会う。

八幡神社巡りの謎を追って、浅見光彦は秋田、広島、兵庫、そして熊本へと向かう。

何も聞いてないよ―。またしても同居人の突発的な旅行につき合わされることになったオレ。

ベロニカはすべてを手にしていた。若さと美しさ、素敵なボーイフレンドたち、堅実な仕事、愛情溢れる家族。

新しい千年紀が幕を開け、人々の意識が急速に変化を始めている。多くの人々が、意味のある偶然の一致を経験し始めている。

高校生活最後の春休みに突然、意識不明になった僕、都築恒平は、見覚えのない豪邸のベッドで目を覚ました。

警視庁江戸川警察署の合同捜査本部で一人の青年が逮捕された。容疑は大学時代の友人を刃物で殺害したということ。

丘の上に建つ五軒の家。

十数年前、冤罪逮捕により新聞記者としての職を追われ、妻に見放された畝原は、探偵として一人娘の冴香を養ってきた。

東京で、証券会社に勤務する青年・竜介。

照れ屋の正義漢?身勝手な浅見光彦の友人?その実体は?ボクが浅見か、浅見がボクか、軽井沢のセンセが語る本音エッセイ。

私はただの漁師のはずだった。妻を事故で亡くし、島へ流れてきてからは。

エジプトへ行ってホラー映画を撮ろう。自主映画の大ヒットを夢見て、海外ロケに出発した五人の大学生。

明日から休暇だというのに、神学校の敷地から四肢と頭部を切断された死体が発見されてしまった。これで休みなし。

モスクワのうらぶれたアパートで体を売って生きる少年、ヤーコフ。

刑事デイヴ・ロビショーは、子供の頃から、ニュー・アイビーリアのソニエ家の三人を知っていた。

14歳の冬休み、わたしはいなくなった―。

自分は何者なのか?いかなる種族の特徴も持たない孤独な少女ベル。

自分はどこへ行くのか?都市を支配する神。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

伊原ユリ、四十一歳。夫は目下入院中。

若き未亡人麻季子は前夫の旧知である稲山不動産の御曹司道夫と再婚。