高級フランス料理店から、まるで心当りのないディナーの招待を受けた宇野警部と恋人の夕子。

古い井戸から溢れだす水は“雁木亭”前の小路を水路に変え、月光に照らされ小舟が漕ぎ来る。

岡倉先生は、いはゆる筆を持たない芸術家でありました―。近代日本美術の父・岡倉天心の直筆画が発見されたという。

コメディ映画だけが救いのマッサージ師・金子堅三は、客として出会った映画監督・海馬五郎に「弟子入り」することに。

恋愛しないとだめですか?賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。

神奈川県内で発生した警官射殺事件。被害者も、容疑者も同じ神奈川県警捜査四課所属。

悪徳刑事、禿鷹は死んだはずだった。

隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、理事長の思いつきで、相互交流を開始する。

古代史の造詣を巧みに駆使した表題作「火神被殺」、「神の里事件」。

盲目の琵琶法師、蝉丸は美しくも怖ろしい女に取り憑かれていた。

「圭寿、死ね」。江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。

人間・歌麿の意外な一面を浮き彫りにする 好色漢の代名詞とされる稀代の浮世絵師・歌麿には愛妻家の一面もあった。

弱小球団、横浜ベイズの副GM大野は、独自のセイバーメトリクス理論で、チームを見事に立ち直らせる。

「私がはじめて頭ではなく、心で書いた小説です」 そう作者が語る、今年度最高の感動作! 「一九九六年の秋から一九九七年の冬にかけて、レミちゃんはわたしたちと一緒に暮らした。

香港西区警察署の許友一巡査部長は、ある朝、マイカーの運転席で目が覚めた。

合併で生まれた地方都市・ゆめので、鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女―人間不信の地方公務員、東京にあこがれる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、新興宗教にすがる中年女性、もっと大きな仕事がしたい市議会議員―。

真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ…。

会社の先輩・臼田竹美に、実家で婚約者のふりをしてほしいと頼まれた水乃サトルは、長野県の北端にある寒村・鬼蟻村を訪れ、連続殺人事件に巻き込まれる。

都内商店街の小さな焼鳥屋の二階。なまはげの扮装で本来の住人とは別の男が死体で見つかった。

仕事で成功した夫との新しい生活。夏樹果波は幸せの絶頂にいたはずだった。

通報で森の別荘を訪れた女性保安官補ブリンを殺し屋の銃撃が襲った。

なぜ妻は逃げたのか。二七年の歳月を越えていま真相が明らかになる。

1968年、機動隊との衝突の最中、1人の高校生が命を落とした―。贖罪の刻、来たれり。

普通の町に生きる、ありふれた人々がふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。

『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。1983年元旦、僕は春香と出会う。

元日の午前零時、全国の初詣客が大量に消失し、同時に警視庁や各県警本部が謎の集団に占拠された。

元日の午前零時。全国の初詣客が

美人姉妹が住む谷中の“猫屋敷”で事件が発生した。姉妹の父親は、五年前に押し込み強盗で殺された海産物問屋のあるじであった。

何も見えない、誰からもどこからも見られないようになっている―屋根裏部屋の不思議な窓に纏わる悲しい秘密とは?サラリーマンの吉川、離婚した充子、医師の谷内、それぞれの前にふいに現れた女が、三人の人生に関わり始め、彼らを“窓”のある豪邸の夜会に誘った晩、衝撃の真

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。

大学教授のサイトがきっかけで発生した「ビニール袋集団自殺」事件を、やり手キャップの市川と担当する社会部の新聞記者の長妻は、たびたび他社に出し抜かれ、追い詰められていくが、やがて独自の取材で起死回生のスクープを放つ…。

日本橋本石町にある旅篭「長崎屋」で、腹を竹槍で無残に抉られた酉右衛門の死体が見つかった。

北海道の道東を舞台とし、普通の田舎町とは一味違う渇いた閉塞感と、北の大地の生活感あふれる性を描く。

ゆらぎやすい女子高生の友情を描く短篇集。プロテスタント系女子高の入学式の日。

野球賭博絡みのトラブルで失踪した父親から少年に葉書が届く。「野球をやってるか」。

八年前に突然絶筆した作家・咲良怜花は、若い編集者の熱心な復活のアプローチに、自らの半生を語り始める。

榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、すべての女に向けられた殺人願望に気づく。

ご近所限定正義の味方、見参!武闘派二匹&頭脳派一匹が町のトラブルに立ち向かう還歴ヒーロー活劇シリーズ最新刊。

中学時代から十年来の仲間である歌義、陽介、綾、まり恵。四人が京都郊外の山中に住む恩師宅に向かう道中、一組の男女と出会う。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

赤坂で発生した殺人事件の特捜本部に、警視庁公安部でロシア事案を担当する倉島が呼ばれた。被害者は右翼団体に所属する男だ。

「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」凶暴なクロコダイルをどうやって?続いて今度はミニブタが盗まれた。

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。

美しい容姿からは想像もつかないほどガサツな叔母の意外な秘密についての表題作、雨の日だけ他人の心の声が聞こえる少女を描く「雨つぶ通信」、西日暮里の奇妙な中華料理屋を巡る奇譚「カンカン軒怪異譚」など、『花まんま』『かたみ歌』の著者が、昭和の東京下町を舞台に紡ぐ

年の瀬の江戸で、「そろそろ、月が笑う」と言い残して、突如、人がいなくなる“神隠し”が、頻発した。

次点から繰上当選した参議院議員の周辺で、次々と関係者が死んでいく。

悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく…。

十五年前の出来事がきっかけで、歌手の夢を捨てたはずの女は、奇跡の歌声を持つ自らの娘に、再び夢の続きを見た。

同僚だった女に持ちかけられた交換殺人の提案に乗り、一面識もないその夫を殺した罪で逮捕された友竹智恵子。

広告代理店で働くシングルマザーの千晶は、会議出席のため、喘息の発作が起きた子供を家に残して出社、死なせてしまう。

宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。

東京のエリートヤクザ桜井は、組の金一千万円とともに消えた部下を捜すため、北関東の田舎町を訪れた。

秋の月夜に、深川きっての名芸者力丸が、お座敷から忽然と姿を消した。

オリーブの木を買ってきた翌日、突然、消えた妻。跡を辿ろうとする夫は、2人の婚姻届すら提出されていなかった事実を知る。

働くばかりが能でなし、たまには羽も伸ばしたい。

公訴時効の廃止を受けて再捜査となった15年前の老女殺人事件。

雑誌「われらの時代」の編集者、若杉誠は、取材で名古屋と世界遺産・白川郷を訪れた。

筑後柳川の立花宗茂は、秀吉の九州攻めで勇名を馳せ、関ヶ原で西軍に属して改易となり、のち旧領に戻れた唯1人の武将である

事故で列車が止まってしまい、田舎の駅で夜を明かすことになった宇野警部と夕子。

十三年前に札幌で起きた殺人事件と、同じ手口で風俗嬢が殺害された。

ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。

「ごめんください。どなたですか?戸村飯店の兄弟、ヘイスケとコウスケです。

刀屋ばかりを狙う盗人「おたすけ兄弟」が、近所の神社に金を隠すのを見た町奉行所の中間・与之吉は、娘の薬代にとこれを奪うが、やがて兄弟に嗅ぎつけられ、身の回りに危険が迫る。

議員秘書が語る総裁選の裏に隠された秘密、若くして財閥を継承した御曹司の苦悩、高名な大馬主が競馬場で出会った謎の老人、アメリカ人の元大佐が語る「もうひとつの退役」――各界の名士が集う秘密サロン「沙高樓」で、私はまたしても彼らの数奇な運命に耳を傾けることになっ

カワイイ至上主義の世界に放り込まれた男子の運命は!? 少女向けファッション誌の新米男子編集者・佳孝はくせ者揃いのスタッフや年下のモデル達、かわいい洋服や小物に囲まれ悪戦苦闘!

園児探偵白畠リサ登場!人気ゲームのコミカライズ『逆転裁判』も大ブレイクの著者が贈る謎と笑いのハートウォーミング・ミステリー。

届けたい。間に合わないものなんてないから。

植木職人の殺害と大地震直後に続く付け火。

鎬を削りあうライバル企業の越後実業と甲州商事。

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。

警視庁・刑事総務課に勤める大友鉄は、かつて所属した劇団の記念公演に招待される。だが、主宰の笹倉が舞台上で絶命。

与力同心組屋敷がある八丁堀で、立て続けに、同心が殺された。

江戸での生活がはじまった。伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。

生れるより先に死んでしまった子に名前などつけてはいけない。過去からの声があなたを異界へといざなう八つの物語。

東京湾で発見された若い女性と老人の遺体。地を這うような捜査が、遠い昔に見上げた星空の美しくも哀しい記憶を呼び起こす―。

城林大ミステリ研究会で、年末恒例の犯人当てイベントが開催され、サークル一の美人・赤江静流が、長身の彼氏を部室へ連れてきた当日、部室の本の上には、あるものが置かれていた。

タクシードライバーの蛭間正は深夜、新宿で若い女を乗せた。

他人をコントロールする天才、ダニエル・ペル。

抜群の知能で追っ手を翻弄しながらダニエル・ペルの逃走は続く。

1945年夏、いまや日本は敗戦寸前。

若い頃、肩に赤鬼の刺青を彫る無頼をしながら、六十二歳で南町奉行まで昇り詰めた名奉行・根岸肥前守鎮衛。

「沙高樓へようこそ」女装オーナーの言葉で、今宵もめくるめく百物語が始まる。

町名主名代ぶりが板についてきた麻之助は、ついに祝言をあげることに。

1901年、ギリシアの海底から奇妙な機械の破片が引き上げられた。小さな箱に多くの歯車を組み込む洗練された設計と技術。

十兵衛の旧知の侍が、果たし合いで討たれた。原因は名門の若主人の逆恨みか。

以前、殺人事件があったという古い四階建てのビル。

学校とは、子供を守ってくれる聖域などではなく、弱肉強食の法則が支配する生存競争の場だ。

『卒業したら、つきあってくれますか』答案用紙の片隅に書き込まれていた告白。あれから4年、翠はまだ薫の答えを待っていた。

同情は美しい、それとも卑しい?美人の親友のこと、本当に好き?誰もが心に押しこめている本音がこぼれる瞬間をとらえた二篇を収録。

50年以上にわたって冒険小説のヒーローであり続けたジェームズ・ボンド、暗号名007。

中学一年生の海月は幼なじみの樹絵里に誘われて、「飛行クラブ」に入部する。

昭和十一年二月、運命の偶然が導く切なくて劇的な物語の幕切れ「鷺と雪」ほか、華族主人の失踪の謎を解く「不在の父」、補導され口をつぐむ良家の少年は夜中の上野で何をしたのかを探る「獅子と地下鉄」の三篇を収録した、昭和初期の上流階級を描くミステリ“ベッキーさん”シ

“悪魔の手"と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。

運命を司る、「別次元の存在」たち。そのうちのひとりが今、デリーの町を皮切りに世界を破滅させようとしている。

70歳の老人、ラルフの睡眠時間は日に日に短くなり、ついに幻覚を見るようになる。

武家を捨て、町人として生きる決意をした清七郎改め清七。

朝顔栽培が生きがいの同心・中根興三郎は、ある武家と知り合ってから思いもよらぬ形で幕末の政情に巻き込まれる。

思わぬ幸せも、不意の落とし穴もこの道の先に待っている。どこから読んでも、何度でも、豊かに広がる10の物語。

スーパーの保安責任者の男と、万引き犯の女。

他人の心を操れる者たち。その１人が企む陰謀を止めねばならない。