(短編集)
たまさか人形堂物語
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
たまさか人形堂物語の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数年前にロック・アラウンド・ザ・クロック・シリーズを読んでからしばらく忘れていたのですが、つい最近「蘆屋家の崩壊」でガツンとやられてから津原泰水氏の大ファンになりました。「たまさか人形堂物語」が3作目ということになりますが、津原氏の作品はどれもテーマや作風がまったく違うのが驚きです。「蘆屋家の崩壊」は特に斬新で、その途方もなさや奥に含まれた毒が印象的でしたが、それに比べてこの「たまさか」はかなりマイルドな雰囲気になっています。 津原氏の作品でいつも思うのは、登場人物の造形のうまさです。どのキャラも個性がしっかりしているので「あれ?この人誰だっけ??」と途中でわからなくなるということがありません。この小説でも、人形のことはまったく知らないのに諸々の事情で代々続いた人形店を継ぐことになった澪、彼女はおっとりして人がいい30代女性。天才肌の変人で物言いがストレートすぎるスタッフの富永君に、寡黙だがすぐれた技を持つ職人肌の師村さん。ラブドールのメーカー「キャプチャー」のオーナー兼製作の束前君もかなりの変人ですが、人形に対する愛情と熱意は半端ないです。脇役のいつも酒を持って訪ねてくる家主のご隠居もいい味を出しています。 現在は人形販売よりも、むしろ修理を主にしているたまさか人形堂。テーマになっている人形は、顔だけを徹底的に破壊された美しい大型創作人形、ラブドール=ダッチワイフ、旧家に伝わる雛人形、チェコの人形劇団を主催する鬼才、恋に狂った清姫の文楽人形、などなど。各短編も、猟奇的な心理劇から横溝正史的怪奇ミステリ、南米文学のようなマジック・リアリズム風など様々な雰囲気で、大変読み応えがあります。新潟県の旧村上藩で行われる雛祭りや、人形浄瑠璃と文楽はどう違うのかなど、勉強にもなったこともたくさんありました。あとがきに書かれた日本人にとっての人形考も興味深かったです。 続編もあるそうなので、ぜひこのまま続けていっていただきたいです。何をとってもはずれのない津原作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
続編の「たまさか人形堂それから」が読みたくて、何年か前に手に取った本書を再読。 全く内容を覚えていなかった理由が分かった。。。ところどころ「おどろおどろしく」 感じ、そして人形に関する高説についていけなっかた模様。 しかし続編は読んでみたく、レビューをみると続編の方が良いという意見もあるので 続編に期待! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
続きは手に入れていたので、その前の話から読みたく購入。すぐに届いて助かりました。なかなか面白い雰囲気の話です。続きの続きが読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
題材は人形でなくてもよかったんじゃないかと思います。 人形をどう扱っているか、ほんの少しでも描写して欲しかったです。ぞんざいな印象を受けます。 それと、人形好きには不愉快に感じる描写がとても多いです。 何より主人公が全く人形を好きでないというのが読んでいて辛いです。 人形への悪口も度々あります。悲しくなります。 優しそうな表紙やあらすじだけで購入してしまうと、がっかりするかと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2009年に出た単行本の文庫化。 6本を収める短編集。 もともと雑誌『Beth』に連載されたものだが、大幅に書き換えられているらしい。また、続編が予定されている。 人形の修復工房を舞台とした、ミステリっぽい小説である。どちらかというと、青春小説に10年、歳を取らせた感じだろうか。ホラー小説ではない。 もちろん、人形の蘊蓄も詰め込まれている。 「毀す理由」と「最終公演」のトリックが素晴らしい。なるほどね、と納得させられると同時にぞっとする。 あとは凡庸。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|