読み解かれるD:クロニクル・アラウンド・ザ・クロックIII
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クロニクル・アラウンド・ザ・クロック・シリーズの3作目で完結編です。絶対音感を持つ天才少女くれないは学校恐怖症を克服し、大検に受かって音大の大学生となり、バンド爛漫はメンバーが入れ替わり立ち替わりで、亡くなった和気さんの弟が入り、レオはアルコール依存症で治療に専念ですが、どうにか存続中です。ニッチを殺した、正確に言うと薬物死するままに放置したのは誰なのかという謎=曲にまぎれこんでいる女の幽霊?声らしきものを分析し、その人物を”オープンD"と名づけますが、どうもそいつが犯人らしい、そちらの探索も進行していきます。 後から未知の人物が登場しそれが犯人かもというのは、ミステリとしては違反かもしれませんが、全体としては辻褄があっていたと思います。けれどこの小説はミステリというよりは、やはり音楽小説、さらに青春小説だと見た方がいいでしょう。2人とも不器用な鋭夫とくれないの思いが愛おしいです。 個人的な好みではありますが、カバー・イラストが3冊ともちょっと・・と思います。特に3冊目、片方の耳が聞こえないながらも作曲とギターに天才的な才能を発揮する鋭夫君の絵だと思うのですが、あまりにも普通でダサイ感じが・・。ストーリーから受けるイメージとまったく違っていて残念です。 自分は最初に2作目まで読み、3作目を読むのがだいぶ遅れてしまったのですが、3作まとめて続けて読んだ方が絶対に楽しめると思います。作者の津原さんにしか書けない雰囲気と、リズムある文章は健在で、個性あるいい小説だと思います、おすすめします。 | ||||
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『爛漫たる爛漫』と『廻旋する夏空』に続く「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」シリーズの第3弾にして完結編。 いちおう事件は解決にいたるものの、なんだかモヤモヤしたものが残る。ストーリーの希薄さと、入り組んだ人間関係、時空間の入れ替わり、語りの複層性などが理由となって、どうももうひとつ楽しめなかった。 音楽を小説世界で表現しようとしたのはわかるのだが……。 音楽のわかるひとなら楽しめるのかもかもしれない。 | ||||
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小説の達人による、音楽と青春のミステリ。よくもまあ、ここまで音を小説に出来るものだと。 | ||||
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ミステリを銘うってありますが、ミステリとしての評価は不明です。ミステリお約束の犯人が追い詰められるカタルシスも無いし。正直あんまり謎には引き付けられないし。 それよりは絶対くれないちゃんの成長物語として読んだ方が楽しい。登校拒否で絶対音感ではみ出しっ子の冒険。脇は天才バンド、困った母親、謎の父親。変わった恩師、可愛い後輩。そして何か妙に魅力的な犯人。 津原作品なんで途中途中哀しいシーンもあるし、そもそも殺人事件の犯人探しが主の物語なんだし、希望に満ち溢れたラストとも言えませんが、 やっぱり最後のシーンには泣けた。迷いないストレートな誓いに、こちらの胸が温かくなりました。 どうか皆幸せになりますように、と願わずにいられません。 しかしこんな優しい爽やかな物語を書く人だったとはなあ。津原さんを「妖都」で知った時は思いもしなかったわ。 | ||||
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