廻旋する夏空:クロニクル・アラウンド・ザ・クロックII
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クロニクル・アラウンド・ザ・クロック・シリーズの第1作「爛漫たる爛漫」に続く2作目です。シリーズは3作目で完結ですが、しっかり続き物なので、真ん中のこの2作目だけを読んでも意味がわからないと思います。中間の過程なので、この本だけでは特に起承転結もオチありません。前作からの登場人物の説明もなくいきなり始まりますし、最初からまとめて順に読むことをおすすめします。 1作目では、バンド爛漫のボーカル、ニッチこと新渡戸利夫は薬物中毒死ではなく、殺人だった可能性を示唆、その犯人はロック業界のドン武之内だったことがわかりますが、彼は自殺をはかって意識不明の重態となります。この2作目では、コンサート途中で爛漫のメンバーが襲われて重傷をおう事件や、ニッチの歌っている「雨の日曜日」に女の幽霊の声が録音されているというミステリーなど、さらに様々な事態が起きる様子を描いています。ヒロインで絶対音感を持つ不登校少女くれないは、特異な才能を持つ発達障害という設定のようですが、それぞれ登場人物のキャラがたっているのでわかりやすく、どの人物も個性があり魅力的だと思います。 殺人事件をからめてあることでミステリとしても読めますし、音楽のことに詳しい方には音楽小説としても読め、さらに楽しみが増すと思われます(自分はまったくわからないので残念ですが)。そして少女の成長を描いた青春小説でもあると思います。著者津原さん独特の感性と文章のリズムも心地よいです。3冊まとめておすすめです。 | ||||
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「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」の第2作。 音楽と犯罪の物語だが、本書ではどちらかというと音楽がメインとなっている。そのこともあってか、ミステリとしてはイマイチ物足りない。 あとがきによると、だいぶ実験的な書き方をしているようだが、ふつうに読んでいる分にはよくわからなかった。 ちょっと変わった味付けの青春物語としてでも読むべきか。 | ||||
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「オープンDチューニング」、RCサクセションの「多摩蘭坂」など興味をそそるキーワードやグループ名が出てはくるのだが、肝心のストーリーに入り込めない。 RCサクセションの「BLUE」というアルバムはじっくり聞いたことがなかったので、できれば入手してみようと思っている。これが最大の収穫だ。 多分第3部は買わないと思う。後書きによると、初めてアウトラインプロセッサを使って書いているとか。作家がどういう作品の作り方をしようと構わないが、そのことが原因でおもしろくなくなっているとしたら読者は離れて行かざるを得ないよ。 | ||||
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前作、爛漫たる爛漫に続く、クロニクル・アラウンド・ザ・クロックの第2弾です。前作で岩倉を狙った暴漢を身を挺して守った史郎は、全治2ヶ月の傷を受け入院することになりましたが、そこで持ち上がったのが、マネージャー鵜飼を通して持ち込まれた、新たなヴォーカリストを加えての爛漫の再結成の話でした。 メンバーの圭吾、レオは賛成のようですが、史郎、鋭夫は反対で、グループ内でも意見が分かれていました。また、鋭夫は、爛漫に影響を受け、バンドを作ろうとしていた女子中学4人組と、ふとしたことで知り合い、その面倒を見る羽目になりますが・・・・ 前作の続編ということで、主要な登場人物はそのままで、新たに野薊の4人組、爛漫の新しいヴォーカリスト 等が新たに物語に登場します。あとがきにも書かれていますが、本作を作るにあたって、津原さんは、アウトライン・プロセッサと呼ばれる文書作成ソフトを使用しているようです。題材自体が、前例のない青春ロック推理小説ですが、それが、ソフトと絡まって意外な効果を挙げているように思います。 また、作中に出てくる多摩蘭坂は、RCサクセションの実在する歌ですが、あとがきを読むと、忌野と小林和生さんの話が出てきます。忌野亡き後、小林さんは音楽機材を売り払い、この世界から足を洗ったそうです・・・・・そんな彼の生き方が本書の登場人物にも反映しているのかなと思いました。続く第3弾は完結編です。果たして、総ての黒幕は・・・・期待しましょう!! | ||||
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