猫ノ眼時計
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「玉響」 美人女医が夜半に主人公を訪ねてくる。 これは社会常識的にありえないだろう、と思いつつ読んでいく。 こんどは昼間、カメラで(なぜライカlllg?)其の美人女医と友人を撮影しようとするが、 目の前に二人が確かにいるのにファインダーには友人の姿はない。 では友人は幽霊か自分にしか見えない幻か、と思えば女医は友人とも話をしている。 終わりまで読めば全てが「なるほど」と納得できる。 其の先は書けないので、わたくしが先日体験したことを短く紹介したい。 美食を私に提供してくれる、俗っぽい坊さんに「この世は現実か、夢か」と聞いてみた。 いいかげんこの世が辛くて嫌になっていたので 「すべては夢だ」と答えて欲しかったのだが、坊さんは 「現実です。わたしも、そのテーブルもすべて現実に存在する物です」と答えた。 私はテーブルの分厚い板に触れて色と感触を確かめながら(そうか、がっかりだな)と 思った。 ところがそれは夢で、坊さんは存在しなかった。ということは私は夢の中の 人物にからかわれていたことになる。 坊さんの高笑いが聞こえてくるようだ。 この坊さんには「俗とは何か」「生まれ変わりはあるか」とも 質問したところ、淀みなく明快に答えが返ってきたのだが それは長くなるので割愛する。 この本の感想としては上記で充分だろう。 感心はするが、他のレビュアーほどには作品にのめり込めなかったので 星三つ。 | ||||
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このシリーズ、面白い。なぜ完結してしまうのか、本当に惜しい。猿渡くんのキャラと語り、伯爵との掛け合いが絶妙で大好きだ。 3作目の本作は完成度が一番高いのではないだろうか。2作目が幻想的過ぎたので本作はしばらく見送っていたが、1作目を超えるほどの出来だと思う。完結編というだけあってシリーズファンへのサービスにも思える人物も登場する。 収録された作品は甲乙つけがたい。 あえて文句を言うなら、表題作が一番短い掌編であることくらい。 三部作の文庫版には一編ずつ書き下ろしが加えられてることを知り、地団駄を踏んだのはこのシリーズが初めてだった。 | ||||
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蘆屋家&ピカルディと比べてパンチが弱いです。猿渡シリーズの何とも言えない幻想怪奇な物語、シュールな笑い、津原さん独自の比喩表現、耽美、時に胸糞悪くなる毒のある文章、豆腐、ゲテモノ食いレポ……そういった魅力的な要素がほとんど無くなっており、当たり障りのない話が延々と続いたなあという感想です。山羊の話がまあまあ面白かったぐらい。毎回オチがあるんだかないんだか、何が言いたいのかよく分からなかったです。文体も以前と比べてスッキリと読みやすくなってはいますが、かえって物足りなさを感じました。新キャラのアイダベルもいまいちキャラが薄いような気がします。蘆屋家とピカルディは何度も読み返すほど大好きだったので、ちょっと期待はずれでした……。 | ||||
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ここの所、津村泰水の作品が私の「マイブーム」になっています。 | ||||
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夢・幻だったのかもしれないとか、麻薬を飲まされたとか、精神的な病に罹患していたという手法を使えば、どんな不思議な状況でも容易に設定できてしまうから、読者に金を出させるには余程の文章力が必要だが、この作者はその高いハードルを、余裕をもって飛び越している。すばらしい。長編だって本格推理だってコメディーだってその気になれば書けちゃうよということを、思いっきりアピールしている。 なぜ3冊で完結させたかの理由も明記されており、納得と同時にその勇気に感心した。 巻末に猿渡の年譜がついているので、いずれその順に従って再読してみよう。 | ||||
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