北海道を走る「白糠線」が廃止となった日、サヨナラ列車が終着駅・北進まで運行された。

編集者の美緒は幼馴染の美由樹から相談を受けた。叔母の悦子が何かに怯えていると―。

家族旅行でウィーンに来た吸血鬼父娘のクロロックとエリカ。カタコンベの発見に居合わせたことから、奇怪な事件に巻き込まれる。

ぐうたら男にも意地がある！ 池袋のバー「まりえ」に集う客は男も女もとんでもない奴ばかり。

北アルプス槍ケ岳付近に落雷があり、登山者が行方不明になった。

一流の経営コンサルタントだった私は、突如解雇され失業者へと転落した。が、人生は苦もあれば楽もある。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

日本有数の難所・後立山連峰「不帰ノ嶮」で、一人のニュージーランド人登山家が転落事故を起こした。

四十二歳。円熟の十手さばき 将軍様の鷹が殺された──。

「君を置いて行きたくないよ」。青年は背後から娘を抱きしめ、甘く囁いた。

ある日、偶然に見つけた思い出の少女の写真。

知英大学付属高校に入学した菅野久斗は、三人の新入生と出会った。

岩手の洋館・アルファベット荘は、庭や屋敷内に奇怪なアルファベット形のオブジェが並ぶ奇妙な屋敷だ。

地底渓谷のキモだめし、親友の裏切り、百物語、夜のお風呂、こっくりさん、学校の恐怖…等々、吉村達也が超人気ギャル雑誌『ポップティーン』に毎号連載をはじめたビジュアル・ホラー『オール』は、真夜中の恐怖をテーマにした連作短編小説。

夏樹ミステリーの円熟を示す傑作中篇集 夫殺しの嫌疑をかけられた妻のアリバイの鍵をにぎる「幻の男」とは誰か。

昭和二十二年、自ら作り出した花にとり憑かれ密室で変死した鬼才、塘松流先代家元・芦田挿花。

さあさ、寄席「泡亭」の、お披露目でございます―。

天橋立を望む一軒家で血の惨劇。目撃者の証言で、夫を刺した妻が起訴された。

結婚式の最中に新郎が刺殺された。しかし被害者の新郎と加害者の間には何のつながりもない。

わたしの名前はマデリン。ハリウッドてパーティの企画や料理のケータリングをしている。

女陰をのぞいておのれの一瞬先の運命を知る「忍法破倭兵状」。斬った首を他人の胴につないで生きかえらせる「忍法小塚ッ原」。

静かで快適な生活をもとめて、新しい部屋に引っ越してきた吉川真昼。しかし彼女には人に言えない秘密があった…。

高校2年の夏休み。

ああ、かっぽんしてぇ… 15歳。頭にあることといったらただひとつ――。

いまや像をめぐるレースは革命政府をも巻きこんで急激に加速。

夜更けの留置場に現れた、その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音「闇がたり」で、遙かな昔を物語り始めた―。

レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が五年ぶりに訪ねてくる。

維新の騒擾燻る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。

主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。

密かに日本に持ち込まれた南米産の猛毒クラーレ。巨人対阪神戦に沸く東京ドームで、この毒を塗った矢による殺人事件が発生した。

「買いなさい。損はさせないから」話題騒然の表題作「ペルシャ猫の謎」。

聖創学院大付属高校で一人の少女が自殺した。死んだ彼女の名は雪村月子。

実直と評判の男・新兵衛が奉公先の息子を人質に御堂に立て篭った。

駿河湾沿いの温泉地。天地龍之介と光章、長代一美は、地元で幽霊館と呼ばれる廃ビルに浮上する女の幽霊を目撃した。

女子大生・麻知子の父親が、大金とともに失踪した。不審な電話、謎めいた家政婦の行動に、麻知子は怯える。

憧れのサッカー部の小沢くんの写真をおおっぴらに撮れるからとの理由で写真部にいる幸。ところが、その小沢くんが殺された。

林間学校の軽井沢で、大けがをした律子。

絵里は西条学園二年生。失踪したクラスメート・静から手紙が届いて驚く。

水の都として知られるオランダの首都アムステルダムの運河に、首のない男の死体が浮かんだ。

美人OLの北条佐知子が南軽井沢の別荘で見たものは…。その日を境に彼女を襲う不可解な出来事。

兄へのコンプレックス、大学受験、恋愛。進学校に通う下石貴樹にとって、人生の大問題とは、そういうことだった。

「真幌はどうかしている」冬になると、真幌の海に蜃気楼が現われる。

「早く乗せて!」非番の刑事天城憂の車に、女性が乗り込んで来た。真幌市在住の有名なミステリー作家闇雲A子だった。

宇宙暦796年、若くして「国家的英雄」となったヤン・ウェンリーは、司令官としてイゼルローン要塞へ赴任することになった。

19世紀末ロンドン。

伊豆半島の河津七滝のひとつ蛇滝で、後藤ゆみという若い女性が転落死した。

排気量2000ccの改造バイクを愛する売れない物書きのジョー。

カメラマンの木下孝は、寝台特急「サンライズエクスプレス」取材のため、東京から高松まで乗車することになった。

日美子のもとに新潟に住む旧友・瑠衣が訪れ、結婚を目前に控えた従兄弟が自殺しそうなので、タロット占いの力で助けて欲しいとの依頼が舞い込む。

私立探偵・橋本が受けたある依頼―。それは、2年前に突然引退した女優・白石由加里を捜すこと。

知り合いの編集者から霊能者と誤解された結果、ある少年の失踪調査をその母親から依頼された女性推理作家の「私」。

竹本が創作したはずの登場人物は現実世界に存在していた!竹本のファンを名乗る少女の正体は?綾辻たちの身辺に現れる黒ずくめの男は?もはや小説は作者の手を離れ、カオスの世界へと落ち込んでいく。

海底油田の領有を巡り周辺諸国がしのぎを削る南沙諸島。その一角にある中国軍監視哨が正体不明のミサイルに破壊された。

湖畔の樹海に、新たな伝説が生まれようとしていた。奥深いその森に棲む一家の主が、家族を斧で惨殺し失踪。

推理小説界の人気キャラクターでタロット占いの名手二階堂日美子が殺害された!?日美子の高校時代の友人同士がテレビドラマの原作をめぐりトラブルを起こしその解決のために恩師に相談した矢先のことであった。

平和な夏休みを求めて、いつものようにムースヴィルの別荘にやってきたもと新聞記者のクィラランとシャム猫ココ。

いつになったら、私は自由になれるのだろう。恋愛小説の最高傑作。

「人を殺したかも知れない…」真幌の春の風物詩「浦戸颪」が吹き荒れた翌朝、美波はカノコから電話を受けた。

真幌市に住む新人作家君村義一の許へファンレターが出版社から転送されてきた。送り主の住所も同じ真幌。

9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。

「奇妙な殺人事件は、奇妙な構造の館で起こるのが定説です」三星館と名づけられた西洋館の主は、四人の招待客にある提案をした。

平凡で慎ましやかな生活を送っていた主婦永井純子のもとに、不可解な贈り物が届いた。

その屋敷には古井戸があった。江戸時代から何人もの血を吸ったという呪われた井戸から、当主・吉沢の射殺体が発見された。

岬美由紀の言動をすべて看破する北朝鮮の謎の刺客・李秀卿が、身近警護網を突破。

京都駅で保護された女の子は記憶を喪っていた!彼女は毎晩、25時13分に殺されるという悪夢にうなされていた。

暴力団の幹部が刺殺された!唯一の目撃証言が街中に与えたショックとは!?(「くるみ観音」)北海道来内別市は、原始林の中に突如出現したピンク街。

エドガー賞（MWA最優秀長編賞）受賞 怒濤の傑作サスペンス！ 連続殺人犯とともに遺体捜索隊に同行した女性記者ケリー。

連続殺人鬼VS.女性記者 ’00年度エドガー賞（MWA最優秀長編賞）受賞作 捜索犬ビングルに助けられながら逃げ惑うケリー。

「これはひどい」凄惨な光景に、熟練の鑑識が目を背けた。

あらゆる小説を読んではいるが作品を書いたことがない大作家・大文豪と、小説を読んだことはないが無限に文章が浮かぶ弟子のミユキ。

ジャンボ機から爆弾が発見された。

ひよどりが丘の一軒家に住むラブラブの新婚カップルともえと勝雄のもとに、老女が転がり込んできた。

すわ細菌兵器拡散か!?事件は極秘扱いとなり、CIA、FBIも現地に急行する。

ニューヨーク州ロングアイランドの東端、オリエント岬の沖合に浮かぶプラムアイランド。

セクシーな夢をみているだけではだめ。現実の男の人を見つけなさい。

探偵としてもすぐれた才能を発揮した怪盗アルセーヌ・ルパン。アリバイ崩しの鬼貫警部。

野尻湖の発掘現場から、死後数年の人骨が発見された同じ日、良寛ゆかりの五合庵で研究家が殺害される。

通称タックこと匠千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆、ウサコこと羽迫由起子、ご存じキャンパス四人組。

24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。

天才ピアニスト・高田恭二は、師であり愛人でもあった、深野須美子を捨て、若い恋人と駆け落ちした。

みなさん、こんにちは。風見潤です!今回は、ひさしぶりに京都にやってきました。

誰もが心の中に、人に言えない闇を抱えている。なぜ人は、自分を偽り、暗い想いを育ててしまうのだろうか―。

蜜月の幸福感に浸っていた鮎子を残して夫・家形圭介が突然失踪。

「ヒロシ、1031Dのことで話がついた」。その奇妙な新聞広告が掲載された直後、ヒロシという名の青年が相次いで殺された。

信州・牛伏村にある天狗伝説。信仰を集めたのは、天狗堂のおりん。

三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。

十津川警部の部下三田村刑事は、恋人の久美との結婚に踏み切れずにいた。久美の父親が殺人罪で服役中だからだ。

都内のホテルでフレーバリストと呼ばれる食品香料の研究者が殺された。

北多摩警察署のウマさんこと相馬美之刑事といえば、食欲からナニからウマ並みで知られる快男児。本書が初主役作品だ。

四年前の約束通り、卒業旅行の相談に集まった四人。

母さんと父さんは今年で結婚十五年目、僕は中学一年生でサッカー部員。

地下鉄の車内で若い男が刺殺された。男は「セコ」という謎の言葉を残して死亡した。

だから、どの亀取二郎が犯人なんだ!?―その亀取二郎は、二年前の犯罪をネタに恐喝されていた。

「死」と題する萩原朔太郎の詩の内容そのままの死体が東京都下の桑畑で発見された。