ストレスによる過食症から、愛らしいアイドルのイメージを崩し、心の支えだったカメラマンからもひどい裏切りを受け、ボロボロに傷つき華やかな表舞台から去っていった久世礼子。

製作スタッフすら、その攻略にはまってしまう特異なゲームソフト「蓬莱」。

精神ダイバー九門鳳介は、不死の秘密を探るため、秘密結社“ぱんしがる”が聖域高野山から盗んだ空海の即身仏に潜ることを決意した。

劇場の幽霊。屍肉を掘り出す少女。

なかなか行きつけないとなり町、雨の日に出逢った眼帯の少年…。きみを迷路に誘いこむ、ぼくたちのファンタジー。

ホールを埋めた聴衆の前から、オーケストラのメンバー全員が消えた。

さらし首の名所・暗闇坂にそそり立つ樹齢2000年の大楠。

脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持が消えてゆく…。

人気作家の篠崎が軽井沢の山荘で殺された。

傷ついた心を癒す旅に出た香島紀子は、山間の村で急に増水した川に流されてしまう。

人は生きていくかぎり、過去に訣別を告げることは出来ない。

戦後を代表する名作「奇蹟のボレロ」に「緑亭の首吊男」「Yの悲劇」ほか5編、終戦直後の混乱した世相を背景に重厚な推理を展開、強烈な個性で本格新時代の到来を告げた加賀美シリーズ全短編を収録。

美貌の探偵・唐渡美知子は原宿の自宅マンションでサイレンサー付きの拳銃に狙われた。

京都の大学を卒業した友人たちと共に中川美帆は山陽路を旅する。

恐れを知らぬ漁師・源四郎が初めて神に祈った時、闇の中に、空を駆けのぼる長大なものの姿が…。

流行作家・角田博紀の妻、僚子にある日届けられた豪華な花束。

浅見家のお手伝い・吉田須美子が警察に連行された。群馬県の吾妻町で起きた、焼死事件の殺人容疑者として。

将来を大いに嘱望される新進ピアニスト三郷夕鶴は、父伴太郎の誕生会の日、見知らぬ男から父への伝言を手渡された。

将来を大いに嘱望される新進ピアニスト三郷夕鶴は、父伴太郎の誕生会の日、見知らぬ男から父への伝言を手渡された。

「生きてるのがつまらないという顔をしてるな」無為な日常のある日、俺に声をかけてきた爺さんは、クラブのジャズピアニストをやる裏で、薬を売っていた。

エリート警部補だった青野は、警察の閉鎖的な世界に倦んでいた矢先、飲酒運転で依願退職した。続いて、誤認による殺人容疑。

野末総子はバンクーバーへの独り旅の折り、ホテルで素敵なカップルを見かけた。

夫浩一が失踪した。

甲賀忍者崩れの大道易者果心堂は、好奇心と向学心に富んだ天下のいたずら者。

看護婦・戸田鮎子の勤務する病院で中絶手術をした患者が、数日後宇治の天ヶ瀬ダムで水死体となって発見された。

人気推理作家池加代子のもとに、娘梨花の失踪を告げる国際電話が入った。

沢木麻沙子は推理小説を書くかたわら、テレビのニュースキャスターをしている。

人気ラジオ番組「電話人生相談」にかかってきた一本の電話…。それは数日前に殺された女性と同じ名前だった。

コーンウォルに療養中の父チャールズを見舞うコナン・ドイル。そこには、なんとホームズとワトスンも療養に訪れていた。

天明、寛政、化政期、彗星のごとく現われた馬ヅラの巨人が相撲をかえた。

五月の風市の市民プールが、ある夜、虹色にそめられた。だれが、なんのために。

へんなことがあった。なんだか、今でも不安で落ち着かない。

「私の最も大切な財産は石神探偵事務所の狩野俊介君にゆだねるものとする。

建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、伊豆沖でヨット航海中に遭難した。

再会―黒く塗り潰された電話のメモ。再会した同級生の中に、妻を死の淵へ追いやった者がいる。

亀井刑事が故郷青森に帰る途中、謎の一味に脅迫された。妻子を誘拐したと告げられ、亀井はやむなく指示通りの旅を続ける。

上野公園で身元不明の男の毒殺死体が発見された。世田谷区議の名刺を所持していたが、実在しなかった。

「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」恋人が失った記憶を取り戻すために、“幻の家”を訪れた僕たちを恐るべき事実が待っていた。

食品メーカー社長の淡路剛造が自宅浴室で撲殺された。

証券マン岩木和彦の前で、顧客が次々と殺される。第一の殺人のとき、彼にはアリバイがない。

単身赴任で独り暮しが始まった風見淳太郎にとって、最大の悩みは“退屈”だった。

警視庁捜査一課でまとめ買いした宝くじが百万円当たった。

大富豪の55歳の誕生パーティは同時に婚約披露パーティでもあった。

この男を消していただきたい。謝礼は4千万…。

迷い犬捜し専門のアウトロー探偵・竜門卓が遭遇した4つの事件。胸ゆさぶる4つの感動。

東京の下町、枕倉北商店街で起きたタヌキがらみの連続殺人の謎とは!?第14回横溝正史賞佳作受賞。

フリーのジャーナリスト秋本康一は、政界汚職事件を糾弾する記事を発表した直後、暴漢に襲われた。

マリアンヌのマネージャーの殺人事件をきっかけに、マリアンヌの過去が暴露されたが、優二の彼女に対する愛情は変らなかった。

貿易会社重役・倉内優二は赴任先のロンドンで陶磁器メーカーの女性オーナー・マリアンヌと運命的な出会いをした。

日本ミステリー界の旗手として、世界に名を馳せた著者がつねに完成度の高い作品を描きつづけて25年。

紫の振袖を着て、少女は夕映えの沼に沈んでいった…。

夫のあまりの異常性愛癖に嫌悪感から恐怖すらを抱き始めた瑛子は、十数年ぶりに幼なじみの宮沢と偶然巡り合う。

紀尾井財閥グループの帝王椎名が危篤。その二人の娘が乗る小型飛行機が、北アルプス“幻の谷”に墜落した。

聖ジョン大聖堂で育てられていた幼いメシアが悪魔に誘拐された。

江戸日本橋の袂で晒し者にされた3人の女の肌に朱書された「公方様御側妾棚ざらえ」の文字。

探偵事務所のドアをあけた女は、ジョー・ヴェニスの名前を確認すると「地獄からの召喚状よ、この下司野郎!」と言いざま拳銃をぶっ放した。

高校一年生のあかねは夏休み最後の夜、向かいのマンションで起こった殺人の瞬間のシルエットを目撃した。

温泉旅行に出かけようと長距離バス乗り場にやって来た三姉妹。

クレジットカード偽造やニセ札作製、外国人露天商の元締めなど、活動を拡げるアジアマフィアを摘発する端緒を、若手刑事川喜多良一が掴んだ。

美貌の元侯爵夫人に想いを寄せる二人の青年。その一人がある日、断崖から墜落死した。

連合赤軍事件の記憶も新しい1973年、青葉ケ丘中学の3年A組では悪質ないじめが横行していた。

その夏、みのりの学校では不思議なことが次々とおきた。

一等航海士・神尾修二は、友人の戸山が殺されたことを航海中に知る。神尾の婚約者を自称する教子をめぐるトラブルが原因という。

都会の稀薄な人間関係の中で起こる不可解殺人。事件の核心を見抜く伊集院大介の慧眼。

1…、2…、3…、平穏な日常がゆがみはじめる。恐怖サスペンスの傑作短篇集。

元警察官で探偵事務所を開業する橋本のところに、奇妙な位頼が舞い込んだ。

雲仙温泉の林の中で七月十一日に和田史郎と芸者の明美が殺され、長崎で十日に川西信が殺されていた。

能登を旅行中の警視庁北条早苗刑事が、ライフル銃で狙撃された。さらに入院中の早苗の病室に2発の弾丸が…。

異常の烙印を捺され社会から肉親から隔絶されたまま流れ流れる果てしない時間が突如として破られた…。とある精神病棟。

フィリピンの有力な貿易商が京都清水寺で刺殺された。ガイド・森麻子の一瞬の隙を狙っての犯行だった。

新人看護婦の高山瑠美子は、女子大生の解剖結果に疑問を抱いた。

阿波おどりが行われている徳島市で、祭りの最中一人の男が射殺された。

猫が消えたことは、始まりに過ぎなかった。謎の女はその奇妙な暗い部屋から、僕に向かって電話をかけつづける。

伊の凶悪組織から逃走中の旧友アルを長野山中に逃がした翌日、工藤兵悟は五人組のマフィアに襲われた。

武蔵屋の抱えの小えんが殺され、犯人が上らないうちに、今度は深川で指折りの売れっ妓染香が殺害された。

夜鷹のお初が殺された。お俊に続いて二人目。

求めたものは天下の名分である。反逆ではない。

夕闇の教会に現れた若い女。死を冒涜するかのような彼女の告白が、神父の心を乱す―。

浅見光彦は、ひょんなことから母・雪江の三州への旅のお供を命じられた。

倉敷市玉島の山林で、夏井康子が死体で発見された。警察は自殺と断定した。

世の中の全てに興味を失ってしまった男が見つけた、最後の楽しみ。

明治29年、帝都。

「出ていって、悪いことが起こらないうちに」念願のマイホームを手に入れたはずの母親がそうつぶやいたときから、翠の身辺で不可解なことが相次いだ―。

「出ていって、悪いことが起こらないうちに」念願のマイホームを手に入れたはずの母親がそうつぶやいたときから、翠の身辺で不可解なことが相次いだ―。

「神の領域」は存在するのか。かかわった人間を破滅に導く未完の原稿。

初雪をいただく穂高・乗鞍を望む高山を発車したL特急ひだ1号―。法事を終えて東京に戻ったOLが殺害された。

不倫が原因で勤めていた会社をやめた片山由美は、京都の興信所に再就職した。

平家の隠し財宝か、海賊キッドの略奪品か?奄美大島の北海上に浮かぶ実在の島「宝島」に伝わる財宝伝説―その黄金色の夢に憑かれた民俗学者・冠鳥一二三の遺言をもとに、宝探しの一団が豪華クルーザーを仕立てて宝島に繰り出した。

中学校に入ったばかりのまいは、学校へ行けなくなった。そして田舎のおばあちゃんのところへ行くことになった。

〈精神ダイバーとは人間の頭脳に潜入し、その秘密を探り出す特殊能力を持つ超戦士である〉聖域高野山から盗まれた空海の即身仏を追う密教術の達人美空と精神ダイバー九門鳳介は、中国拳法の達人文成仙吉の案内で、秘密結社“ぱんしがる”の暗黒祭に潜入した。

無外流の剣士として高名だった亡父から秘伝を受け継いだ路は、上意討ちに失敗して周囲から「役立たず」と嘲笑され、左遷された曾根兵六にその秘伝を教えようとする。

酒びたりの父親が嫁入りの邪魔になると娘に泣きつかれた母親、岡場所に身を沈めた幼なじみと再会した商家の主人、五年ぶりにめぐりあった別れた夫婦、夜逃げした家族に置き去りにされた寝たきりの老婆……市井に生きる男女の哀歓と人情の機微を、鏤骨の文章でつづる珠玉の七品

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。

実業界の大物、相川操一の娘、珠子は東京で一二を競う美貌の持ち主、そしてその兄、守は探偵好きの大学生だった。

てめえがなんでやくざになって、二十年以上も足を洗わねえのか。時々、俺は考えてみるよ。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

〈珍瓏〉すなわち、鬩ぎあう石と石が不思議な幾何学模様をつくる盤面全体に及ぶ詰碁―。