パワー・オフ
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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96年に書かれたコンピューターウィルスを用いたサイバーミステリー。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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推理作家の中でも初期からパソコン通信マニアだった井上氏の面目躍如たる一作で、95年リリースのまさにパソコンとネット社会を舞台にしたサスペンス大作である。 今から20年前のネットを舞台にして描いているが、ハードの進化はともかく、内容は殆ど古くはなっておらず、逆に今読んだ方が本書の蘊蓄などが理解しやすいくらいである。 日本の数少ない本格パソコンサスペンスとして名高い一作である。 | ||||
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簡潔にまとめてしまうと、ウィルスがどんどん自己進化しながらネットを介してあらゆるコンピュータを乗っ取るお話ですが、 これを90年台半ばに書かれたのは「さすが」としか言わざるをえないですね。 文章自体は難しいテーマを扱っているにもかかわらず岡嶋二人時代と変わらず、とても読みやすかったです。 この作品が出版されてから20年近く立った現在では、スマホを始め身の回りにコンピュータがあるのが当たり前になり、 コンピュータウィルスの知名度も随分上がりましたが、もしかしたら明日にでも作中のようなウィルスが生まれて、 こんな事象が起きても不思議ではないですね。 コンピュータやプログラミングに造形の深い著者だけに嘘臭くないリアルさがありました。 | ||||
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当時この本を手に取っていたらどう読んだんだろう? 現在のように、ネットの常時接続が当たり前で一家に数台のPCが当たり前の時代だったら・・・。 そういう意味で面白く読めた。 ラストにちょっと無理があったんじゃないかということで★は3つです。 | ||||
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岡嶋二人時代の「クラインの壷」の頃からお得意のバーチャル世界を舞台にしたスリラー。ただし、こちらの方がどっしりと現実に根ざした事件という体裁で書かれています。 技術の最先端を追求する趣味がない自分には、もしかしたら、本書が書かれていた時代にこの本を読んでいたら、新しすぎてついていけなかったかもしれない、と思わせる技術部分の描写もあるほど、リアリティーがあります。実際のところ、本書に書かれていることの一部は、すでに実現した、といってもいいでしょう。 はっきり理系志向の内容でありながら、飽きさせない筆力でぐいぐい引っ張るところ、さすがです。 | ||||
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本書は、1994年8月に雑誌掲載されている。レビューアーの記憶が確かなら、PC9801とAT互換機(いわゆるDOS/Vパソコン)がしのぎを削っていた時代の事だ。コンピュータウイルス等というものは、ほとんど存在しないし、インターネットなんてものは一般の人は全く知らないような、そんな時代だった。「コンピュータウイルスって、人間に感染するの?」という素朴な主婦の会話をレビューアが喫茶店で小耳に挟んだのは本書の初稿が雑誌に載ってから数年も後の話である。そして、今なお、知っている人に言わせればとんちんかんな「コンピュータウイルスって、子供にうつる?」という疑問はポピュラーなのである。さてさて、井上夢人氏の作品はレビューを書くのが難しい。なぜなら、少しでも内容に踏み込もうものなら、一部の読者から「ネタバレだー」とのクレームが届くだろうし、かといって全く内容に踏み込まないのではレビューにならない。そこで、ちょっと工夫を凝らして解説に踏み込む事にする。 本書の解説は、当時月刊アスキーの編集長をされていた遠藤氏が書かれている。小説の解説を、コンピュータ雑誌の編集長が書く、というのはおそらくは異例の事だろう。折しも今年、アスキーはコンピュータ雑誌を卒業し、ビジネス紙として生まれ変わるそうだが、井上夢人氏の描くコンピュータは現在のコンピューティング技術の最高峰を持って到達しうるかどうか微妙な点に常にいる。岡嶋二人名義の作品ではあるが、「99%の誘拐」とほぼ同じトリックが実現できるようになったのはここ数年の事なのである。パワーオフの世界を一般の人が本質的に感じる事が出来るようになるまでに後何年の月日が必要になるのか。コンピュータ業界の末席に座る身としては頭が下がる思いである。 | ||||
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