「花嫁が死ぬんですよ、呪いで」謎の洋館「鳥の城」の主、「伯爵」こと由良昂允は、四度も妻を婚礼の夜に失っていた。

由良由良由良。頭から離れない。

「薫子さんは―。必ず僕が生かして戻します」。

「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。

深山木薬店の三人組に分裂の危機が!展覧会からサファイアを盗み出す犯罪計画に巻き込まれた座木とリベザル。

鹿角の霊魂を呼び寄せるため、九鬼たちは心霊研究が盛んだった当時のロンドンに向かう。

元の世界にイシュタルのタイムマシンで戻ったはずの九鬼虹人たちは、一九一九年の日本に辿り着いていた。

時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。

NY州ロングアイランド沖で航空機TWA 800便が爆発墜落した。

不屈の意志と反骨魂を発揮しつつ、事故の瞬間をビデオに収めたであろう男女を追うコーリー。

「パスワード」ヨーロッパ編ひさびさ登場!ネロ=レイさんは、紅茶博士・田中一茶くんとともに、冬のパリへやってきた。

この都市は、人間を支配しようとしている。無慈悲に人を食らう、支配欲に猛り狂った怪物だ。

少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。

怪異譚を求め日本中をたずねる小説家・刀城言耶は瀬戸内にある鳥坏島の秘儀を取材しに行く。

密室状態の研究所で発見された身元不明の4人の銃殺体。それぞれのポケットには「λに歯がない」と記されたカード。

資金繰りが悪化している新興証券会社のCEOのギャヴァランは、ロシアの巨大IT企業“マーキュリー”のニューヨーク上場で主幹事の座を射止めた。

“マーキュリー”の醜聞をネット上に流していたデイ・トレーダーが何者かに銃殺され、事件現場に居合わせたギャヴァランはFBIから追われる身となる。

名探偵悪魔の領域に踏み込む。暴食―それは悪魔が司る、人間が犯してはならない大罪。

「石岡君、象みたいにもたもたするんじゃない、こうしている間にも、人の命が失われるかもしれないんだ」。

米国の美人富豪のパーティーに招待された警視庁一の傍若無人女王・薬師寺涼子警視、休暇を取って部下・泉田と軽井沢へ。

私立探偵・緒方洸三が調査する先で、次々と関わった若者たちが殺害されていく。

タクシー強盗と、港の火事、そしてスーパーの警報騒ぎ、同時に起こった事件の意外な関連とは…。

龍とともに空へ――九鬼紅人の新たなる旅!発見した龍に呑まれ空へ向かった九鬼紅人。

九鬼の旅は古代日本へ、神々の真実がここに四千年前のシュメールにいた九鬼だが、発見した龍神と古代日本へ向かう。

ホステス殺害事件を追う合田雄一郎は、電車飛び込み事故に遭遇、轢死した女とホームで掴み合っていた男の妻・佐野美保子に一目惚れする。

難航するホステス殺害事件で、合田雄一郎は一線を越えた捜査を進める。

私立探偵ボッシュとFBI捜査官レイチェルは“詩人”こと連続殺人犯の跡を追う。

元・ロス市警刑事の私立探偵ボッシュは、仕事仲間だった友の不審死の真相究明のため調査を開始する。

大学病院に搬送された男が急死した。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。

プロレス団体の総帥ダリウス佐々木が対戦直後に急死した。額の傷からは蛇毒が。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

「三年坂で転んでね」―そう言って兄は死んだ。火の街を疾走する謎の人力俥夫。

男は帰還を果たし、全てを知った。極限の凍土・シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。

不死身の“力”を宿す奇跡の男―八木剛士の心にくすぶり続けるのは、デタラメな世界への激しい呪詛。

―あれは自殺ではない。アインシュタインの手記に残された不可解なメッセージ。

僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。

警視庁捜査一課から青梅警察署水根駐在所所長へ。取り調べ中に容疑者が自殺したことで左遷された江波淳史。

犯罪を越えたその先に、本当の闇がある。二日間の悪夢と、孤独な愛情の物語。

龍神伝説を追うために津軽、信濃、出雲と列島縦断して調査を進める九鬼虹人たちアクト・ナインのメンバー。

ノアの方舟は、龍=ロケットではないか。この仮説を検証すべく、九鬼虹人は仲間とインドに向かう。

昭和30年の辻村琴美と2005年の森谷香織―。愛してもいない許嫁からの求婚に時を超え、同じように悩むふたり。

「父さんを信じてくれ」という伝言だけを残して、牧野幸の父親・祐二は婦女暴行容疑で逮捕された。

恋をした相手は人形だった。作者は如月(きさらぎ)まゆら。

正義派ではない、金のためでもない。ヤミ金融の連中を脅し、言いがかり同然の裁判を起こす。

渋谷の女子高生・麓うららは、幕末にタイムスリップしてしまった。

名門・勧修寺家の十七代目当主にしてベンチャー企業のオーナー、文麿。

日本最大の湖を挟んで建つ小さな駅で起きた連続殺人。横浜の医師と高知の老舗の主人。

「三億円事件を再現してお見せしよう」真犯人逮捕のために大富豪が入念に計画した推理ゲーム。

夏休みの遊園地。衆人環視の中で“伯爵”と名乗る怪人が、天才児4人を次々に消してみせた。

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。

人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。

無口で無骨な巡査部長・武本と、話し出すと止まらない、年下の上司・潮崎警部補。二人は、特殊な密造拳銃の出所の捜査にあたる。

合衆国政府は人智を超えるスーパーコンピューター“三位一体”の開発を目論む。

極秘開発された人工知能コンピューター“三位一体”。

長崎県の孤島波手島。明治の教会が残る無人の島で、女たちが火に焼かれて死んだ。

伊豆大島、奄美大島のダイビング事故と為朝伝説を結びつけたTVワイドショーのキャスターたち。

修羅場を潜り抜けてきた男・龍造寺が鬼門と恐れる博物館「呪物館」に魔書『本草霊恠図譜』が持ち込まれるとの情報を得た小夜子。

暗闇から再び忍び寄る手に、真音は!? 他人の夢を覗くことで事件を解決に導く超美形の探偵・市羅木真音。

「決まっているじゃない、私たちはいつまでも友達よ」女性の暗部を克明に描く。

父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、四十年前の風景だった。

呪われたトラックBT21号の運転手四人が次々と殺され、史郎が精魂を注いだ新事業も立ち行かない。

「あなた―妖怪お好きですか」。その男は真顔で尋ねる。

毒死した京都の外科医、轢死した東京のプログラマー、失血死した鳥取の書店員…場所も日時も別々で互いに無関係な六人の死。

日韓W杯で日本中が熱狂する夜、都内で黄金色に彩られた男性の左足首が見つかった。

「あの子を見つけ出してほしい」英国北部の田舎町で犯罪捜査部首席警部を務めるアラン・バンクスは、家出した上司の娘エミリーの所在を追い、ロンドンの退廃的区画に足を踏み入れた。

ようやくエミリーを探し出し無事を確かめたバンクスに、相次いで二つの知らせが届く。

今回、栗原探偵事務所にやってきた依頼人は、名代の和菓子屋、梅屋の社長さん。

ロック青年のいとこの真ちゃんを慕う少女さゆきが自分らしさを探し始める中学3年間の物語。

友だちもいない、女にもまったくもてない。唯一仲よくしてくれていた大切な妹は、暴漢に撃たれ、意識不明の重態。

超美形の少年・秋、優しげな青年・座木、元気な男の子・リベザルが営む「深山木薬店」。

子供の頃から辞典を作るのが夢でした。今もまだ、夢のままです…。

連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内で、コインランドリー管理の仕事をしながら、無為な日々を消化する北原結平・19歳。

スターリングは売れっ子アンティーク鑑定士。壁を飾る絵に戸棚の置物―「人は家のなかに人生を展示している」が彼女の持論だ。

少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。

息子が誘拐された。犯人は身代金の受け渡し場所に山手線車内を指定してくる。

二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。

探偵小説愛好家グループの中心人物・伍黄零無が謎の言葉を残して密室から消失。

「真逆ゲームが続いていた訳じゃないだろうな―」。中禅寺は電話口でそう云ったという。

「その時は、それが真実になってしまうのです」。「成仙道」の幹部・刑部を前に、家族を“喪った”男・村上貫一は大きく揺れた。

「愉しかったでしょう。こんなに長い間楽しませてあげたんですからねえ」。

ドイツ生まれの日本育ち―メフィスト翔は「密室の神様」を名乗る老人によって「秘密室」に囚われてしまう。

豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。

兄妹仲の良かった息子や娘に醜い相続争いを嗾けた貪欲なハイエナどもは、絶望の淵にあった老婆の死を待っている。

兄妹仲の良かった息子や娘に醜い相続争いを嗾けた貪欲なハイエナどもは、絶望の淵にあった老婆の死を待っている。

宇治の三室戸寺で、斑鳩の矢田寺で、月下の紫陽花園を撮影中だったハイアマチュアの写真家が相次いで殺害された。

心霊テレビ番組の収録中、スタッフが首を骨折して死亡した。

幕末の波高し!若き剣豪に新たな使命が 千葉周作なき玄武館を左片手突きの道場破りが襲う。

山吹早月と加部谷恵美が乗車していた東京発中部国際空港行きの高速バスがジャックされた。

「私が腐りきったこの国に復讐して差し上げます」いつか日本を買収すると豪語する天才買収者・鷲津政彦が、あの巨大企業をターゲットに定めた。

「人生とは、逆風の中、崖の上を疾走することだ」敵は世界最強の軍産ファンドと超大物財界人。

署長の右腕として活躍したエリート刑事・雨森の転任先は、開署以来、一度も捜査本部が置かれたことのない小さな動坂署。

「…あたしね」「うん」「宇宙人みつけたの」「…」。男女の会話だけで構成される6篇の連作編篇集。

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。

雨の音を聞きながら、静かな森の中を進んでいく大学時代の同窓生たち。

一度たずねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを用意しておきました―。

「知りたいですか」。郷土史家・常島なる男の蠱惑的な囁きは、関口巽を杳冥の中へと連れ去った。

「私はいつだって、何も解っちゃいなかったのだ―」。

「俺個人がねえだと?」。

「朴美愛」偽造パスポートを手に入れたミロは海峡を越え韓国に渡る。

「私の中の何かが死んだ」出所を心待ちにしていた男が四年前に獄中自殺していた。