二重奏
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
二重奏の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
予知能力を持っている17歳の少女:根本香子が、 叔父夫婦の家庭に引き取られ、様々な事件を経験する物語である。 正直言って、結局何を表現したかった小説なのだか分からなかった。 少女の成長?オカルト?家族?推理?表題にある二重奏? 大家の作品だけあって文章はとても読み易かったが、中盤を過ぎても物語の焦点がモヤモヤしたままであった。 筋書き自体は特別目新しいモノではないが、その分人間描写が掘り下げられている訳でもない。 全てが唐突で、全てが中途半端で、全てが恬淡である。 主人公の周りでやたらに流血沙汰が起こるのも不自然に感じられた。 暇潰しの手段としては及第点だが、もう一度読みたいとは思えないし誰かに勧めたいとも思えない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二重奏というのは、被害者の奏でる物語イコール加害者の奏でる物語だと思う。 作者は三毛猫シリーズから500冊描きあげたということで改めて見直させて貰った。 それは、極端な推理運びではなく、また極端な悪人や残酷さもなく、普通な人々の物語を紡いでいるからだ。 そして、罪を犯した人や被害を受けた人等、ちっとも後味の悪さがないからだ。 難しいことだ。無駄な言葉も一切なく、会話で登場する人物をうまく描く所が絶妙。 一見香子を主人公にしているが、実は辻山夫妻の捩じれた関係が最後まで続く。 しかし、その罪も徹底して暴くことはせずにいるのも安定した推理物語の要因になると 思う。弱く幼き者や少女を救う香子も、単に予知力だけ持たせるのではなく成長させて いる所が作者らしいと思った。 時々、この地で文楽を鑑賞されたりする作者は、徹底的な悪を演目としない文楽の古き 良き芸能にも通づる作風を感じる。またクラッシク好きな作者は、香子にピアノを演奏させる所も爽やかな運びだ。すっきり運ぶ物語は作者ならではのこと。 やはり昔に戻り、作者の本をたくさん読んでみたいこの頃です。 物語で時々笑いがこみ上げて来るのも魅力だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人の心の闇を描いた作品かもしれない。 幽霊と言葉をかわし,これから起きる事件の映像が目に浮かぶ。 会社を経営する叔母。母の兄弟だったその夫。 二重奏は,最初は従姉妹と,次は従兄弟の恋人と,そして助けた女の子と,最後に腹違いの娘と。 実は,叔母との二重奏がここから始まるのかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の本と違うところは、行間が広くてそんなに時間がかからず読み終わることができることです。 本を読み慣れない人にはいいと思いますが、ちょっと物足りない感じがしました。 手にした感じは分厚いですが、読みやすい本です! ミステリーという分類かもしれませんが、実際のところは人間の成長を書いた本だと思います。 香子という18歳の霊感少女が、病気だと言われ病院に入れられ、その後社会生活を行っていくうえで少しずつ明るくなっていくのが好きです。 赤川次郎さんらしく、その途中でミステリーが織り交ぜられています。 難しいトリックだとかではないので、結構読みやすいと思います。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|