時は、明治元年暮。

30年前―。ジャック・ライアン・シニアは32歳のCIA分析官。

ロシア政府はシロヴィキといわれる治安・国防機関の出身者に牛耳られていた。

なして助がった? 流されちまえば良がったのに。3・11のあと、妻たちに突きつけられた現実に迫る長篇小説。

梶真琴が、喫茶店で耳にした不可解な会話。それは、保険外交員風の男が老婦人に契約書のサインを求めている光景だった。

「痛みの山」と呼ばれるアララト山で、ノアの方舟調査隊に降りかかる不可解な連続死―。

なんでもかでも三十八文、江戸の百均「みとや」開店! ワケあり品も商います! 間口二間の小さな雑貨屋「みとや」。

神奈川県警の嘱託・二村永爾は、1本の映画フィルムの行方を追って、香港へ飛んだ。

チャーリー・マフィンはモスクワの空港で妻ナターリヤと娘を英国へ逃がすも、自身は銃撃で負傷、病院に運ばれ当局が尋問を始める。

MI6部長は焦っていた。チャーリー暗殺を計画したが失敗。

長崎屋へ舞い込んだ謎の木札。『お願いです、助けて下さい』と書かれているが、誰が書いたか分からない。

時は流れて江戸から明治へ。夜の銀座で、とんびを羽織った男が人捜しをしていた。

ミルトンの『失楽園』を研究するウルマン教授は、“やせた女”からヴェネツィアへ行って悪魔学者としての力を貸してほしいと頼まれる。

総兵衛は大目付本庄義親邸で喜多川歌麿なる稀代の浮世絵師と出会い、その絵と人物に不思議な魅力を感じさせられた。

恋愛小説の名手が怪談の名作に挑み、ついに誕生した究極のエロス!女の答えはすべて、ホトにございます――美しく艶めかしい奇譚集。

夭折したはずの画家から届いた絵葉書――。

少年の胸に芽生えた同級生男子への恋心。

空想です――。弁護人・神原和彦は高らかに宣言する。

ひとつの嘘があった。柏木卓也の死の真相を知る者が、どうしてもつかなければならなかった嘘。

都立駒川台高校演劇部は、個性溢れる奇人変人揃い。幼馴染で親友のナナコに誘われ、美咲は入部を決める。

地方検事のジャックは、目覚めてすぐ身体の異変に気づいた。胸には銃創があり、左腕には呪文のような刺青が。

美術館から時価20億円の絵画が盗まれた。

「愛犬の行方を探してほしい」「息子が暴れて…」「大切な宝石が消えてしまった」。

大森署署長・竜崎伸也はぶれない。どんな時も――誤認逮捕、情報漏洩、部下たちの確執などを一刀両断。

二人の同級生の死。マスコミによる偏向報道。

いよいよ動き出した「学校内裁判」。検事となった藤野涼子は、大出俊次の“殺人”を立証するため、関係者への聴取に奔走する。

リストラ面接官・村上真介の今度の相手は、航空会社の勝ち組CA、楽器メーカーでくすぶる元バンドマン、ファミレスの超優秀店長、おまけに、破綻した証券会社のOBたち。

ねぇ、私を殺せる? 背徳の新伝奇ミステリ。初夏。

会いたくはなかった。「あの日」の仲間には。

ひきこもり探偵、圏内ちゃん、降臨! 生身の人間と会話するのが苦手。

統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。

百合の花言葉は、純潔。そして、受胎告知──。

“封印”された奇書。圧巻の暗黒ミステリ。

開国から十年。貿易の激化で北関東の民は困窮していた。

その若者には、見たくないものが視えた。他人の「死」が。

視線を動かすだけで、世界は一変する。

恋すれど。恋なくば。

クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。

もう一度、事件を調べてください。柏木君を突き落としたのは――。

うら若き未亡人のジョーンは、幼い息子を養うため少々怪しげなバーで働いている。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

その女子高生、名を坂東蛍子という。

七歳で浅草の月心寺に預けられ、市井の浪人として成長した乙貝英三郎。

カジノの首領から大金を奪われた。知恵と時間と金を結集。

78万年ぶりに地磁気が急減衰、地球は強烈な宇宙放射線にさらされ始める。

俺の指先が、いつ機械仕掛けの人形に魂を吹き込んだのだろう。

社会の暗部を暴き続ける、カリスマ・ドキュメンタリー作家の「心中事件」。相手は、有名女優の妻ではなく、不倫中の女だった。

放火によって奪われたのは、元恋人の妻とまだ1歳の双子の命。

小さな道場を開く浪人が、ふとしたことで介抱することになった行き倒れの痩せ侍。

な、なんと、病弱若だんなが遂に嫁取りだってぇ!? お相手は、いったい誰なの~? 上方で大活躍した若だんなの評判を聞きつけ、仲人たちが長崎屋に押しかけてきちゃった! けれど結婚したら、仁吉や佐助、妖たちとはお別れかもしれない。

完全に奴隷の状態にならなければ見えてこない世界を見たい―クラブの女王様とのプレイを重ねるうちに、究極の快楽を求めるようになった証券マンが見たものとは?表題作のほか、アナウンススクールの講師と生徒、奴隷と女王様、ふたつの世界が織りなす奇妙な交錯を描く「トーキ

十代にして人生列車のレールを外れた貫多の、労働と悪態、片恋と小説の日々。

1931年フランスの田舎町、路上で発見された死体から明らかになる、服役囚連続失踪事件(第一部「マルニヴォー刑務所」)。

1951年アメリカでひとりの作家が遺産相続をめぐり事件を起こしてしまう。

撮影にはよくよく気をつけた方がいい。非写真はこの世ならぬ存在を写しだすことがある。

日本一の騎手、の二番手(セカンドジョッキー)。僕の父さん。

俺はもう、誰かの脇役ではない。深化したマキメワールド、開幕! 砂漠の中、悟浄は隊列の一番後ろを歩いていた。

ここは、どこ? どうして、私はここにいるの? ――「レーテ」。それは、何? 会った人、食べた物、殺人。

江戸時代中期、徳川政権の盤石を割って王政復古を唱える尊王思想の先駆者・山県大弐。

柴崎令司警部は、今回も綾瀬署を離れることができなかった。その一方で、同世代のキャリア・坂元真紀が署長に着任。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。

「ジージ、早く解決して温泉行こう!」オーバー還暦捜査員と孫娘が福祉施設の闇に挑む。

特ダネか、倫理か――再生医療の闇を暴くメディカル・サスペンス! 若手新聞記者の長谷部友美は、地方支局に飛ばされて腐っていた。

あの名作が、現代の病院によみがえる――文豪驚愕の医療小説! 医師と芸術家の不気味な交流を描き出す「極楽変」。

母さんはなぜ、僕を捨てたの? 答えはきっと、盤の上にある。母子家庭で育ち、幼いときに母に捨てられた少年・慶吾。

「俺たちのことはジジイと呼ぶな。―おっさんと呼べ」還暦を迎えた、かつての悪ガキ三人組が、私設自警団を結成した。

団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。

元捜査一課の女刑事・魚住久江、42歳独身。ある理由から一課復帰を拒み、所轄で十年。

道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。

フランスの暴政を嫌って渡英した亡命貴族のチャールズ・ダーネイ、人生に絶望した放蕩無頼の弁護士シドニー・カートン。

七カ月振りに総兵衛一行が江戸へ帰ってきた。

「天下に、その名をとどろかすのだ！！」「嘘」と「真実」の間隙を衝く、寄想天外、抱腹絶倒の物語。

これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。

一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。

ベテラン警官が殺害され拳銃が奪われた。

殺人の代償。それは、誰も愛さないことだった。

運命が、親友二人を分けていく。警察小説、ノワール、青春小説の醍醐味満載の熱作! 警察と極道。

大森署署長・竜崎伸也の身辺は、にわかに慌しくなった。

ブレック巡査部長の身近を洗え。私は捜査を開始した。

七十万石の大大名の嫡男である松阪順二郎は、側室一味の陰謀で国許に二十年も幽閉されていた。

七十万石の大大名の嫡男である松阪順二郎は、側室一味の陰謀で国許に二十年も幽閉されていた。

真実は「悪夢」の中に隠されている――。幻惑の極致が待ち受ける道尾ミステリーの頂点! あの女が、私の眼前で死んだ。

消えた凶器、姿なき犯人。飛行中のオスプレイで、密室殺人が発生した! 事件は水平加速への移行中に起きた。

驍宗が玉座に就いて半年、戴国は疾風の勢いで再興に向かう。

浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。

行方不明になった姉。真偽の境界線から、逃れられない妹――。

ハリーとエマを恨む者たちはバリントン海運の凋落と総選挙に挑むジャイルズの敗北を企図する。

バリントン家の正統な後継者はハリーかジャイルズか、国中を巻き込んだ大論争がようやく決着。

日本橋の薬種屋の一人娘、おしのは、最愛の父が死んだ夜、自分が不義の子であることを知った。

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――表題作はじめ、人生の岐路に起きる切ない謎を描いた「非日常」ミステリ短編集。

騙されて江戸に来たお末の奉公先は、連れ込みまがいの料理屋「鱗や」だった。

目指すは「派遣のプロ」。

こんな仕事、やってられるか!ハーヴァード・ロースクール出のエリート若手弁護士デイヴィッドは金、金、金の超大手法律事務所をある朝、辞めた。

妻に頭が上がらず、離婚・引退を夢見るオスカー。大企業相手に一攫千金を狙うウォリー。

叔父は文字だ。文字通り。

お江戸は浅草のはずれ、田原町で小さな古着屋を営む喜十。

東京吉祥寺に住む若夫婦が営みの最中に手斧で惨殺された。

その体温が、凍った心を溶かしていく。29歳のみひろは、同じ商店街で育った幼なじみの圭祐と一緒に暮らして2年になる。

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。