乙女の家
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ポップな装丁、軽快でわかりやすい文体、根っからの悪人が一人も出てこないほのぼのとした雰囲気、主人公は女子高生の若菜、ストーリーの核となるのは主人公の“自分のキャラ探し”。つくりはライトノベルそのものですが、だからといってあっさり読み流してしまうのはあまりにももったいないです。 とにかく、若菜の微細な心の動きや複雑な思考過程を、これでもかというくらい委細漏らさず丁寧かつ詳細に言語化しているのが素晴らしい!しかもその内容が、少しずつ自分と外の世界とのつながりや軋轢が見えてきて日々自分の存在の不確かさに揺れ動く16歳の女性そのもの。高校生の心理の機微をここまで鮮やかに再現できるなんて、本当にすごいと思います。 またこの作品は、若菜、少し前から別居を始めたものの夕食は家族全員でとるという習慣を保つ父母、ヤンキー上がりのシングルマザーだった祖母、やはり正式な結婚をしなかった曾祖母という4世代の家族の物語です。普通とは少し違う家族で育ったそれぞれの女性たちの人生に触れる中で、若菜は「普通の家族とは」「普通の(素の)自分とは」を自然な形で自らに問いかけるようになります。 友人の高橋さんとの交流も含め、特に女性同士の会話がとてもお洒落でしかも含蓄に富んでいて、その点も読みどころです。 | ||||
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毎回ながら、思春期の「あるある」描写が楽しい 子供の「間違っちゃった」は「過失」じゃなくて「選択もししは決断の誤り」とか、 第3者の目で見た「わたしのようす」を自分が許せるかどうかの話、とか 「めんどくさそう」なわたしを他の女の子と同じ扱う、とか 言い回しが好き 己は「脇役」である。を自認する気持ちは分かりやすい。が、「名のある脇役」である事は疑っていない様子が「そのステージには立ってるのね」… モブなのか、「通行人A」なのか、名は付かずとも2行くらいのセリフは貰えるのか、「主役の、2番目に親しい友人」(←この位が精一杯の限界)になれるのか、位のトコロでうろうろしていた自分の思春期が懐かしい 楽しみました | ||||
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