感応連鎖
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落としどころが「因果は巡る」的で、多少物足りなかった事は否めない。が、かなり楽しんで読めました。 特に1章。「デブの心情」の描写にはそう!それ!的なモノが多く、共感しまくり。本書ほどではないですが、自分も思春期には過剰気味に膨れてたのでw 中学生にして「肥満ではなく異形と認知させ」るという知恵があったという事に感嘆wみたいな。 壁にかかってた時には巨大に見えた服が、着てみるとジャストフィット…というシーンなど、もう指差して「ある!あった!」と叫びたいほどです。 全般に「もやもやとしてるんだけどうまく言えない」と常日頃思っている事を「それはこう言えばいいんだよ」と提示してくれる表現の連続だった感じです。 1点だけ…「顔だけ巨大」で真っ先に連想したのは『「某、何にでも効く系の処方薬」の副作用』でしたね。これだけちょっとカチンと引っ掛かったけど、これは個人的な状況や事情故だと自覚してます。 | ||||
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「墨川節子」は親が望む夢の娘の願望で膨らみ続け、「秋澤初美」はより惨いことを予想できればそれが本当になったときのショックが小さくなると確信し、「佐藤絵里香」は他人の醜い心ばかりを自分では理解できずに単語として口から吐き、「新村由季子」は自分が持たない人の心を他人の理想の姿を形として盗むことにより獲得する。 「感応連鎖」はスパイラルし、次のステージに駆け上がる。 絵里香の能力は月並みといえば月並みだがワザ師・朝倉の手に掛かると途端に腐臭を発するから凄まじい。内容は異なるが人間暗部の掘り下げ方がパラニューク(例えば「ララバイ」)に似ていると感じた。テイストが近いというか…… そこまで書いて自分で気持ち悪くならないのだろうから作家という職業は面白い。 | ||||
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第一章墨川節子の章がダントツに抜群に面白い。 ともかく言葉選びが秀逸で、この塊(失礼…)に対する愛情がモリモリ湧いてきます。 感情移入というより注入のようなスピードで共感していきます。 章が進むにつれて、正直、魅力が減っていくように感じました、残念。 「田村はまだか」でも同じように感じたのは偶然でしょうか。 しかし、最初の引き込まれ方が尋常じゃなかったゆえの欲張りな感覚なので、 全体として優秀なエンターテイメントだと思います。 登場人物たちのフルネームが、ちょっと今風より古いのが微笑ましい。 | ||||
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複数の女性が各人の視点で、ある高校のクラスで起こったことを語る。よくありそうな設定なのだが、各人の感情の交錯が非常に読み応えあり。男ながら、内面の感情のぶつかりあいに読んでいてどぎまぎしてしまう。この作者、上手いなあと思う。 | ||||
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この本をきちんと読むのは案外難しい。ストーリーを簡単になぞると、巨漢の女子高生が 自分のイメージ通りの「夢の娘」に恋をさせようと工作する・・・。 複数の目線で描かれているので、分かりにくいけれどもさらっと読んでしまうにはもったいない。 感応の意味は仏教用語で、「人に対する仏の働きかけと、それを受け止める人の心。また、信心が神仏に通じること。」 また、「外界からの刺激によって心が深く感じ動くこと。真の芸術に接して―した人々」とのこと。 感応連鎖・・・登場人物それぞれが自分と向き合い、それぞれの人生が交差しながら思いもよらない話が展開していく。 読むのにちょっと頭を使うが、面白い本。 | ||||
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