ロコモーション
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ヒロイン・アカリの体同様、モタモタした内容でした。 とにかく読んでいて、何か大きな衝動が走る予感がしないのです。 むしろ「いつ展開するんだ?」という重苦しさ それは能力のない銀行員や市役所などで 永遠に順番待ちさせられているような気分。 魅力的かと一瞬感じさせたヒロインの母はいつの間にか死んでいるし 周囲の登場人物全てに魅力を感じない。 これが「繊細な人間描写」と言うなら 現実的すぎて読む者に何ら影響力が無いと言える。 結局ナナメ読みで終わらせました。 小説なら読む人の心を少しでも揺り動かす内容であって欲しいです。 | ||||
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登場人物の性格造詣をきっちりと行って、それをそのまま展開させて書いたとしか思えないタイプのお話だ。更に択一のところで必ず「それはない」方を選ばせる自然に…… 途中の展開が男にはまず書けなさそうであるが、いかがなものか? サゲはどっちかなぁと思いつつ、ああ、やっぱりそっちですか、といった印象。「ほかに誰がいる」と同じ暴走ストーリィだが、読後感も似て、結構爽やかだ。ただ、これは嫌いな人には物凄く嫌われるお話だろう。タイプ的にダメな人が感情移入したら二三日は鬱になるはずだ。 ちなみに、ここでいう「ロコモーション」とは人生を動いてゆくその日と独自の動き方のこと。でも、この表現は失敗に思えた。ロコモーションlocomotionそのものの意味は、移動、移動力なので間違いはないが、蒸気機関車のイメージが強すぎるので…… | ||||
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ある一人の少女が、大人になるまでの物語。 文章センス的には向田邦子の薫陶を、 ストーリーの読めなさ加減は『嫌われ松子の一生』を感じましたが、 好きな作家さんの新刊にもかかわらず、 読み終えた後に幸せな気持ちになれませんでした。 それは“エンディングが気に入る・気に入らない”とかいう幼い次元ではなく、 作者が主人公をどうしたかったかが 最後まで掴めなかったからかもしれません。 作者の著書も好きで、あらすじにワクワクして手に取った分、 残念な読後感だったので☆を下げました。 | ||||
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良い体をした若い娘アカリが,手に職をつけず,自動車の免許も取らず (エコ的には結構だが舞台は北海道である) ただセックスをしたい一心で危なっかしい所に勤める.転職の度に給料は下がる.そうして遂に 40 の坂を超え,見てみればただの肥ったおばさんだ.文章は非常に優れた知的な文体で,ここは北海道だ,という土地勘を伝えてくれる.それなのに作者は何を考えているのか,最後になっても判らなかった.成長でなく堕落を描いたのかな.もう少しアカリに愛を分けてやれなかったものかな.読んで惨めになる物語.推薦出来ません. | ||||
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「余韻」が読破時間より長く続く小説。読後数日たっているのに、正直未だに整理がつきませんが……。 自分でも気付かないほど微妙だけど、ずっと澱となってたまっていく心の動きが、朝倉さん特有の適度に乾いた文体とリズムで描かれています。 これがピンポイントに私の心を突いてきました。 例えば、幼児の頃家に訪れた外国人宣教師の真似をして意味もなく罪悪感を感じる場面、こんなあだ名で呼ばれたら嬉しいと、心の中で微笑む場面。……まだたくさんそういう場面があるので、二つぐらい例を挙げても赦されるでしょう(笑)。 小説と同じ場面を経験したわけではないですが、主人公のこの心の動きは、あの時の私だ、知っているこの感じ!と、私は思わず本から顔を上げて、しばし呆然としてしまいました。 少なくとも、私はそうでした。 主人公の微妙な心の揺れが少しずつ積み重なっていき、それに呼応しながらストーリーは変化する。その塩梅が絶妙。優れたサスペンス、心理劇を見ているようです。 そして後半、主人公は全く予想もしない方向に進んでゆく。すごい。 他人の人生と心の内をのぞき見たような緊張感と興奮がありました。 だけど、作品自体くどくどしていないし、重苦しくもない。なんなんだろう、この洒落っ気と哀しさの同居の妙は。 「田村はまだか」とはテイストが違いますが、個人的にはこっち「ロコモーション」が好きかな。粘土を握りしめて握りしめて、さらに握りしめた上で、にゅるっと「それでも生きていきまっしょい」という肯定的なテーマが見えてくる。そんな感じがたまらない。 | ||||
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