幸福な日々があります



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    初公開日(参考)2012年08月
    分類

    長編小説

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    幸福な日々があります (集英社文庫)

    2015年08月20日 幸福な日々があります (集英社文庫)

    「夫としてはたぶんもう好きじゃないんだよね」。三十六歳で結婚をしてから十年を迎える年の正月、お雑煮を食べながら森子は祐一に告げた。別に嫌いになったわけじゃない。親友としてなら、好き。けれどももう一緒にはいたくない。戸惑う夫を尻目に森子は一人暮らしの準備をし、離婚の手続きを進めようとする―。恋とは結婚とは、一体何なのか。女性の心に潜む本音が共感を呼ぶ長編小説。(「BOOK」データベースより)




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    未読の方はご注意ください

    No.4:
    (4pt)

    実は幸福でない日々

    正直読み終わってすぐは、なんかスッキリしないつまらない小説だと思えました。
    しかし、読後の数日間、無意識に小説の内容を頭の中で反芻していた私。
    そして見えてきたこと。夫の実態。
    優しく見えて実は自己中。
    妻の提案には大抵それとなく拒否。
    実は金銭的にセコい。(お金は自分の好きに使う。妻のために使ってるように見えても自分のため)
    大学教授のくせに、変なコンプレックスがある。
    こんな具合に色々アラが見えてきました。
    妻への愛情も本物か疑問です。ただ一人になるのがイヤなだけかも。

    1つ1つの出来事は些細で大したことではありません。
    でも、日々夫の顔色を見て、機嫌をそこねないそうよう過ごす日々。
    一見優しそうで、決して暴力も暴言も吐きはしませんが、自分の趣味趣向を静かに押し付けてくる夫。
    可愛くて、ちょっとおバカな女性が好きな夫。(優越感を感じたい?)
    演技をして、夫の期待通りの妻を演じる日々。

    私もイヤだこんな夫。(そんなに旅行したけりゃ一人旅くらいしろ!いい年した男が一人旅も出来ないなんてクズ)
    大学教授夫人で世間体が良いお金に不自由しない生活、捨てるのもったいないけど、主人公の気持ち分ってきました。
    離婚するかどうかは、人それぞれですが、嫌いになるきっかけなんて結構こんなもんです。だからリアリティのある小説なのかも。
    幸福な日々を描いてみせて、実はそれとなく不幸な日々を行間に織り込んだ朝倉かすみ あっぱれです。
    幸福な日々があります (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:幸福な日々があります (集英社文庫)より
    4087453480
    No.3:
    (2pt)

    一体全体自己満足なのか、思考の垂れ流しかとうんざり

    何日も掛けて少しずつ読んだが、評判に反して生ぬるい、
    読み応えの無い内容の本だった。
    現実世界だったら、こういう話し方をする女性に付き合っていられない。
    というか、時間の無駄というか。

    所々に出てくる表現が、内輪受けする固有名詞を連発したがる思春期独特のものと似ていて、
    閉鎖的な自己表現を延々と続ける鬱陶しさに満ちていた。
    誰に相談に乗って貰いたいわけでもないのに、延々と愚痴って、
    愚痴ではないと言い続けて人の時間をとり続けているそういう人種の繰り言、
    その贅沢なまでの自己中心的な「他人との違和感」「かつて夫だった人間とのズレ」を、
    読まされるのはたまったもんではない。

    何をもって「幸福な日々」とするのか、
    相手を好きじゃなくなった理由の背景、
    性的なものを過去と現在の生活と交えて縷々描く執拗さ等、
    子育てもせず、若作りのまま更けていった中年のこだわりに満ちていてうんざり。
    読後感の良くない本だった。
    幸福な日々があります (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:幸福な日々があります (集英社文庫)より
    4087453480
    No.2:
    (3pt)

    あんまり・・・

    自分と同年齢で、同じ気持ちになっている主人公に興味を持ち、買ってみたが、子供がいないし、生活環境も大きく違っていて、好きじゃなくなった理由が、わからなくもないが、読み進めるうちに、この本に興味を失った。
    幸福な日々があります (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:幸福な日々があります (集英社文庫)より
    4087453480
    No.1:
    (4pt)

    思い切った勝負球

    誰でも読みやすく、朝倉さんらしく雰囲気のよい作風だが、本作は意外と読者を選ぶと思う。
    「夫として好きではなくなったから」と離婚を切り出す森子。だが、納得がいかない夫モーちゃんと協議の結果、まずは一人暮らしをはじめることとなる。恋人時代なら「好きではなくなった」はこれ以上ない別れの理由だが、夫婦になるとそう簡単に「はいさようなら」とはならないことを改めて実感する。

    物語は10年前と、離婚に向けて協議を続けながら独りで生きる今が交互に描かれるが、それらはいずれも『幸福な日々』だともいえる。10年前は理想的とも思える相思相愛の新婚夫婦であり、そこには離婚へと向かうべき明確な事件や出来事は見当たらないどころか目にみえる不満もない。ただ、家庭という逃れられない領域で、違和感や思い違いやちょっとした我慢が少しずつ蓄積していく。

    思うに、10年前の森子は水槽の中で泳ぐ熱帯魚のよう。優雅な水草がたゆたい、敷き詰められた砂にカラフルなガラスが点在し、洗練された照明装置が水槽を照らす環境でのびのび泳いでいたはずだった。だが、酸素ポンプだけが上手く動作していない。閉ざされた空間でじわりじわりと息が苦しくなっていく日々。だから水槽から逃れようとしたのではないだろうか。その先には華やかさとは無縁となるモノクロの世界しかないとしても。

    「ああ、わかる」と思える個所が多々ある女性読者ならじわじわ酸素だけが奪われるような感覚で身につまされるだろうし、☆5つという評価にもなると思う。だが、「ああ、わかる」と感じられない男性読者にはこれといったきっかけもなく、なんの落ち度もないモーちゃんが一方的に離婚を切り出される話に映るだろうし、評価は☆3以下にもなるかもしれない。

    とにもかくにも思い切った勝負球であり、際どいコースにキッチリ投げ込んだ作品。万人受けする作風と技術を持ちながらも、いまだに平然と際どいボールを投げ込む作者さんの凄みを感じた。思いきったよなあ、今回も、なんて感心したり。
    幸福な日々があります (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:幸福な日々があります (集英社文庫)より
    4087453480



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