(短編集)
エンジョイしなけりゃ意味ないね
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私は田辺聖子の小説が好きだ。 この作家は、私のお気に入りだけを並べる本棚の中で 田辺聖子の横に陣を作っていて、徐々に陣地を広げているところ。 まだまだ田辺聖子にくらべると、うすーい感じだけど 着眼点とかおもしろいなって思うし、 きっとこの作家もそもそも人間好きだと思うので このまま、長編・短編書き続けていれば、ほど良い加減の作家になるだろう。 名前を聞いたら誰もが知ってるようなメガヒット作家でも ネットで賛否両論が激しく議論されるようなコアな固定ファンがつく作家でもなく ゆるーく、でも息の長い作家になるだろう。 この本は12篇の働く女たちの短編集。 中でも社内のお局さんが、職場を辞めて田舎に帰り家業を継ぐことになった話が一番好きだった。 いい年した女が、若い男に媚び売ってそんな姿が痛いんだけど、 それを痛いって嘲笑うのではなく、ホントの笑い話にできる社内風景。 そんなお局が実は、田舎でシングルマザーの気の良い女将やっている なんて締めは思わず、( ̄ー ̄)ニヤリッってなる。 | ||||
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リアルといえばリアルであって、お話といえばお話だ。近くて遠い皆愛しい女性たちの日常譚である。 アットホームが売り物の会社に就職した新入社員がいる。老舗お菓子屋のお飾り四代目の頑張り者の秘書がいる。キントレに励む貿易会社の有能社員がいる。後の11〜12話で奇跡的に繋がる普通の会社の28歳と40歳の女性社員がいる。霊を感じる不思議ちゃんがいる。ブログに燃えるお喋りさんがいる。結婚して子育てしてパートしながら資格試験に臨む元有能証券会社員の主婦がいる。通販会社のテレホンオペレーターがいる。入社26年目の古参OLが失踪する。コネで天下り法人に就職した作家志望の女性がいる。すべて皆生きて女性たちがいる。生きて呼吸して頑張っている。 最終話の収まりの見事さはまるで出来の良いミステリを読むようだ。素晴らしい。そして、あくる日にはすべての内容を忘れてしまうのだ。 それが技アリのお話だろう。 | ||||
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このところ朝倉さんの作品にハマッていて、 これもさっそく一気読みしました。 人気と腕をぐんぐん上げている著者らしい、 なんとも挑発的なタイトルでしたが、 読んでみたら『働く女子モノ』の系統にある、短編集でした。 お勤めをしている女の人には「うん、うん」と うなずける箇所もありますが、 いかんせん短編ということもあり、 長編ほどの爽快感がなかったのが不満なポイント。 最後のオチがどんでん返しと言えばそうですが、 Amazonの解説にあるような“ザッツエンタテインメント”という ノリとはちょっと違うかなー、と思います。 安易なハッピーエンドがないあたりは朝倉流ですが、 期待値が高かった分、2日経つと細部が 思い出せなくなってしまうほどの 読後感しか残らなかったのが残念です。 でも、次作、期待してます。 | ||||
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と異なり、12編の短編集であるこの本は、普遍的な日常を営む人が描かれていて優しい本だった。 もちろん描かれている人の中には、その日常に対し悪態をついたりすることもあるのだけれど、みみっちかったり侘しいように見える生活も愉しみが無いわけじゃないから続いている。 その見逃してしまいそうな日々の刺激とか、好奇心を満たしてくれたりするささやかなことが描かれて面白かった。 朝倉かすみって、人物描写が優れているから主体が異なるとみたいにアクが強くなってしまうのかもしれない。個人的にはの作品は評価に値しないと思っていますが・・・ | ||||
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