(短編集)
タイム屋文庫
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時間をテーマとするSF作品が数多く登場するのかと思えば、それらは多少の書名が登場するか、あるいは章題に仄めかされる程度である。主題はそこにはない。タイム屋文庫で時間はゆっくりと過ぎてゆく。あるいはのどかに流れてゆくのだ。出来事は起こるが、それらにある意味発端はなく、結末もないに等しい。主人公の柊子はタイム屋文庫に固定され、出来事が人とともにそこを通り過ぎてゆくような印象を受ける。しかも本書そのものが『タイム屋文庫』という本として、タイム屋文庫に所蔵されているという入れ子構造となっていることや、しばしば登場する「竜の舌」というイメージなどが暗示するのは「円環」である。 | ||||
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氏にしては少々キレが物足りない…と、思ったら、元々昔の本だったのね ↑なら納得。新刊なら「ん~…」だけど、新装版なら「こういう感じの時もあったのね」 程々に楽しみました | ||||
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各節のタイトルは以下の通り 1 黒猫のひとまたぎ 2 龍の舌の先には 3 ツボミと柊子 4 プラスマイナス・ゼロ 5 時間旅行の本、貸します 6 ふりだしに戻る 7 いつかどこかで 8 夢のつづき 9 スイッチオン 10 たんぽぽ娘の末裔 11 永遠への扉 12ラ・ヴィ・アン・ローズ わかる人にはわかるはずだがわからん人にはトンとわからん。 筆者はわからん度が半分以下であったが、お話を楽しむ分には関係ない。いや、実は微妙に関係するのだが、それはまあ、良しとしよう。時間SFではありません。たぶん? 黒猫の描写が秀逸である。これだけ猫らしい猫が描けるとはいかがなものか? 猫小説の上位にランクインすること間違いなし。でも、ああ、ピートのことはもう忘れてしまった。「シューレス・ジョー」も「ライオン ハート」も「流星ワゴン」も知らないが、読みたい気分させてくれた。そういえば吉田修一の作品にも、とても観たくさせる映画の描写があった。愛ゆえに一歩間違うと片恋となるが、技モノ作者には心配無用だ。一つの恋の終わりと初まりに思いを馳せよう。いや、本当はもっともっと複雑なのだけれども…… | ||||
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不倫関係と仕事から抜け出して、好きだった祖母が澄んでいた北海道・小樽の家で、たった一人初恋の人を待つ貸本屋を開業する30歳女性のお話。 ……身も蓋もない書き方やな…… 他のレビュアーがヒーリングミュージックと書いていましたが、まさにそういう小説だと思いました。 情景描写は巧みですし、小樽の丘の上にある洋館に本当に行ってみたくなります。天井の高い部屋に時間旅行の小説が並ぶ本棚、大きな窓から柔らかく差し込む陽光、細い湯気が立ち上る紅茶の香り……あぁ、良いよねぇ。 各章を時間旅行の名作のタイトルを用いてみたり、仕掛けもふんだんに加えているのですが、何かこれというポイントが見つからないんですよね。時間旅行と重ね合わせている割には不発気味やし。 好きな雰囲気ではあるけれども、人にお薦めするのは難しいなぁ。 | ||||
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企業社会をなんとなくドロップアウトしてしまったOLが 亡き祖母の家で、偶然出遭った力強い協力者とともに 開業し、公私共に成功するというサクセスストーリー。 といっても肩の力が抜けるだけ抜けきっており SF的味付けも含め、その過程は予定調和以外何者でもない。 表紙も含め、文章にも無駄な毒が無く、 読んでいて極めて心地よい。 しかしそれ以上何かあるのかと問われても答えに窮す。 言ってみればヒーリングミュージックのような一作。 | ||||
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