死んでたまるか



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初公開日(参考)2015年02月
分類

長編小説

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死んでたまるか

2015年02月20日 死んでたまるか

大政奉還の江戸城で独り気を吐く男がいた。日本初の金属活字を作るなど貪欲な学究精神で、彗星のごとく歩兵奉行に上り詰めた大鳥圭介である。わずか四尺九寸(一四九センチ)の短躯にみなぎる武士の反骨と、フランス式軍学の圧倒的知識で、実戦未経験ながら陣頭指揮を執り、幕末最後の激戦を戦い抜いていく。怒り、笑い、涙する快男子を描く熱血歴史長編。(「BOOK」データベースより)




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死んでたまるかの総合評価:8.00/10点レビュー 6件。Bランク


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No.6:
(4pt)

主人公を通じて幕臣たちの最後の戦いを描いた作品

本書の主人公である大鳥圭介は、江戸末期にフランス人顧問の指導を受けて洋式の調練された伝習隊を率いた人物。 この人物は潔く新政府に降伏することを拒み、東北の会津から函館の五稜郭まで転戦して、最後まで抵抗を続け、そして最後は生き残って明治政府のもとで男爵ま上り詰めるという異色の経歴を辿る。 残念ながら新政府との戦いは敗戦の連続で華々しい活躍はできないが、新選組の土方歳三や榎本武揚など有名どころも登場し、中々うかがい知れない幕臣たちの最後の戦いを振り返ることができ、なかなか興味深い作品であった。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
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No.5:
(3pt)

著者の創作スタイルをどう評価するか?

幕末・明治維新の時代の戊辰戦争のてん末を、一将校の大鳥圭介という人物を軸に描いた歴史小説。
戊辰戦争というのが、米国における南北戦争と同様に、中央政権をめぐる内戦であったのだということが良く分かった。

同じ著者の「野望の憑依者」でも感じたのだが、著者は歴史的事実を丹念に追って淡々と語る。基本的にはフィクションなので、細部の登場人物の心の動きや人物間の会話などは創作であろうが、客観的な事実に関しては歴史書のごとくほぼ時系列に沿って語られている。
そして、スポットライトを当てた主人公の生きざまをあぶり出し、そこに現代に生きる著者・読者が共感したり感銘を受けたりできるメッセージをこめる、という描き方である。

それはそれで、ひとつの創作スタイルであり、歴史に対するrespectに満ちた姿勢であると思われる。作品を読んでいて、不愉快になる要因は何一つなかった。

それでも、読後感として、何かが足りないと感じるのはなぜだろうか。

それはおそらく、事実の叙述に重きを置くあまり、人物描写が希薄になっているのではないだろうか。そのため、主人公の生き方に投影される、著者のメッセージの力強さが失われているのではないか。
一読者としての勝手な希望であるが、事実の裏付けがある・ないに関わらず、著者のメッセージをもっと補強するような創作エピソードを挿入して、フィクション的な側面を強めれば、もっと物語としての面白さ・登場人物の魅力が増すのかな、と感じた。
しかしこの辺は、単なる読者ごとの趣味の問題の範疇であり、本作の価値を左右するものではないと思われる。
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No.4:
(5pt)

「今日いちにちを生きよ」と呼びかけてくる

大鳥圭介。この男の存在をよく知らなかったが、戊申戦争から函館五稜郭の戦いまで、指揮官榎本武揚の視線ではなく、副官クラスの大鳥の視線で、泥濘の負け戦を描いていく。彼が副官であり、現場指揮官であることがきわめて重要である。なぜなら、大鳥はつねに現場で戦局の打開に知恵をしぼる立場にいるからである。大鳥は部下とみずからを叱咤する。「負けてたまるか」のその言葉が繰り返されるにつれ、このセリフは、誰もが消耗戦を戦っているような現代人に、「ここで負けてどうする」「今日一日を踏ん張って生きよ」と、声を枯らして呼びかけているかに思えてくる。時代の転換期に、何を守り、何を捨ててはならないのか。著者は小説のかたちをとって、それを問いたかったのではあるまいか。明治日本のあけぼのと幕末の残光が見事に交錯する傑作といっていい。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
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No.3:
(2pt)

脇役を主役に仕立ててはみたが、凡庸な薄い内容に終始

著者は、作品の舞台を南北朝や幕末にも広げており、また、短編だけでなく長編も書くようになった。
池田屋事件に関わる群像短編集「池田屋乱刃」や家康の前半生を本能寺からの遁走をメインに描いた「峠越え」は、レベルの高い仕上がりと評価している。
一方で、高師直を主人公とした長編「野望の憑依者」は、同じ著者とも思えぬイマイチな出来だった。
本書と同時期に、本書にも登場するブリュネを主役とした佐藤賢一の長編も発行されている。両方を読んだ者として、作家としての力量では甲乙つけがたい二人なのに、出来の違いが酷過ぎるのは残念だ。

私は、盲目的な著者賛美はしないので、ハッキリ客観的に評価するが、本書は「野望の憑依者」の二の舞となっている。
ダメなポイント1: 歴史的に足跡が少なく、ハッキリと脇役な大鳥圭介メインとしながら、戊辰戦争通史となっており、メリハリに欠ける。
ダメなポイント2: 頭でっかちで軍才に欠ける大鳥を、義の人や名将に仕立てるため、容保以下の会津諸氏や旗本等が酷い悪役描写。
ダメなポイント3: 大鳥が必死で策を練り戦い続ける姿を著者は讃えているが大鳥は刀を収めることを知らずに皆を死に追いやった感があり、そこを反省して彼の後半生があるという大きな視点に欠ける。
ダメなポイント4: 軍人としての土方、政治家としての榎本に明らかに劣後する点を巧みに避けてしまい、凡庸な人物像にとどまる。また、容貌魁偉にして舌鋒鋭く知性豊かといえば、適塾での彼の先達である大村益次郎をフツーに思うところで、それを避けたのは、大村と大鳥の格の違いに触れたくなかったからだろう。

著者の作品の魅力である、歴史に名を残さぬ者の歴史や世界など考えることもなく、それでも自分の生き方を貫くスタンスが、本書には感じられない。先達レビューを読んでも、別に大鳥が主人公でなくても(たとえば榎本や土方でも成り立つ)としか思えない。
歴史に名を残さぬということと、歴史の中での脇役とは意味が違う。主役に向かない人というのは、役者でも歴史の人物でもいて、それはその人の価値とは別問題なのだと思う。実に残念な作品だ。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
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No.2:
(5pt)

人の生き様とは

個人的に幕末は苦手な時代なので読むのに少し腰が引けていたが、読み始めるとスッと物語の中に引き込まれてしまった。 物語が上から目線でなく、また下から目線でもない中間管理職的な部隊指揮官の大鳥目線で描かれているので戊辰戦争というものが分かりやすく感じた。 また、会津藩を一方的な被害者的立場で扱っていない点もとても新鮮だった。 死によって自己完結させてしまう武士の思想よりも、大鳥のように生き抜いたうえ、素志を貫こうとする姿勢は現代の我々には受け入れやすいと思う。 生きることの大切さを知らしめてくれる本でした。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
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