西郷隆盛が下野したとの報に接した村田新八は、フランスから帰国。

不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。

最強武田軍vs信長・秀吉・家康連合軍!戦国の世の大転換点となった長篠の戦い。

継母と弟を斬り堀越公方となった足利茶々丸。

信長でも秀吉でもなく、家康こそが天下人たりえた理由とは―。

網を打つ者。とどめを刺す者―。

平和を享受してきた伊賀国に暗雲が垂れ込める。隣国の伊勢を手中にした織田信長の侵攻が、いよいよ始まろうとしていた。

室町時代末期の関東。若き主君の横暴により、すべてを失った男・長尾景春。

特殊能力を活かし、裏のコンサルタントとして生きる女・水原は、旧知の湯浅に堂上という男の調査を依頼される。

「北条家の旧領関東二百四十万石を差し上げよう」天正十八年、落ちゆく小田原城を眺めながら、関白・豊臣秀吉は徳川家康に囁いた。

命懸けで千石船造りに挑む船大工の父子!が、海は凄まじい力でその挑戦を打ち砕く!!男たちの船は海に勝てるのか!?感動必至―魂を込めた渾身の長編時代小説。

歴史小説の第一人者が描く、明治男の一代記。関東大震災、二二六事件、満州国。

朝鮮出兵最前線の肥前名護屋の陣で、落魄の身となった宿命の2人の男が出会った。彼らの使命は血脈を伝えること。

北条早雲、黎明を呼んだ男の壮大な一代記。

「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

文禄・慶長の役―。日本軍の先陣・加藤清正の鉄砲隊をあずかる佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮の北辺・咸鏡道の役人である金宦。

なぜ「真珠湾」だったのか? 欧州戦線への参戦を目論み、日本に仕掛けられるルーズベルトの謀略。

ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。

血も凍る暴虐に見舞われた故郷から秘密を抱えて脱出したウィグル人亡命団と、彼らを取材中のジャーナリスト仁科曜子が、白昼の東京で襲撃された。

信玄亡きあと屈指の大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。

開国から十年。貿易の激化で北関東の民は困窮していた。

世界登山史上最大級、百九十九人の犠牲者を出した八甲田雪中行軍遭難事件。

私は戦う。武力を超える「銭」の力で。

人を欺けば謀(たばか)られ、人を信じれば殺される。木曾谷(きそだに)の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。

明治維新を迎え、世界に近代国家としてデビューした日本。内実は多くの問題を抱えていた……。

1588年、長崎に上陸したイエズス会士レンヴァルト・シサットは、布教の行き詰まりを打開すべく秀吉の元に向かった。

その男は決して屈しなかった。人が一生に一度出会えるかどうかの大傑作。

織田信長は、幼少時から孤独と、満たされぬ怒りを抱えていた。

現在最も注目を浴びる気鋭の歴史小説家が描く織田家をとりまく異色の人々、毛利新助、原田直政、津田信澄、彌介など。

関ヶ原の戦い、大坂の陣、 そして日本史上最大級の内戦・島原の乱。

１９４５年。B２９による空襲の翌朝、防空壕で女性の遺体が発見される。

戦う相手は殿でも、ましてや将軍家でもない。――神君家康公だ。

時は鎌倉時代末期。足利家の家宰・高師直は、幕府より後醍醐帝追討の命を受け上洛の途に就く。

神田明神下に住む、凄腕の岡っ引・銭形平次。

わしは己に厳しくあらねばならぬ。

躊躇なく被疑者を殴り、同僚にカネを低利で貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアと手を結ぶ――。

小田原北条家の尖兵、玉縄北条家の当主・氏舜は一門を率いて関東の戦場を駆けめぐっていたが、心中では仏門への憧憬を捨て切れず、己の生きる道に思い悩んでいた。

戦後の復興をかけた五輪開催を翌年に控え、変貌していく横浜で起きた女性連続殺人事件。

アイヌの木彫り作家と孫娘の家に男が訪ねてきた。穏やかな日常と消せない過去。

「法こそ正義」若手弁護士×「掟こそ正義」誇り高き軍人 二人が法廷に立つとき、熱い人間ドラマが生まれる。

関東の覇者・北条氏康の七男に生まれ、幼少期を箱根権現で過ごした三郎は、越相同盟の証として上杉謙信の養子となる。

下町の居酒屋にかかってきた1本の電話―。

泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。

先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。

男たちの絆、再び 伝説のスクープ記者が警察に勾留された。

池井戸潤最新作! 経営戦略室から左遷された男が挑む――。

多忙の外務省担当官に上司から渡された太平洋戦争時のアメリカの公文書。

戦場の武功の証は獲った敵方の「首」によって決まる。下級武士たちの手柄を巡る争いは、なんと浅ましく、また儚いものか。

一九〇〇年春、砂塵舞う北京では外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が勢力を増していた。

盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下の女性刑事・秋穂。

タクシー運転手の久我は、血の匂いのする男性客を乗せた。 かつてアフリカの小国で傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。

独り暮らしの初老男性が絞殺死体で発見された。捜査線上に浮上したのは家事代行業の地味な女性。

娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、下克上で成り上がる戦国大名・宇喜多直家。その真実の姿とは一体…。

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

明治維新そのものが持つ思想と制度の欠陥に根本原因があるのではないか―1932年、イェール大学で歴史学を研究する朝河貫一は、日露戦争後から軍国主義に傾倒していく日本を憂えていた。