ISOROKU 異聞・真珠湾攻撃
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現代社会の現状を考えると太平洋戦争が八百長であった可能性は十分に合理的である フィクションに見せ掛けたノンフィクションだ(著者の身の安全の為に?) | ||||
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追記(本書の登場人物のその後の消息)まで入れれば464頁の大作である。参考文献の数量から見ても、著者で有る柴田氏は相当な労力を持って、本書を作成したとわかるクオリティの高い内容で有る。 では、何故星が三つと言う低評価となったのか?それは、著者が本書冒頭で書いている様に、あくまでも本書はフィクションで有り、著者がフィクションと言っている以上、読者としてもフィクションとして読み進めた結果、フィクションとしての盛り上がりや以外性が余り無く、事実風の記述が淡々と進みエンディングまで行ってしまったからだ。 本書の異聞としての最大のポイントは、山本五十六が「友愛」の人間だったかどうか?、軍人として、また日本人としてより、「友愛」での人間関係を最重要としたのか?だと思う。 フィクションと前提を置いているのなら、もっと「友愛」の人間としての証拠を挙げていけば、フィクションとしての盛り上がりがあったのでは無いかと感じる。 日本の真珠湾攻撃はアメリカ側に筒抜けだったのは周知の事実だし、坂本龍馬にしろ山本五十六にしろ、「友愛」の人間だったと言う俗説は以前から有る。大作で有るし読み応えが有るのは間違いは無いが、フィクションとしての(または異聞としての)面白さは無かった。 ところで自分は初版を読んだが、本書194頁3行目。明治新政府が発足したのは1968年では無く、1868年では?重版する際には訂正を願いたい。 | ||||
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本書は戦記本としては読むのをためらうほどの厚さで最後まで読みとおせるかと思った。読み始めると内容に引き込まれ一気に読めた。中国侵略、パナイ号事件、南京事件、真珠湾攻撃は一本の線に繋がっていたと思えた。著者の異聞太平洋戦争では、山本五十六の死を扱っているが、まだ日本軍の制空権のある場所でピンポイントで日本海軍の最高司令官を暗殺する力は恐るべき情報力に支えられていたのである。この力は戦争当初はそれほどでもなかったが、戦争中にずっと強くなったものだろうか。とてもそうとは思えない。大きな情報力の差が最初から有った。その力は米国の最高の秘密だった。日本に知られて警戒心を強くされ日本が戦争の挑発に慎重になっては都合が悪かったのである。日本軍が大挙して真珠湾に近寄り不意の攻撃で米軍が大被害を被ったのかどうか。ハワイのアメリカ軍は日本が攻めてくる可能性は予測していたが、その兆候は米軍全体の情報網で掴むことができ、水深の浅い軍港では水雷の攻撃も大丈夫だろうと考えていた。 日本の海軍が全軍でギャンブルのようなことを企むとまでは思っていなかったのだろう。ルーズベルトの周辺には日本軍の動きが同時的に伝えられた。コーヒーを飲んでいるときも食事をしている時も正確に早く情報が伝えられた。そしてそのことは極秘だった。ヒトラーのわが闘争、には日本人に対する嫌悪感が書かれており、和訳ではその部分がカットされていた。軍事同盟に乗り遅れるなと言う動きが国内の慎重論を圧倒するようになった。ヒトラーのロンドン爆撃は損害が大きくパイロットたちはイギリスが魔法を使っていると思っていたが、高性能のレーダーによる待ち伏せの防衛隊が戦果をあげていたのである。日本人のハワイのスパイは自由に動き回っていたがアメリカは知らぬふりをしていた。山本五十六はアメリカの人脈から間接的に真珠湾攻撃が知られていることを知らされていたが、計画を断念するわけにはいかなかった。そんな馬鹿なことをするわけがないと殆どのアメリカ人が本心では思っていることをするから効果が有ったからである。真珠湾攻撃の日の内容は詳細であったが、その数割は計算済みだったと考えれば空しいところがあった。大変ダイナミックで、知らなかったことが多く、もう一度時間を置いて再読してみたい作品である。作者は太平洋戦争の後半部についても、さらにこのような作品を書いてほしいと思った。 | ||||
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非常に興味深くて奥行きがあってよく練られた小説です。 実在の人物を使うことで、物語としてのリアリティもあります。 しかし…。 パナイ号事件や真珠湾攻撃に至るアメリカの「策略」の下りは、どうも著者の思想的な背景が見え隠れして「小説」としての価値を毀損しているように思います。 確かに「真珠湾」の一報を聞いたルーズベルトがあたり憚らず大喜びしたという逸話は、その真偽はともかく世に拡がっています。加えて、「ハルノート」は絶対に当時の日本が呑めない内容だったのも事実です。 でもどうでしょうか…、フィクションといいながらもこれほどまでにアメリカの謀略を誇張したり、「真珠湾攻撃」の正当性を謳っては、最早エンターテイメント小説ではなく、思想書の側面が強くなってしまっているような気がします。 そのあたりは残念ですね。 | ||||
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