国境の雪
- 逃亡劇 (28)
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柴田氏にはまって何冊か続けて読んだ中で、あの当時の情勢とその後の状況を俯瞰して見ると、答え合わせは出来ました。 柴田氏でなければ、これ程のフィクションは作れないし、また、それが現実と受け止めなければ成らない。 あの、日世界で何が起こっていたのか日本人は知るべきです。 | ||||
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フィクションであることを全く感じさせない圧倒的なリアリティに心が震えた。北朝鮮工作員の女が国家機密を持って脱北する冒険小説。私自身、政治問題を扱った小説は、どちらかと言うと苦手な方だったが、冒頭から一気に引き込まれた。文章がハードボイルド。硬質で格調高く、緊張感に溢れているせいだろう。 キム・ジョンイル(金正日)、バラク・オバマ、シー・チンピン(習近平)、ウラジミール・プーチン、鳩山由紀夫・・・実在する人物が実名で登場する。北朝鮮、アメリカ、中国、ロシア、日本、各国の思惑に翻弄される人々の壮絶なドラマ。史実に基づいているだけに胸が熱くなった。 ラストシーンには賛否があるようですが、私は、このラストシーンが最も相応しいと確信している。悲しいけど、美しい。そう言えるラストシーンだ。 | ||||
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実名で描かれる実在する人物はじめ、ほとんど全員がお目出度い筋肉脳。ミスター・ビーンのコメディ映画みたい。 人殺しを厭わない冷酷な捕食者からの逃避行ストーリィに、諜報活動のインテリジェンスやヒューミントは必要ないのでしょう。 活躍する現場工作員は尾行点検をしないし、人目につく場所には出かけるし、連絡方法は杜撰でも都合よく話は進むしで、まさにお花畑的諜報戦。 ジョン・ル・カレやフォーサイスなどの大御所や、麻生幾的なエスピオナージの世界とは次元が異なります。 さはさりながら、随所に描かれる支那及び北朝鮮全体主義国家の恐ろしさ、矜持のない日本国政治、米国の身勝手さが正鵠を射ていることと、 娯楽小説として楽しめるため星三つを進呈です。 | ||||
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柴田氏の著書はほとんど読んでいるが、ほぼ全ての作品に対し辛口とも言える書評を寄せている。 柴田氏の作品は幾つかの種類があるが、国際諜報系の作品は ”大甘のハードボイルド” と言った感が有り、所々苦笑しながら読んだ記憶が有る。 本作は、その柴田氏の国際諜報系作品の中でも、とてつもなくスケールの大きな作品。中国国内を舞台に、アメリカCIA、中国、北朝鮮のそれぞれの組織が暗躍し、脱北した女性と、彼女を救出するべく日本のある組織の命を受けた主人公が現地中国に救出に向かう。 この様な諜報系の主人公は、得てして超人的な能力を身に纏いつつ、ひたすら女性にモテると言う表現方法が用いられるが、本作の主人公はそこまでバッタバッタと敵を倒し、身の危険を瞬時に躱す様なほどでも無い。現実性と非現実性との間をうまく書ききっていると思う。 また、柴田氏の作品で気になるのが、現代の必須デバイスで有るスマートフォン。過去の作品ではやたらアイフォーンの連打に苦笑せざるを得なかったが、本作ではiPhoneで統一され、すっきりとしている。 更に、” ”で文言を囲む、昔の暴走族漫画的手法も、本作では相当少なくなって読み易くなっていた。 相当分量のある作品なので、読み応えが十分にある。にも関わらず途中で飽きる事も無く、最後まで読み進める事が出来る。 但し、残念なのが結末。悲劇で終わろうがハッピーエンドで終わろうが、どちらでも良いが、この結末は少し肩透かしをくらった気がする。 | ||||
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すべてにおいて楽しめる内容でした。スリルもあるしロマンもあるし、大変な力作です。次回もこのようなスケール感いっぱいのエンターテイメント小説を期待します。 | ||||
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