野望の憑依者
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足利尊氏の家宰(執事)の高師直が主人公の小説は珍しい。鬱で常に曖昧な尊氏を励まし、鎌倉幕府を倒し後醍醐帝の建武の新政を崩壊させて、室町幕府を樹立させた高師直が、宿敵の足利直義(尊氏の弟)と対立する。日本史では有名な〈悪党〉として評価される高師直だが、彼なしでは足利の天下はなかった。すごく面白い歴史小説だった。 | ||||
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丁寧に包装されて配達予定日に届いていました。所蔵本として大切にしたいと思います。 | ||||
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タイトルだけからは何の作品だかようわからへん。実はこのタイトルの謎解きは最後になされている。実は悪名高い足利家執事高師直を主人公とした作品なのだ。時代は鎌倉幕府崩壊から約20年間を扱っている。 前半は尊氏、直義との絡みの中で描かれていくが、この時代は変転と裏切りで特徴づけられている時代。山岡宗八の作品や原作「太平記」を一部読んだことがあるが、いまだにわかり難い。 この20年を300ページの中で扱うということになると、わかり難い室町幕府生成期や南北朝の出来事の趨勢を取り上げていくだけで相当のスペースが要求され、その中で高師直の特異なパーソナリティを描くのは至難の業。 結局、「野心家高師直」の図式に終始してしまったようだ。結局のところ、この時代は裏切りが横行する時代であり、最後まで主君尊氏を裏切ることが出来なかった高師直はそういう意味では旧世代の人物なのだか、それを新時代の価値をリードする人物として直義とのコントラストで描こうとしたところに無理があったのか。 いつも同じ感想になってしまうのだが、どうして時代小説の作者は現代人を時代小説の枠組みの中で描こうとするのか。そこに現れるのは時代の歴史的な拘束をあまり感じさせない何とも言えない陳腐な人間像なのだ。 | ||||
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「太平記」は海千山千の一筋縄ではいかない人物が多数登場し、今日味方だった者が明日には敵に、昨日追い詰められていた者が今日は勝者になる混沌とした物語です。時代背景自体が複雑でそして面白いこともあり、一人の人物を描くには難しいと思います。主人公(高師直)を描く前に、時代背景に筆を費やすことになり、それを越えるキャラクターの悪党的な魅力を描ききれなかったと思います。でも、この作者らしく主人公の立場、様々な勢力の事情を簡潔に分かりやすく説明されていたところは読んでいて勉強になりました。この作品に関しては残念でしたが、魅力的な題材を選ばれる著者だけに、今後も注目していきます。 | ||||
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とても気に入りました。 | ||||
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