晩秋の猪苗代湖畔で、正体不明の謎の美女と詐欺師の、二つの死体が発見された。

上野発・特急「ゆうづる5号」の個室寝台で、新井は偶然見知らぬ美女と同室することになった。

大学時代の仲良しグループ、男女6人組が京都へグルメ旅行に出かけたが、旅行中に仲間の一人が殺されさらに第二の殺人が…。

ある日、六本木にスタジオを持つアクション派カメラマン滝村薫平を、女が訪ねてきた。

カスとポルは15歳。発明の天才にして商売上手、ルナ・シティでは有名な〈悪たれ双子〉だ。

〈ラコシ〉―それは鋭い牙と鉤爪を持ち。黄色い眼を光らせ。

巨大都市ニューヨーク。それは現代の魔都だ。

風吹きすさぶペルーの高山地帯。

「ソ連領沿海州に住んどる超能力者を、ひそかにワシントンに連行して欲しいんやけど」CIA関西支部の秘密依頼を受けたのはサギ師の岩内亮。

朝吹里矢子は薮原法律事務所のイソベンとして5年、いよいよ独立して自分の事務所を構えた。

熱砂の西サハラ、苛烈な日差しの下に飛び交う銃弾と砲弾、謀略、殺戮、戦闘、裏切り、サバイバル…。

パリ発サハラ行・密輸団。メンバーは娘剣客、元外人部隊、フランス外務省職員、三文作家。

親友エブに新しい恋人ができた。〈私〉も老いへのゆとりが生まれ、そろそろ探偵稼業におさらばをきめこともうと考えていた。

1967年、東京六本木に近い雑居ビルの屋上から、一人の男が飛び降り自殺した。東都新聞文化部長の月田春之。

失敗した遠征から帰国した登山家滝沢は、得体の知れない男からマナスル登頂を目指す登山隊の隊長になってほしいと依頼を受けた。

話を聞いた瞬間、タリーは耳を疑った。亡命を求める東独諜報部の大物が、身柄を預ける際の要員に自分を指名してきたというのだ。

記号論学者U.エコが『バラの名前』の次に放った『フーコーの振り子』はオカルト小説の体裁で観念の世界に挑戦したものだけに、その難解さは想像を絶するものがある。

ロンドンの裏通りで起きた殺人事件は背後に異常な動機をうかがわせた。

藩の名刀を奪い、役人を斬って薩摩藩に逃げ込んだ侍を上意討ちにする命をおびた矢作次郎八と岡田久馬。

酒を断ったスカダーは、安ホテルとアル中自主治療協会の集会とを往復する日々を送っていた。

元しがないビーチボーイの俺が、私立探偵事務所を開いたのは2年前。

「あたしの誇りは竜よ。あたしの狼、冬に向かって走る狼」女は唇を重ねる。

1300年間埋れていた数々の謎と真相。誰が?なぜ?天智を殺したか?長編歴史推理小説。

一通の奇妙な電話が呼び覚ます過去の詐欺事件と戦争の影。赤い靴が握るアリバイの鍵。

嵐の日、舞台は那覇。組織に追われて逃げてきた原口泰三。

戦国の遺風いまだ消えず、巷に浪人があふれていた明暦年間―女遊びがこうじて扶持を失った伊吹進二郎は、ふとしたことから、芝居小屋瓢座を根城とする群盗の仲間に入ることになった。

平塚の七夕まつりの夜、その商店街のはずれで、自称文芸評論家の岡野の死体が発見された。

十津川警部と妻との電話にまぎれ込んだ奇妙な電話は、殺人を相談するショッキングなものだった。

『週刊A』の編集長が就任13日目に車で事故死。次の編集長も13日目でサーカスを見学中、ライオンに食われた。

短い旅に出た老執事が、美しい田園風景の道すがら回想する、古き良き時代の英国。

音澄陶磁の御曹子・忠行の結婚披露宴にどこからか忍びこんだ黒猫が、卓上に飛び乗り不気味な鳴き声をあげた。

長野県野尻湖に元刑事の他殺死体が浮かんだ。

私こと新進気鋭の刑事・ブンとベテラン刑事・総長のコンビ。対するはエリート警部補・荻原。

空中に向かって開くドア、人間の右腕をひきずる電車、電線の上で死んでいる燕尾服の男。

東京郊外の高級住宅が並ぶ丘の上を毎日観察する老人の狙いは何か。

東和大学教授・堂上富士夫の妻、美保が中学の同窓会に出席したあと、田沢湖で水死体となって発見された。

「私に似た男が凶悪犯!」―平凡なサラリーマン・万波は、暴力団組長を狙激した犯人と瓜二つだったため、抗争に巻き込まれた。

その孤独な殺人者は内なる妄念に衝き動かされ、次々と若い女を惨殺していた。ある時は路上で。

これこそ望んでいた家だわ!とグエンダは思った。ディルマスで見つけた小さなヴィクトリア朝風の売家。

「眠そうですね、ケリングさん?」ビターソーンがこちらを見て微笑んだ。

み…美恵ちゃん…娘たちの喉を突き破って金切声がほとばしった。ふくよかな女の胸には1本のナイフが突きささっていた。

ワシントンD.C.のホテルで一人の男が死んだ。男の名はマルコム・ドネリー。

何の自覚症状もなく発見された胸部の白い影ー強い絆で結ばれた働き盛りの弟を突然襲った癌にたじろぐ「私」。

深夜、覆面をして、酒に酔った侍に喧嘩をしかけては、髷を切ったり川に投げ込んだりして楽しんでいる男装の女剣士。

経済研究所所長江森欽司は、金融業者の浪川恒平から、一流会社の振り出した4千万円の手形10枚を、額面の半分、2億で換金してほしい、と頼まれる。

会社の秘密を握ったまま失踪した上司・井本を連れ戻せ…。無頼社員の大塚が受けた社命はそれだけだった。

児童書の編集者・綿畑克二は、童話の『不思議の国のアリス』の世界をこよなく愛す青年だった。

西鹿児島行の寝台特急「明星51号」の車中で刺殺された男のポケットに、不思議なラブ・レターがあった。

“夫殺し”の起訴事実を、すべて認めた被告弓丘奈緒子。執拗に無実を主張する原島保弁護士。

Everyone knew the kind of girl Jean Timberlake was -- ask anybody in the sleepy surf town of Floral Beach and they'd say

引退したギャングのボス、フランク・ディシリアが死に、未亡人カレンには400万ドルとフロリダの豪邸が遺された。

マイアミでリゾートホテルを営むジョージ・モランは、宿泊客の話から、かつての自分の恋人が健在であることを知り、思い立ってカリブ海にあるドミニカの首都、サント・ドミンゴに飛んだ。

ぼくは呆然としていた。目の前に、三十数年前に死んだ男の墓がある。

ベーカー街221Bにやってきた日本の女のコとホームズが難事件に挑戦。本格パスティッシュ・ストーリー。

チーフのカーニー以下、敏腕調査員オバノン、元ボクサーの黒人ヘスリップ、新人ラリーら、DKA=ダン・カーニー探偵事務所の面々が直面した様々な事件―令嬢を死に追いやった「メイフィールド事件」、ヒッピーのメッカで麻薬売人を追う「ページ通りの張りこみ」、大金と共に

寝台特急「富士」に乗っている男が、同時刻に他の場所で殺人を犯すことができるだろうか?日向・札幌・東京で起った殺人事件の真犯人を追って、黒江壮、笹谷美緒の探偵コンビが、犯人のめぐらした鉄壁のアリバイ崩しに挑む。

過去に3人の妻と死別した南田物産の部長・朱雀修一郎の4番目の妻となった美知子。

広告会社に勤める美貌のOLクレアは、ある日何者かに狙撃された。

生まれてから一度も、怒ったり喜んだり悲しんだりしたことのない少年、本海宥現。

イギリス情報工作本部に潜入したスパイの正体をめぐる12の連作。

絶世の美女ミッシェルが黒こげの全裸死体となって発見された。両手足を針金で縛られ、焼死させられたのだった。

1945年、1機の英国空軍輸送機が湖に墜落した。24年後、湖底から輸送機はその残骸を白日のもとにさらけ出した。

山中に捨てられ、長じて名刀工・源清麿に師事した巨躯の野人・鬼麿は、亡き師が心ならずも遺した数打ちの駄刀を諸国に捜し、折り捨てる旅に出た。

里見は結婚式を控え、赴任先のシドニーから帰国した。だが空港に婚約者・彩子の姿はなかった。

CIAにとってなんともいまいましくも頼もしい存在が、ボランティア・スパイのミセス・ポリファックス。

南京落城翌年の上海。石崎中尉は上官の野田中佐から、反共論者・張徳全暗殺を命じせられていた。

不夜城・新宿歌舞伎町。ソープランドの裏の地下室に看板を掲げる『アべ芸能会』には、毎日70人もの“流し”が集まってくる。

資産家で有名政治家を父に持つ富島英太郎は長野県で病気療養中だった。

テレビ番組の抽選で高価なスポーツカーが当たった男が応募ハガキの住所に存在しないという事件が起き、謎の運転者を探すディレクターの一人が殺された。

ひとり娘の女子大生・亜矢子が、伊勢・志摩に旅行に出たまま、帰ってこない―。

1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。

美女が織りなす蠱惑のミステリー。38歳のルポライター・柚木草平のもとに持ち込まれた怪事件は謎だらけ。

19XX年、人類が始めた戦争で核爆発が起き、地球は崩壊し、全人類は絶滅した。

その男は何百万もの一万円札と血の海の中で息絶えていた。たまたま前夜同席していた人気アクションスター鈴鹿進が疑われる。

「眠れない―」不眠症に悩むアンは向かいに住むマーク・チェイニーに興味をもった。

賞をとれるような面白い特集記事はないものか―思いついたのは、麻薬中毒者たちがたむろする街ジャンクタウンの取材だった。

戦争が終わり、平和をとりもどしたロンドンの街角で、2人の女が再会した。

精神科医キャロル・トレーシーが車でひとりの美しい少女をはねたのは、期待していた養子縁組が延期された直後のことだった。

平凡な中流家庭に見える早川家…じつは大変な家族なのだ。

精神病院を殺人鬼が徘徊する。狂気と正気が交錯する、驚天動地の毒殺トリック。

戸根市にはびこる二つの暴力団・北浦組と大門組は、ことごとにいがみ合い、まさに一触即発。

人には避けて通れぬ闘いがある。それは誰にでもやって来る。

弁護士・谷がかつて愛した洋子の夫・藤井久夫が屍体となって発見された。

ポルティモア・ワシントン国際空港に降り立つと同時に、日本人刑事ニッキはグロテスクでアラベスクな殺人事件にまき込まれる。

ナーシング・ホームだと?聞こえはいいが、老人用の強制収容所じゃないか。ここでおれは“キャプテン”と呼ばれている。

暴力団浜内組の幹部を追跡中、同僚を誤射した志田司郎は、刑事を辞し、妻子とも別れ、たったひとりで、波止場に単喰う巨大な暴力組織に立ち向ってゆく。

固い決意を胸に秘め、男は帰ってきた。港町N市―妻を失った男には、闘うことしか残されていなかった。

土地の値上がりで、期せずして億万長者になってしまった石島家では、税金対策に頭を痛めていた。

なぜ120年も前に死んだ人物を恐れるのか?矢的遥は、からくり人形のコレクターとして著名な加島大治が、「べんきちはゆるさないぞ」と記した紙を見て震えおののく姿に愕然とした。

京都大原の旧家・水尾家を訪れた東京の女子大生・麻由子の前で、当主・嵐が、長男・潮が殺されてゆく!複雑な人間関係の潜む呪われた家・水尾家を舞台に恐るべき惨劇の幕が開く…。

京都大原の旧家・水尾家を訪れた東京の女子大生・麻由子の前で、当主・嵐が、長男・潮が殺されてゆく!複雑な人間関係の潜む呪われた家・水尾家を舞台に恐るべき惨劇の幕が開く…。

「九つ、八つ…」秋風に落とされる蔦の葉に自分の死をみるジョンジー。アトリエ仲間のスウは必死に励ますが…。

突如地球を襲った未曾有の惨事“大転倒”―地軸が90度転倒し、南北両極が赤道地帯に移動するという事態に、地上の人類は全滅した。

儀式の夜、侍女は仰向けにされて司令官を待った。その精液を受け、妊娠を待った。

細川康夫と、宮内加津子は四年前に離婚した。細川は娘の宏枝を、加津子は息子の朋哉を引取っている。

おれは司門貘、由緒正しい神宮の家の出だが奇妙な能力を授かって生れたらしい。

私(内田康夫)の所へ、名探偵・浅見光彦あての手紙がとどいた。

福井県大野市。旧家の令嬢・野路真利子は、今、死が間近にあると信じていた。